発売当時、数多くの読者に衝撃的な感動をもたらし、のちの全嶽本野ばら作品の原点となったベストセラー処女小説集、待望の文庫版!
孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女――Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。
Posted by ブクログ 2023年01月26日
一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。
2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方について考えさせられ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月12日
20年振りに再読。表題作他、「世界の終わりという名の雑貨店」収録。初めて野ばらさんの本を読んだのがこちらの作品でした。どしようもなく青くて痛々しくて、不器用で歪、恐ろしく純粋で気高い――「世界の終わりという名の雑貨店」はそんな作品です。人を好きになること、愛することはきっと傍から見てそんなに美しい姿...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月02日
とても好きだった。
美しかった。退廃的で何が悪いか。
思想の貫かれた清潔な想いを感じられる作品は本当に美しく、面白い。
登場人物たちは誰も、社会の大きな歯車の中に、諦めて入っていこうとはしない。自分の美学を、生き方をちゃんと選んでいてどんなに傷つこうと、死んでしまおうとちゃんと守っている。そういう...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月13日
嶽本野ばら先生はエッセイと映画しか見たことが無かったのでついに小説に手が出せて良かったです。乙女のカリスマと呼ばれるに相応しい文章で惚れ惚れしてしまいました。
世界の終わりという名の雑貨店
最初ミシンが気になりすぎて、ミシンのあとに読みました。ですがこれはこれでとても良い作品でした。いきなりキスを...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月01日
久々に嶽本野ばら気分だったので。ていうか昨日からこれ読んでたからうっかりヴィヴィアンウエストウッドのお財布買ってしまったと思われる。
「世界の終わり〜」素敵すぎた。嶽本野ばらのすごいところはあそこまで作り込んだ美意識の高い世界のなかに、しっかりとほころびの伏線を紛れ込ませているところ。絶対に美しくは...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月23日
すっごく綺麗な純愛。おとぎ話みたいなのに引き込まれてしまう。いちいち文章も人物も美しい。
読み終わってから夢中で『MILK』について調べてサイトを見ながら世界観に浸ったことが忘れられない。高級な砂糖菓子のような、栄養にならなくて可愛くて甘い話。短編ふたつとも甲乙つけがたい愛しさです。
とろけるほど魅...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月06日
大好きな野ばら先生の処女作
本当に脆くて透明な短い短い物語
世界の終わりという名の雑貨店にあなたも訪れてください
ストーリーは若干異なりますが
映画も是非・・・
ストーリーは若干違いますが
そんなことは特に問題ではありません
いいとか悪いとか
関係なく私を変えた1冊でした
ごめんなさい・・・本編...続きを読む
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