【感想・ネタバレ】黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(1)のレビュー

あらすじ

ガス燈が霧ににじむヴィクトリア朝のロンドン。ロンドン警視庁〈スコットランド・ヤード〉の犯罪資料室「黒博物館」を、歴史的ホラーヒーローの「生みの親」が訪れる。彼女が閲覧を希望したのは、赤いブーツ…2年前、女王主催の舞踏会で起きた怪事件の遺留品だった。そして女は、一人のおぞましく、あまりにも奇妙な女剣士の思い出を語りだす。
第1シリーズ『黒博物館 スプリンガルド』、第2シリーズ『黒博物館 ゴーストアンドレディ』に続く大英帝国伝奇アクション待望の第3シリーズ、開演!

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面白い

ビクトリア女王時代のイギリスで、フランケンシュタイン作者の女性作家が、ある男爵が作り上げた復活人間(ゾンビ)に教育を施し、女王陛下の舞踏会に出席できるまで育てるお話。復活人間が受ける醜い見た目ゆえの差別や、女性作家が女ゆえに受ける差別、そして、イギリス貴族の屋敷の使用人たちのお仕事の様子など、当時の人々の価値観や文化が本当に鮮やかに描かれている。本当に面白い作品でした。

#笑える #カッコいい #タメになる

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

戦闘している姿がダンスしているようだとは。
エルシィとメアリーの母娘のような姉妹のような、でも恐怖も思慕も混ざっている曖昧な関係性がいい。
蔑まされてきた女性達の誇りを、気高く、美しく、たくましく描く様は圧巻。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

女性と子どもの権利 100年以上前の人が訴えて始まった活動。未だに続いてる。
フランケンシュタインを書いたメアリー・シェリーがこれまでの経験を語る形でお話が始まる。

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2025年12月02日

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待ちわびてました

可愛いキュレーターさんが案内してくれる闇の物語第三弾。
やっぱり藤田先生はキャラの書き方が非常に魅力的です。
キュレーターさんも回を追う毎に人間味が出て、可愛くなってきています。
今回は伝説の怪物、フランケンシュタインの産みの親である作家が体験した話とのこと。
話の展開も早く、主人公が単なる変人では無くて一人の自立した女性である事、それに関わる人物にも信念があり、また、戦う理由をしっかりと持っていることも魅力の一つになっていると思います。
女王陛下の命を狙う存在がどのようなものなのか、そして主人公は『怪物』をどのように変えていくのかが楽しみです。

#ドキドキハラハラ #カッコいい #ダーク

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『黒博物館』3rdシリーズ第1巻。

『フランケンシュタイン』の作者メアリー・シェリーを主人公に据えることで、この物語が人間と〈怪物〉についてのものであり、文学と創作についてのものであり、またフェミニズムを巡るものであることが冒頭から示されているような印象で、期待が高まる。
今巻でも既に、それぞれの要素で見せ場があるけれど、〈怪物〉を〈怪物〉でなくするため、初めて名前をつけて、呼び掛けるシーンはさすがの迫力だった。

上下巻だった2ndシリーズよりも、今回は長くなりそうなので、登場人物の成長やキャラクター同士の関係性の変化も楽しみに続きを待ちたい。

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2022年07月27日

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すっごく良いです!

熱い!非常に熱いです!今回は特に主人公をはじめとする女性たちの視点に「ほんとそれな」と共感しきりでした。この事件の結末がどうなるのかとても気になります。

#アツい #感動する #カッコいい

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2022年07月25日

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なんとも味がある

なんとも味のある作品。

まず絵が個性的。
背景は当時のものに忠実で、キャラ絵はかなりクセが強い。
ただ、何となく愛嬌のある顔立ちで、これなら個性として容認できるというか、むしろ積極的に主張できるレベルだと思う。

そしてストーリー。
主人公、そして語り部でもあるのは実在した人物であるメアリー・シェリー。
彼女は1797年にロンドンで生まれ、1817年…20歳の時に「フランケンシュタイン」を執筆している。
そして本作の「現在」は1844年であり、語られる「事件」が起きたのは1842年。

このあたりのメアリー関連の設定は史実に忠実であり、好感が持てる。
さらに、巻末を見ると軍事・風俗考証と舞踏設定協力・振付担当の2人の専門家が付いており、かなり本格的。

本作の内容自体は「フランケンシュタイン」を地で行くようなSF系のジャンルではあるが、違和感なく受け入れられる。
この後は「フランケンシュタイン」と似たような展開が待っているのではないかと思うが、オチがどうなるかなどは全く読めず、先も気になる。

やや文字が多く、苦手な人もいるかもしれないけれど、これはかなり個性的で評価されるべき作品だと思う。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

 設定からして好みだし、歴史改変ものというテーマも好きな上、かなりみっちり参考文献も用意されてるみたいで今後の展開に期待が持てる。
 女性の権利への強い意識や、誇張にすら思える男性至上主義的な世界観に首を傾げないではなかったけど(現実でそう是正するのに反対する訳でなく、実際どうだったのか、またこういう物語を描くのにメアリーは相応しい人物であるのか、強いテーマ性のために捻じ曲げられたものはないか、などの懸念)、参考文献からすると、実際にそういう意識を持った人物だったようで、こちらの不勉強がよくわかった。
 勿論、エンタメとして妥当と思える歴史観に改変を施す行為は否定しないけれど、大きな嘘が既にあるなら、小さな嘘は少ない方がもっともらしく見えると思う。その点で、今後展開されるであろう話にぴったりのバックボーンを持つ人物・世界観であったのかな、と参考文献を見て思った。

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2023年03月18日

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女性版フランケンシュタイン

あまり短編ものは登場人物に感情移入する前に終わってしまって好きではないのだが、作者の力量で初っ端から掴まれてしまった。少し史実を交えた外国の昔の話というのも個人的にはツボ。ありそうでなさそうな派手なアクションと、フランケンシュタインの女性版として蘇った無垢なエルシーの下巻での活躍とエンディングが楽しみ。

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2022年12月20日

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女流作家

フランケンシュタインの物語を生み出した女流作家が主人公です。
前作に引き続き抑圧された女性の自立的な感じ。
しかし今回あまりテンポよくないかな。

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2022年12月05日

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