藤田和日郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
藤田和日郎の絵が「強い」せいでしばらく気が付かなかったけど、カバーのレイアウトが昔ばなし調になってるのね。吉村勲氏、いい仕事だ。
それでまあ1ページ目から最後まで凄まじい勢いで読ませること読ませること。発想・絵・構成その他もろもろの描写が徹底的に気合いが入りまくり混然として、1巻にして余人のマネのできない世界が完成しているのはもうさすがとしか言いようがない。
月打された登場人物たちの、見ただけで問答無用で「凄まじい悪意と狂気をもっている」ことがわかってしまう表現力!
逆に一癖も二癖もある主人公とヒロインは本来なら読者をつなぎ止めづらいキャラクター性なのに、1巻読み終えるころにはなんと気持ち -
Posted by ブクログ
オレの…手につかめなかったもの…
十郎の手… 徳野さんの命… ジエメイさんの母ちゃんの服のそで…
ジエメイさん…
オレはあの時ジエメイさんを… つかめなかった……
どうしてつかめなかったんだろう… そうすりゃジエメイさんもギリョウさんも死なずにすんだのに……
何だよ。ありゃ、しゃあねえだろオが…
いや…… ホントは…わかってるんだ。
オレは命が惜しかったんだ……… オレがもっと先まで飛んでたら…ジエメイさんをつかんでた。
オレが死ぬ気で飛んでたら…
ドアホウ。そんなコトしてたらおめーも燃えてたろーが!!
見ろ、あそこだ。 くだらんコト考えてねーで用意しろ!
ああ。
もう誰も… こぼ