【感想・ネタバレ】邪眼は月輪に飛ぶのレビュー

あらすじ

世界を壊滅に追い込もうとしている一羽のフクロウ《ミネルヴァ》。人類存亡の危機を救うため、今ひとりの老マタギが立ち上がる!超怪力作家が渾身の力で描く、壮大なスペクタクルバトル!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

wonderful

Fujita is genius to make such stories. You could enter his Japanese monster's world, and be into his work heart and soul.

2
2014年10月16日

Posted by ブクログ

 最高。藤田和日郎ファンなら読むべきだし、そうでなくても読むといいと思う。

 双亡亭然り「どうやって勝つんだこんなの」って敵が出てきて、絶体絶命の状況を命懸けでどうにかするのが本当にアツい。
 おどろおどろしい敵や設定、伝奇っぽい呪術と交錯する近代兵器、そしてちょっぴりお色気があって、藤田和日郎ここにあり!という感じ。
 一気に読むと信頼関係を築くのが少し早いかなという気はしなくもないけど、そんな小さなことが気にならないくらい、期待以上にきっちり面白かった。
 1巻完結というのも読みやすいし、フクロウと鵜平の対比構造があり、良く錬られたドラマがあり、それぞれの抱えた葛藤や悩みもまとめて大団円へと昇華していて、本当にすっきりと読み終えることのできる一冊だった。

1
2022年09月15日

購入済み

自然に対する畏怖

面白かった。
まずはコレしかありません。藤田先生の描くマンガはとにかく登場人物が魅力的で、ストーリーと絡み合います。
物語は『邪眼』を持ち、見るだけで人だけではなく「生き物を殺す」なんて言う最近のなろう系小説でも聞かないような超弩級チート能力を持つフクロウ『ミネルヴァ』がよりにもよって東京を襲撃。
軍でも敵わない相手に対するのは、13年前にたった一人でミネルヴァを止めた伝説の猟師と神がかりの力を持つ巫女、CIAとデルタフォースの軍人4人。
次々に繰り出される人間側の抵抗をいとも容易く打ち砕くミネルヴァに勝てるのか...。
しかも、ミネルヴァが現れたのには何かしらのきな臭い事件の匂いが...。
長々と書いてしまいましたが、もう本当に面白いのでちょっとでも気になった方には是非とも読んでみて欲しいです。

1
2022年09月02日

Posted by ブクログ

一冊簡潔なのでサクッと短時間で読める。なおかつ熱い。登場人物一人ひとりが秘めた情熱を持っていて熱いので凄く応援したくなる。いつもの藤田節。

1
2018年07月25日

Posted by ブクログ

藤田和日郎の傑作。
パニック映画のような滑り出しを魅せる物語に、不器用な男の半生を織り交ぜた骨太の一作。

藤田和日郎マンガを読みたいが、長編を読むにはキツイという方にオススメ。

1
2017年07月25日

Posted by ブクログ

いつ読んでも、完成度の高さを見せつけられる作品。
語彙力が無くなって「凄い」としか言えない。
藤田作品の御老人方はカッコいい人しかいないのか。

0
2024年11月24日

匿名

購入済み

今回もラスボスの最期が素晴らしいです。
人間にとっての災厄ではあるが根底は同じ、同情と哀愁を見せながら散っていく様が最高です。

#感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

0
2024年08月14日

Posted by ブクログ

見るもの全てを死に追いやるフクロウ「ミネルヴァ」と、昔ミネルヴァに傷を負わせた漁師の因縁の戦いを描く一冊。
アツイ展開に息を呑み一気に読み切る。すごく良い。

0
2023年05月23日

Posted by ブクログ

人に薦めたきっかけで再読。「うしおととら」「からくりサーカス」が知られる藤田和日郎先生の描く、珍しく1巻のみで完結の作品(その気になればシリーズ化できそうではある)。
その目で見られたものはすべて死んでしまうという1羽の恐ろしいフクロウが、東京湾で座礁した米軍空母から逃げ出した。そのフクロウ、コードネーム「ミネルヴァ」は都内を飛翔し、空前絶後の死者を出す。かつてそのフクロウを一度は撃ち落とした漁師・鵜平は、米軍の要請を受けて銃をとるが…。
作品としての分厚さ、迫力は「白鯨」や「老人と海」「羆嵐」といった作品(どれも小説だけど)に劣らないすさまじさ。すべてを捨ててフクロウに挑む者たちの戦いは、漫画らしい荒唐無稽さでありながら、リアルです。そしてまた、「ミネルヴァ」もまた、凶悪なだけの敵キャラではないところが良いですね。読む人を選ぶクセのある画なれど、一読してほしい怪作。

0
2015年09月28日

Posted by ブクログ

その視線を浴びたもの総てに死をもたらす邪眼の怪物と相対する者達、といった作者が最も得意とする現代へ蘇った英雄譚の一作。
説明と感じさせず人物の背景、立場、矜恃を物語に織り込んでいく組立は流石ベテランの力量でした。
鵜平の不器用な愛に子を持つ親として思い入れるも良し、輪の境遇を甘んじるのではなく受け入れ強く生きる姿に惹かれるも良し、はたまたマイケルの漢気とケビンの悔恨から立ち上がる矜恃に惚れるも良しの娯楽作品です。
個人的にはミネルバの孤独と悲哀についても白面の者の様に深堀して欲しかったですが単巻構成なので致し方ない所でしょうか。
好きな登場人物に思い入れ一気にラストシーンへ疾走し、最後にこの魅力的なキャラクター達と別れるのが淋しいと思わせる素敵な作品です。

0
2015年05月03日

Posted by ブクログ

ある1羽のフクロウがいた。そのフクロウが〝見た〟生き物は、みな死んでしまった。その地上最強ではないかというフクロウを仕留めるべく、アメリカ軍は1人の日本人に会いに行く。
13年前、その日本人だけがフクロウに怪我を負わせることができた。その名は、鵜平。老いた猟師であった。
今度こそ仕留めることができるのか・・・ハラハラしながら、一気に読んでしまいました。

0
2014年10月12日

Posted by ブクログ

友人より。ふりがなは月輪(がちりん)。『うしおととら』『からくりサーカス』に続く短期連載、一巻七話。見るだけで生物を殺す邪眼のフクロウと老マタギの戦い。随所に溢れる『うしおととら』を髣髴とさせる藤田節。漲って当然。目が正面にあるフクロウは人間っぽいなと改めて思いました。

0
2014年05月06日

Posted by ブクログ

ミネルヴァに見られた者はみな死ぬ。

イギリスの毒ツノを持つ怪物の話も読みたいです。

この作者の長編漫画も読んでみようかな。

0
2014年02月12日

Posted by ブクログ

何故、どんなメカニズムで、という疑問なんざすっ飛ばして、
最初から最後まで一気読みしました。

終盤、邪眼の孤独まで描いていて、うっかりフクロウにまで感情移入。

とにかく熱い。
キャラクター造形も最高。

最後、語りが誰なのか判明するところにも驚きがww
文句無しのエンタメです。みなさま是非に!

0
2013年02月23日

Posted by ブクログ

「うしおととら」や「からくりサーカス」等の長編を描いていた作者の、珍しい1冊完結の作品。

1冊完結とはいえ、ちょっとした漫画5冊読んだようなくらいの厚みがあって、読み応えありまくり。

0
2013年02月21日

Posted by ブクログ

1巻完結だからこそできたフルスイング!短い中に藤田和日郎の最大瞬間風速を詰め込んだような作品です!
目を見ただけで生き物を殺す梟と老いた猟師の戦いって設定がすごくいい!
老人が主人公なんですけどかっこいいです。
クライマックスの迫力は流石ですね!

0
2012年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藤田和日郎の世界観と男気が全開の作品(笑)『うしおととら』『からくりサーカス』『月光条例』でそれぞれに展開されている独特の筆致と世界が満載です。藤田作品のどれかが好きなら読みましょう。

0
2012年05月20日

Posted by ブクログ

『うしおととら』や『からくりサーカス』の著者、藤田和日郎さんには珍しい短編。

全一巻というのは初なのでは?

藤田さんの作品はとってもスピード感があり、一気に読んでしまいます。

殺人シーンはグロいけど・・・。

0
2011年04月24日

Posted by ブクログ

話の運び方がとても上手で、読後の気持ちよさが素晴らしいです。
一巻完結だからこそ作者の力量を存分に感じられる作品だと思いました。
手軽でありながら濃厚に楽しめる一冊です。
同じく一巻完結のスプリンガルドも好きです。

0
2011年07月19日

Posted by ブクログ

登録3番目。藤田作品初登録。

藤田作品が好きで購入しました。
1冊完結ですっきり終ります。
登場人物が全員かっこよかったです。

藤田作品でなぜこの作品を一番に登録したかというと、
貸したまま返ってこず、手元にないからです。。。
誰に貸したかも忘れてしまいました。
買いなおすか。

0
2011年02月12日

Posted by ブクログ

ふぢた先生のコミックスというだけで殆ど品質が保証されているようなものなのです。
見るもの全てを殺してしまう梟ミネルヴァを狩ることになった年老いた猟師さんとその娘の巫女と二人の米国人のお話。
過去にミネルヴァを殺し損ねた猟師さんのその際犠牲になった奥さんへの愛が深くて泣ける。
そのミネルヴァちゃんも悲しい生き方をしている訳なのですが。
最後の最後に羽ばたいていったあのシルエットが忘れられない。

0
2011年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

視界に捉えた生物を一切殺すフクロウ「ミネルヴァ」と、それを狩らんとする老猟師「鵜平」の話。
絶望的に強力な能力を持つミネルヴァに対し、旧式の銃1本で立ち向かう鵜平の構図は少年漫画そのもの。

話中ミネルヴァが大暴れしてくれたのが良かったが、話が進むにつれてミネルヴァが普通の生物である事が描かれていることも良かった。
色々なアシストはあったにせよ、ラストシーンでミネルヴァと鵜平が1対1になった辺りが印象に残った。

エピローグを見ていると続きも読みたくなるが、少し足りないぐらいにしておくのも丁度良いのかもしれない。

0
2025年06月12日

Posted by ブクログ

再読。
2007年初版本。この本は表紙のデザインがとにかくかっこよくてジャケ買いした記憶あり。藤田和日郎だし面白いのは間違いない!ということで。
Twitterで何かミネルヴァちゃん見て読みたくなった。

0
2022年01月11日

Posted by ブクログ

のっけから、謎の「鳥」を理由に大量に人が死ぬ、メディア越しでもその能力は発動する、軍が動いて頑固な猟師の元に…と、オカルト要素と現代社会への警鐘も織り混ぜつつの藤田節。

0
2021年10月01日

Posted by ブクログ

青年誌に掲載されたとのことやけど、青年からジジイが努力、友情、勇気で勝利を掴むっつう感じ。 嫌いではないし、グッとくるシーンもあり。 邪眼が最期にまみえるシーンはぞくっとしたな。

0
2018年12月17日

Posted by ブクログ

見たものに対して<邪眼>により無条件に死を与えるフクロウと狩人の鵜平爺の物語。「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」と長編イメージが強い藤田氏の一巻本だが、藤田氏のエッセンスがギュッと濃縮されたストーリーが展開して、読み応えあり。果たして、<邪眼>はフクロウなのか人なのか。<邪眼>の謎や鵜平のその後なども読みたい気になった。

0
2018年11月25日

Posted by ブクログ

一巻完結とは思えない密度の高さ。「赤ちゃんになりたかった」白面のように藤田作品の化け物にはどこか人間らしい部分があって、「人間と大した違いはない」という鵜平の言葉に作者の想いが込められている気がした。だから藤田作品の敵の散りざまには言葉にできない切なさがある。

0
2016年09月19日

Posted by ブクログ

いただきもの。

その眼で見つめられた者は皆死ぬ…恐ろしい邪眼を持つフクロウ「ミネルヴァ」。野に放たれたミネルヴァを仕留められる者はいるのか…

手に負えないものなのに、支配下において切り札にしたがるのが人間の愚かさなんだなー。

職場、本院の方にはフクロウ像があるらしいけど、ミネルヴァが棲みついたら困るな。

0
2014年03月10日

Posted by ブクログ

まったく、とんでもないフクロウだ!
 
よくぞ1巻でまとめたもんだ。 

人と動物のつながりって大切ってことか。
自分は動物苦手だけど・・・

0
2013年08月22日

Posted by ブクログ

描き込みの量が凄い…過去のある人どうしがぶつかると、やはり濃いドラマが生まれるんですね。
少年マンガの登場人物がそのまま大人に置き変わったみたいで、素直に読めています。

0
2011年01月04日

Posted by ブクログ

うしとらやからくりサーカスでお馴染みの藤田和日朗先生の作品。色々な人物が、対になる状況で関わりあってるお話。

0
2010年11月13日

Posted by ブクログ

・良い意味でなんだこの話...!?
・「見るだけで生物を殺す梟」だけでも変なのに、そこに狩人と巫女と米軍を加えてすごことになってる。
・でも王道な読み応えで大満足。藤田作品の魅力でお腹いっぱいですわ。
・最終決戦の迫力と奇想天外っぷりに圧倒されたな。

0
2024年12月14日

Posted by ブクログ

迫力ある描写は素晴らしいですが、話は可もなく不可もなくと言う感じ。
藤田和日郎は話広げるのも畳むのも上手いと思いますが、小さくまとめるのは苦手なのかなと。

0
2014年08月15日

「青年マンガ」ランキング