嶽本野ばらのレビュー一覧

  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    ネタバレ

    甘いフリフリで身を固めていても誰よりも毒っ気のある桃子と、ヤンキーだけど可愛いところのあるイチゴ。ミスマッチなのに筋が通る関係で、こんな青春送ってみたかったなと思える素敵な2人だった。
    桃子のこざっぱりした人間関係と人生観が良かった。「好き」をあまり深く知りたくないところもよく分かる。
    それにしても、縦ロールで特攻服ってカッコよくないか?

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    2019年01月13日
  • カフェー小品集

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    野ばらさんの書く美しい文章と喫茶店。
    これほどマッチする作品はないなあと思いました。
    作中にあるミルクホールに実際行ってみましたが、読みながら想像してた喫茶店そのものですごく感動しました。

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    2018年07月30日
  • 小説 サリシノハラ/47

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    原曲未聴だったけど嶽本野ばらさんがボカロ曲をもとにして書いているのが興味深くて読んだ。
    アイドルに全く興味がなくても読んでみて面白く感じられたのは、やはり野ばらさんの筆力か。予想の斜め上の展開で、お決まりの終わりにならなかったのも良かった。

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    2018年02月25日
  • カフェー小品集

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    実際に行ってみたくなるカフェがたくさん描かれています。どのカフェもどことなく停滞している雰囲気で、懐かしい感じがしました。

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    2016年09月07日
  • ミシン missin’

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    「世界の終り」という雑貨屋を経営する男、通ってくる少女との恋の話し。
    「ミシン」という名前の女パックロッカーに恋をする冴えない少女の話しでした。
    小説というか寓話のような手触りの作品でした。
    「ミシン」よりも、「世界の終りの雑貨店」の方が僕の心にはフィットしました。

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    2016年01月18日
  • それいぬ 正しい乙女になるために

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    乙女のバイブルの名に間違いなし。
    甘いだけの乙女節とも、労働本位でも、下世話でもない、激辛でひたすら理想を追い求める意思を数頁で次々と次々と繰り出す著者を他に知らない。

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    2015年07月19日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    嶽本野ばら氏の本を初めて読んだ。
    なんとなく気になる作家ではあったものの、読む機会がなかった。
    そして、今回この本を手に取ったのは読んでみたかったからとか、特に理由があったわけでもない。
    強いて言えば、タイトルと表紙の雰囲気が気になったから、というところか。
    裏表紙のあらすじすら読まずに読み始めたので、読みながら、「この2人は同世代だ」と思い、実際、最後に同級生だったことがわかった。

    中学生だからこその真っ直ぐさ、純粋さが気取るわけでもなく、ありのままに感じられるくらいに描き出されていて、あまりの甘酸っぱさに少し笑ってしまった。

    中学時代にこんな甘酸っぱい恋愛をしてはいなかったけれど、20

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    2015年06月27日
  • 鱗姫

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    【お嬢様の語るトラウマ的物語!】
    エログロな悪夢にうなされるような内容ながら、なかなか面白かった。やはりあのお嬢様語りが癖になる。

    京都らしさは全体にもっと漂わせてほしかった。でも黎子叔母様はすぐ居なくなるし、罪深いし、色々疑問点がある人物。お兄様、琳太郎さんがいつでもカッコいい。
    改めて野ばらさんすごいです

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    2015年05月09日
  • カフェー小品集

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    痛々しいくらいに共感できたものが幾つかありました。
    野ばら先生怖いです、、、。
    名曲喫茶行ってみたいです。

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    2015年04月11日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    おもしろい、、、!!!
    はなもげって!
    めちゃくちゃ笑わされたー。
    桃子の自分を貫くロココな精神がとてもかっこいい。

    「きっと好きなことをお仕事にしたら、やりたくないこともやらなければいけないし、自分が好きだったものの裏側を見てしまうから。そうするときっと、つまんない」

    嶽本野ばら先生に共感できすぎて怖い。
    野ばら先生は乙女心のカタマリなのかしらん?

    ヴィヴィアンウエストウッドのロッキンホースバレリーナは永遠の憧れですね。
    いつか手に入れてみせますが!

    「どんな反則技を使おうと、狙った獲物は手に入れなけなければなりません。
    我慢は乙女の天敵です。
    自分さえ幸せになればいいじゃん。」

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    2015年03月07日
  • ミシン missin’

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    以前読んだので再読。短編が2本入っています。20歳になる前は断然ミシンの方が面白かったけど、今読んでみると世界の〜の方の良さもかなり分かってきた気がする。たぶんまた読む。

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    2015年01月24日
  • それいぬ 正しい乙女になるために

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    ネタバレ

    【本の内容】
    “乙女の聖書”として語り継がれた伝説のエッセイが遂に文庫化。

    乙女はみんな根性ワル、お食事より悪口が好き、ゴージャスで貴族で孤独であれ、真のロリータとは?

    リボン・フリルのブラウス・Vivianne Westwood…野ばらのエレメントがちりばめられた乙女論は、ロマンチックでお上品でクラシカルで意地悪!

    正しい乙女になるための必修科目。

    [ 目次 ]
    お友達なんていらないっ
    春の日には、菜の花畑
    プラネタリウムと模造少女
    前略乙女の君に
    時を駆ける宇野重吉
    私の彼はミスター・スポック
    J・コーネル展に寄せて
    一九九三年ロボコンの旅
    皇室礼讃
    乙女と性欲〔ほか〕

    [ PO

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    2014年11月22日
  • スリーピング・ピル 幻想小品集

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    久しぶりの野ばらちゃん。
    短篇それぞれに何かしらの偏愛アイテムが潜んでいる。
    ゴシック、ロリータ要素は薄め。耽美なお話は多い。

    表題作である『Sleeping Pill』は睡眠導入剤に魅入られた主人公が、オリジナルでブレンドした薬で毎夜眠りにつく。
    敬体と常体が入り乱れる文章はルールから反しているけれど、夢のように曖昧で揺れ動く物語の空気にマッチしていた。
    短い中で物語も巧みである。

    『Somnolency』
    眠り病の薬を研究する異端の医者の元に女が訪ねてくる。

    『Double Dare』
    ゴシックロリータ好きの主人公が登場するホラーテイストミステリ。
    お洋服が取り上げられるのはこの話だ

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    2014年04月29日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    中学生のがむしゃれでまっすぐな恋。子供だけど少しの大人で、ここまで熱くなれるのか!という感じ。そしてこの世代の恋愛小説にはめずらしくきちんと現実にむきあっている。野ばらさんならではのロリータに憧れる主人公が頑張っておしゃれを楽しもうとする姿もみてるこちらが胸を締め付けられる。恋をしてない同世代としては憧れも共感もふくめ良い作品でした。

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    2014年04月13日
  • ミシン2/カサコ

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    ネタバレ

    デビュー作に収録されたミシンの続編。私は結局ミシンを殺せなかった。病院でミシンから新しい名、蝙蝠傘子を賜る。龍之介が生前遺してくれた曲があるのでバンド活動には困らないものの、ミシンはあるファンの死をきっかけに気落ちしてしまう。傘子はそれを励ますがミシンは上手くいかず。ミシンがファンの事を真摯に想っている事が胸を打った。

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    2013年11月03日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    まだまだアルバイトも出来なくて、お小遣いも交通費には足りなくて・・・


    もう子供じゃないけど、大人にもなれない、そんなもどかしい年齢の遠距離恋愛。


    「もどかしい!!」って気持ちと「あ~、あるある」っていう気持ちが交互に出てくる。


    中学時代に戻ったような気持ちで読み進めちゃいました♬


    きゅんきゅんしたい人におすすめ(^∇^)

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    2013年08月20日
  • 恋愛の国のアリス プチ・エディション

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    野ばらちゃんの恋愛エッセイ。前半は大変読みやすい。後書きにも書いてある通り、矛盾したこともたくさん書いてあるけれど、その矛盾も納得できる感じ(そういう矛盾こそが恋なのだろうなぁ)
    後半は乙女感満載の、ポエミーな感じの文章。この「ねぇ、君」みたいな文体に、過剰に陶酔した時代、過剰に嫌悪した時代を経て、冷静に読めるようになったのは、いいことです。

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    2013年08月06日
  • 下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件

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    ネタバレ

    下妻物語は映画化しましたが、それの続編かつ完結
    ま、まだ続けることもできそうな感じではあるけどね

    今回は殺人事件もありでミステリの要素もアリ
    トリックはなんとなく「もしかしてアレか?!」と思わないでもない
    そのトリックを使う必然性とかがまたなんとも面白い

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    2013年07月19日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    かつて著者嶽本野ばらは『下妻物語』の中で、ロリータファッションのことを"生き様"と書いた(若干曖昧)
    本作『14歳の遠距離恋愛』では、東京にいる恋人に会いたいがために、その生き様であるロリータな洋服を、コメ兵に売ろうとするシーンがある。好きな人のために"生き様"さえも売り払ってしまおうとする姿に打ち震えた。

    野ばら氏、恋愛小説書けるんじゃん!!

    十八きっぷで東京に行くときの、駅の名前の羅列は、すごく効いていると思う。
    たぶん、メゾン名をほぼ略さないスタンスに近い意志なのだろう。

    久しぶりにきゅんとした。

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    2013年06月25日
  • ロリヰタ。

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    一方はロリータファッション愛好の小説家、もう一方はロリータをしながら自作の羽を売る女子高生…が主役というまさにロリータづくしの二作品。

    『ロリヰタ』は作者がモデルの実話なのではと物議を醸した話。
    わたしは『ハネ』のほうが好きだったけど二作に共通しているのは『伝わらない、けれど突き通す』ということだと思う。
    誤解や偏見、手のひらを返す世間。理不尽な糾弾。
    言葉を違う意味でとられ、経緯や想いは無視される。
    作者自身が経験してきた想いが詰まった作品。

    人を間接的な情報だけで判断しないこと、誰にもそれぞれの想いが存在することを忘れないことが大切だと思った。

    突き通せるほど強い想いを

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    2013年03月02日