あらすじ
義父である准男爵の命を受け、メアリー・シェリーが潜入した女子寄宿学校は、絶望的なところだった。生徒のため改善しようともがくメアリーに、ついに校長一家の最悪の暴力が襲いかかった時ーー月光の下にポニーテールの旋風〈せんぷう〉が奔〈はし〉った! ベストセラー小説家と〈怪物〉女剣士のヴィクトリアン伝奇アクション、意外なゲストも登場して新展開へ!!
〈舞踏設定協力・振り付け〉TAKAHIRO
プロダンサー。1981年生まれ。東京都出身。2004年に渡米し、ニューヨーク・アポロシアターのコンテストで9大会連続優勝を果たしプロデビュー。その後、マドンナのワールドツアー専属ダンサーとなる。’07年より日本でも活動を開始。欅坂46をはじめ多くのアーティストや、CMの振り付けを担当。滋慶学園COMグループの名誉教育顧問なども務める。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
フランケンシュタインが出来た時の話 酷い女子学校があったのだけど。校長の言わんとしてることもわかる。当時の婚姻率が気になるところだけど。
結婚する以外に生きる術…産業革命もあって、どうにかなる人はなってたんじゃないかと思うのだけど…
Posted by ブクログ
面白かった。バイオレンスなシーンも、コメディタッチなやりとりも緩急自在なのは一巻からそうだけど、流石藤田和日郎って感じ。
今のところは、恐ろしい見た目ながらもその人柄でちょっとずつ使用人たちと打ち解けていくエルシィ辺りなんかは、珍しい感じでもないし、男性中心の世界観が世界を動かしていた時代を背景に起こる問題に立ち向かったり、っていうのも、まあ特筆するものではないかも知れない。その一方で、そういう物語にも関わらずちゃんと面白く読める部分とか、思わず圧倒される迫力とかは凄いなと思う。
脇を固めるキャラクターが、一癖も二癖もあるのに憎めない他、主人公であるメアリーが「死に活かされて来た」という自意識を持っていたり、毅然とした強さの奥に弱さを抱えていたりするのは魅力的。
女性の権利を声高に唱えるメアリーに対して、(結局は否定されるものの)オルタナティヴな世界観を提示している点なんかも、個人的には好みだった。彼女個人ではどうしようもない、社会的な不条理が表出した問題にぶち当たったときは、大体暴力で解決されてしまうのは、ちょっとスカッとしないけれど、メアリーが暴力を是としない態度である以上、多分何か違う展開も用意されているんだと期待している。
今回は引きも凄く気になるし、続きが楽しみ。
メアリーの内なる怪物がイイ!
ああもう、どうしてこの人の漫画はこんなに面白いのでしょう。この時代の女とは、男とは、の固定観念がそれはもう胸糞悪〜く描かれ、葛藤しながらもそれを打ち破っていくメアリーとエルシィがなんとも爽快。それにしてもメアリーの内なる怪物、なんだかこう作家が心に棲まわせている執念みたいなものを感じますね。何かこう、書かずにいられない衝動のような。身に覚えがあります。
そしてこれまた筋の通った感じの好青年な息子も登場して、次なる事件ですね!ものすごく楽しみです。
ちょっと重い社会問題が背景
上下巻で完結すると思っていたらもっと続く話だったとは。。。1800年代の社会での女性の地位向上に振りすぎて少し説教くさいところもあったが、女性作家とエルシーの関係性が中心の話で時代背景的にもおかしくはないか。エルシーの成長や勧善懲悪のストーリーは楽しいが、早くクライマックスを見たい。