あらすじ
19世紀・ヴィクトリア朝初期のロンドンで、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。現場では、高笑いしながら跳び去る怪人の姿が目撃されていた。3年前、夜道で女性たちを驚かせたという「バネ足ジャック」が殺人鬼となって帰ってきたのか? 事件を追うロンドン警視庁の警部は、意を決してある「貴族」の館へ馬車を飛ばす……。『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。熱き活劇の名手が奏でる怪奇と冒険と浪漫の協奏曲(コンチェルト)!
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匿名
派手に遊んでいたウォルターの献身的な愛にグッときます。恋愛っていうよりは理想の母親像って感じなのかな?幸せになって欲しい女性って思ってるのが伝わってきました。
匿名
バネ足ジャックって初めて聞きましたが、実在していたんですね!ストーリーとキャラクターが良かったです。ウォルターがなんだか可愛くて好きでした。
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ゴシックホラーテイストの一作。
実在の都市伝説(不思議な言い回しだ)バネ足ジャックをモチーフとした一作。
古典名作映画を見たような読後感がある。
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母への面影を重ねた メイドへの恋心が何とも切ないけど、 彼女を幸せにするのは 何も自分じゃなくてもいいと 思えてしまう部分がはかなくも 美しいなと思った。 バネ足ジャックの解説部分は 申し訳ないけど、読むのが 疲れてしまって飛ばしてしまった。
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最近になって『黒博物館ゴースト&レディ』(上)(下)も出ましたが、個人的にはこちらの方がハマりました。黒博物館の収蔵物にまつわる物語という点では同じですが、変わり者だけど熱い男ウォルターの活躍が格好良いです。
良い意味でのクサさを含んだ展開に加え、表情や動きに迫力がある絵も魅力的で、改めて読み返すと好きなシーンだらけになってますよ。
藤田和日朗さんの作品は『邪眼は月輪に飛ぶ』も単巻で非常に面白いので、そちらもおすすめです。
田崎
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1837年ロンドンを騒がせた切り裂きジャックならぬ〝バネ足ジャック〟人間ワザとは思えぬジャンプ力と奇妙な甲高い笑い声で、夜な夜な人々を驚かせていた。
ある夜を境に、〝バネ足ジャック〟は姿を消した。3年後再び現れた〝バネ足ジャック〟は、人々を驚かせるだけでなく殺人を楽しんでいた。
読んでいくと、どんどん話に引き込まれていきます。手に取ったきっかけは、表紙の洋書風のデザインでした。藤田和日郎さんの作品だったので、即決でした。
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かつてイギリスに出現したと伝えられる『バネ足ジャック』の騒動を下敷きにした活劇物語。騒動を起こすのが趣味だった放蕩貴族が、ただ一人のメイドのために人知れず命を賭けて戦う話と、その後日談。
どうでも良いが、この作者のネタ振りは巫女、メイド、人形と非常に判り安い。
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切り裂きジャック、じゃなくて、バネ足ジャックのお話。
藤田作品の登場人物たちはほんと表情豊かで好きだぁ〜!!
あとがきをみると、一時閉館とあるから、また機会があれば開館してくれるんだろうなぁ。楽しみ!!
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切り裂きジャックとバネ足ジャック。
イギリスの都市伝説のような、実在した犯罪者のような、そんな「呼び名だけなら聞いたことある気がする」2つを結びつけて、1つの読み応えのある短編へ。
やっぱり藤田さんは凄いです。
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大人と子どもの境界線は、誰かのために生きることにあるんだろう。
愛する人のために頑張る姿はかっこいい。
キュレーターさんかわいい。年齢不詳なところも素敵。
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『邪眼』に続く、藤田和日郎さんの最新作。
相変わらずの藤田ワールド炸裂!!
19世紀ロンドンを舞台にした“バネ足ジャック”のお話。
もう一人のジャック、“切り裂きジャック”よりも50年近く先輩のジャック。
1888年に切り裂きジャックが現れるまで、ロンドンの新聞で「ジャック出現」といえばこのバネ足ジャックのことを指していたという。
“黒博物館”というのは、スコットランドヤード内に実在する資料館で一般には非公開らしい。
・・・霧がたちこめるロンドン。
照明といえば蝋燭や灯油ランプしか無かった時代。
そんな時代の都市伝説・・・。
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バネ足ジャック、という時点でもう悶絶級にヤバイですが、さらに近代イギリスメカアクション藤田なので、読んでみるともうそれは昇天するくらいヤバかったです
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19世紀ロンドン。街を飛び回ったという怪物「バネ足ジャック」のお話。
中身にふさわしい装丁、魅力的な登場人物、熱さ、どれをとっても素敵。
これぞエンターテイメント!
黒博物館の始まり
バネ足男と切り裂きジャックの話をうまく混ぜて、大立ち回りあり泣ける一幕ありの素晴らしい作品。
実在した方がモデルになっているんですね。
才能ある男に執着する男の描き方がうまいのなんの。
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このシリーズの別の話を劇団四季が舞台化されると聞いて、まずは最初から読んでみようと購入。1冊丸々バネ足ジャックのお話で、解説含めて面白かったです。実際の事件が元になっているとは知らなかったなあ。しかも黒博物館も実在しているとか…。今は警察しか利用できないというところも興味深いですね。色々調べたら面白いことがごろごろでてきそう。
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面白かった!
マーガレットに手を出せないのは
彼の中の理想化された母親と5割ぐらい重ねているので告白しなくて正解です。
全編女性に対する表現が優しくて
作者の好感度高
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ロンドンを舞台にした奇妙な「バネ足男」事件。3年前から突如姿を消したバネ足男が、急に女性を狙う殺人鬼として現れた…
実際のエピソード×藤田和日郎テイストのバランスが程良い。芯の強いキャラの描き方が藤田節
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19世紀ロンドン、都市伝説的な怪人バネ足ジャックをモチーフにした話。
何となく怪人の活躍というか、警察の大捕物みたいな話を想像して読んだら、意外にピュアなラブロマンスだった。
暇を持て余した放蕩貴族から一転、好きな女性の幸せのために命をはるダークヒーローへ。ちょっと悪ふざけは過ぎたけれど、一本筋の通ったところは格好いい。
Posted by ブクログ
「うしおととら」の作者。
短編もうまい!
良い短編は、読み終わった時の満足感がすごい。
後日譚(?)もすごく好き。
黒博物館 ゴーストアンドレディも好きですが、1冊でまとまっていて読みやすいこちらの方が、どちらかというとお気に入り。
史実をもとにした漫画ってワクワクしますね。
途中途中にある、当時のイギリスに関する文章もとても良いです。
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雑誌でときどき見かけていたが、単行本続刊が出たところで最初からまとめ読み。19世紀イギリスを舞台にした伝奇ロマン。「からくりサーカス」にも現れたモチーフが別の切り口で繰り返される。
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19世紀ヴィクトリア朝のロンドンに実在した
通りすがりの若い女性に危害を加えた怪人=通称「バネ足ジャック」を描いた、
躍動感溢れる怪奇アクション漫画。
ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)内にある、
捜査関係者のために犯罪資料を保存する
黒博物館(ブラックミュージアム)を訪れた警部が、
学芸員にバネ足ジャック事件の一部始終を語る――という体裁のお話。
史実と虚構の見事な融合。
クールでミステリアスな雰囲気の女性学芸員が、
「警部」の話に引き込まれて怖がったり興奮したりして、
どんどん表情豊かになるのもかわいくて面白い。
でも、やっぱり常人と違って年を取らない特殊な人物みたいだけど……
セリフやモノローグで説明するのではなく「絵」で「見せる」テクニックが凄い。
Posted by ブクログ
少年誌連載の藤田作品が「激アツ」なのに対して、青年誌連載の藤田作品は「粋」ベクトルにギアが入ってます。スプリンガルドを巡る物語がとにかく小粋で洒落ッ気があってたまらない。結末はいつもの藤田作品。安心!
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@yonda4
物語の終わりの方、ジュリエットが微笑むコマが印象的で、この笑顔は藤田さんしか描けないよな~。「うしおととら」の麻子を思い出す。
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藤田ワールドの魅力満載。ヴィクトリア朝時代、怪しい犯罪が頻発するロンドンが舞台。実際に存在したというバネ足ジャックにまつわる怪奇譚。他にも実在した人物が多数モデルに。ウォルター伯爵が特に魅力的。
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やっぱり、藤田さんの短編マンガはおもしろい!
放蕩貴族やら、キュレーターとか魅力的なキャラクターも非常によい。
熱さ、おもしろさだけなら★5でOK!
ただ、藤田さんの他の作品との既視感があるので、★一つマイナスということで。もうちょっと冒険した作品を読んでみたい!
Posted by ブクログ
面白かったー
ゴシック活劇、というのね、こういうの。
わりと好みのジャンルだったので、小説とかで良く読んだタイプかな。
そういう意味では目新しさは個人的にはなかったんだけども、スムーズだしインパクトはあって、楽しめました。
長さもちょうどいい。
Posted by ブクログ
ゴシック活劇、正に!!所謂かぶきものでもあるウォルター卿(侯爵)は機械工学の才能を見込んでフランシス(准男爵の長男)に「バネ足」を作らせ、バネ足男として世間を騒がせては面白がる遊興貴族。フランシスがウォルター卿に対して憧憬と言う名のホモセクシャルな感情を寄せている描写有り。
Posted by ブクログ
話はシンプルだけれども、バネ足ジャックの造形や背景などが醸し出すものはとても雰囲気がある。ちゃんとしたエンターテイメントだと感じられるのは、この著者なのだから当然のことと言うべきか。