あらすじ
ダッジモント家の舞踏会の夜。メアリーの友人である数学者にして伯爵夫人、エイダ・ラヴレスに危機が迫る。数学者のノドを狙う〈7人の姉妹〉の一人、〈渇き〉の刃! 立ち向かうエルシィだが、自分が「人造人間」ということを突きつけられ…。夜の図書室で、旋風の暗殺舞踏〈月動(ベグーシャヤ・ルナー)〉vs.〈月動〉、激突!!!
〈舞踏設定協力・振り付け〉TAKAHIRO
プロダンサー。1981年生まれ。東京都出身。2004年に渡米し、ニューヨーク・アポロシアターのコンテストで9大会連続優勝を果たしプロデビュー。その後、マドンナのワールドツアー専属ダンサーとなる。’07年より日本でも活動を開始。欅坂46をはじめ多くのアーティストや、CMの振り付けを担当。滋慶学園COMグループ「DA TOKYO」学校長も務める。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった! 同門対決はやっぱアツいし、靴紐を契機にエルシィが(恐らく)アトカースに戻るのも面白い。エイダとパーシーの三人で、なんとか食事会を切り抜けるシーンもコミカルで楽しい。
アトカースに戻っても、パーシーが言った言葉(チャンスを与えなきゃ)とかが消えてないのは希望だな。3巻でメアリーに対し、努力をしてないと一蹴するエイダも、今巻でそうしたくてもできなかった人もいるのだと、エルシィがエイダを諭すのも良かった。
エルシィを大事に思うのに、息子と親しくしているのを見ると、その素性が思い起こされて拒絶してしまうメアリーは、自省まで含めていいキャラクターだなあ。
靴紐や首、亡くなった娘がいないことから、或いは記憶を失っただけで、エルシィはそのままアトカースなんじゃないか、とも思えるけど、果たして。
Posted by ブクログ
ダッジモンド家の舞踏会のシーンが大半を占める。
意図せず食事の席に誘われてしまったエルシィ一行の危なげななりとりが、コメディチックで面白い。
ややあって、舞踏会に潜入していたジャージダとエルシィとの対決の運びとなる。
さすがに今まで戦ってきた追い剥ぎの一団なんかとは格が違う相手で、エルシィは傷まみれの大ピンチ。
息も絶え絶えなエルシィに、メアリーは禁じられていた一手を施す。
回転剣術が見せ場だが、回り過ぎると何やってるか分かりづらくなるのが難点。
舞踏会から帰ってきた後、仲を深めるエルシィとパーシーに、己の中の怪物を自覚するメアリー。
このときの歪んだ顔が、さすがと言うべきもの。
もう何も怖くないとエルシィの秘密に迫るべく、作成者のディッペル博士の調査に乗り出してゆく。
次巻で、エルシィの首から上の正体が明らかになりそうで楽しみ。