藤田和日郎のレビュー一覧
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購入済み
すき
うしおととらを読み、からくりサーカスを読んで。もう大好きな作家さんです。ギャグがくだらないなあって思いながら読んで大感動して読み終わります。この作品も期待してます。
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「うれしい時やおかしい時だけヒトは笑うもんだ…」
絵に取り込まれた鬼離田姉妹を助けにいった凧葉が語りかけた言葉。潮も似たような言葉をかけたことがあったなぁ。あれはお外道さんだったか。
自分では、どうにもできない理不尽な出来事にへし曲げられそうな時に、負けた笑いをするんじゃない、嫌なことから逃げるために笑うんじゃない、といった風だったか。
鬼離田姉妹のエピソードに、記憶が引っ張られている気もしないではないが、言霊と同じような意味合いで、笑いも心に作用するんだ、という警告と思っています。
凧葉の絵を使った童子で、絵の中から帰還する鬼離田姉妹。凧葉が絵に込めた想い。
知らない経験や知識を使って、他 -
Posted by ブクログ
藤田和日郎、新人アシスタント育成術を語る!
という歌い文句が帯にあります。
ビジネス書のような煽りですが、育成術というより漫画に対してこういう風に感じて書いています!という決意表明みたいなものかな。そこまで大上段に振りかぶっていないようにフォローしてますが。
とはいえ、新人や後輩に仕事を教える時にこういう言い方したいなぁ、と思うことも多々あり。ブレないことだよね、教える際に。それが一番難しいんだよなぁ。
こちらとしてはブレていないのだけど、受け取る方が矛盾を感じてしまう言い方になってしまっているんだよなぁ。
担当の武者さんに言われたこと、それを噛み砕いて伝える藤田和日郎さんがいるというのは -
Posted by ブクログ
絵にひきずりこまれた凧葉たち。
絵の中で起きているのは、ひきずりこんだ人間の過去のトラウマを利用し、心の中に入り込んで、体を乗っ取るという作業。
乗っ取ろうとしているものは何?目的もだけど、あのヒルのようなものは。
青一がその答えを知っているような感じ。青一自身の存在も謎ではあるけども。
人の心の弱みをえぐり、その隙間を利用して己の意のままにしようとするやりくちは最低最悪なもの。ただ、大小はあるにしろ誰でも心の中に抱えている部分ではある。
それを乗り越えたと思っていても、思い込んでいても、忘れるために見ていないだけだったり、隠しているだけだったりする部分。
本人にとって、一番触れたくない -
Posted by ブクログ
双亡亭破壊作戦。
248億の報奨金目当てに説明会にくるも、屋敷のおぞましさに辞退者ばかり。作戦に参加するのは、アウグスト博士をリーダーとする超常研究者グループ、刀巫覡・柘植紅、修験者・朽目洋二、心霊能力者・鬼離田姉妹という面々。対超常現象のプロに混じって凧葉もいます。
突入後、まずは屋敷の異様さがお目見え。そして、出迎えたのは双亡亭に取り込まれて変化したかつての侵入者。
人であるけど、人でなくなってしまったものを、それぞれの技で撃退する紅たち。
彼女たちの実力であれば、破壊作戦もうまくいくのでは?と思った次の瞬間。
自分の肖像画に目を向け。
伸びてきた手にひきずりこまれる。
破壊したい -
ネタバレ 購入済み
そして歯車は回り出す…!
前巻で共に永久を生きる誓いをしたアンジェリーナと正二郎。2人は「しろがね」の操る懸糸傀儡を造りながら「才賀」の一族を作った。そして1909年、アンジェリーナの懐妊、そして自動人形を統べる人形フランシーヌの来日をきっかけに物語の歯車は大きく回り出す…。彼女の体内にある「柔らかい石」を孕った子供に移し替え「しろがね」本部に連れて行くという任を受けた当時のギイは己を捨てた母の姿をアンジェリーナに見るが…?
少年漫画とは思えぬ程しっかり描写された分娩と、人形フランシーヌの“退場”。最期に星の光を見た彼女の「微笑」は切なくも美しく、心からのものでした。次巻、果たして黒幕は誰なのか?そしてその目的とは… -
購入済み
妖逆門
妖怪になってまで妖怪を解放したいと言う気持ちが三志郎らしい感じでした。きみどりは三志郎が消えそうになっても、自分を変えるきっかけを与えてくれた三志郎を救い、3年後再び三志郎の前に現れてくれた。
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ばけぎゃもん
ロンドンが妖逆門に参加したのか、目が見えない子に音痴であることを知られないためウソをついた自分に許せない。参加者の多くが何かと葛藤しているマンガです。
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Posted by ブクログ
「タコハさんじゃないとダメなんだ」(第156回タイトル)に物語が収束される16巻である。
タコハ自身がこの屋敷に関わるようになった事情を開陳したりしているのだが、いよいよ物語は佳境に差し掛かり、核心に差し迫ってきた印象だ。
物語は合間の巻といったところだろう。
つかの間の休息を取る一行が描かれた前半と、仮死状態の緑朗がおじいさんの星の宇宙人に手を引かれて双亡亭深くに進み、決定的な秘密を知った上で追手に迫られる危機が描かれた後半で構成されている。
しのと応尽の内緒話を盗み聞きする緑朗という構図は、きちんとプロットとして計算されて描かれているに違いないわけで、細かな点でも藤田さんのスト