嶽本野ばらのレビュー一覧

  • ミシン missin’

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    気品と風格に満ちた文章が素晴らしい。本当に大好き。愛おしい。手放しに人に勧めやすい作品ではないけれど、好きな人はとことん沼に引き摺り込まれるように好きだと思う。何度でも読み返してこの世界に頭の先までとっぷりと浸かり続けていたくなる。
    指先まで嶽本野ばらワールドに染まって生きていきたい。そんな精神で人生を送りたい。麻薬にハマるような感覚で世界に落ちた。

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    2024年11月11日
  • シシリエンヌ

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    終始エロティックな描写で脳みそを溶かされる一冊。延々と続く妖艶な描写に気が狂いそうになるものの、これほど一途に愛されてみたいと強烈に焦がれてしまう。絶対に好き嫌いが分かれる作品だが、忘れられない香水のようにずっと余韻が残り続ける私にとっては特別な作品。

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    2024年11月10日
  • ロリータ・ファッション

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    本当に、本にしてはそこそこの額のお金を払ってまで買って読んだ価値があった。
    装丁の美しさと閉じた状態でのページ側の柄の可愛さだけでもお値段以上なのに、嶽本野ばら先生のロリータファッション、否、被服そのものに対する愛情がこれでもかと込められた美しい文章の素晴らしさと言ったら!確かにこれはロリ服を着て紅茶を片手に正座で読みたい一冊だ。
    1人のロリータでファッション好きの私にとって、こんなに最初から最後までずっとお洋服の世界にどっぷり浸れて只々楽しくて幸せ。
    馴染みのないブランド名も多々出てくるけど、それをキッカケに新しい視点でロリータ、ファッションの歴史を紐解けるのでじっくり読むべきです。

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    2024年11月08日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    660

    245P


    嶽本 野ばら
    (たけもと のばら、1968年1月26日 - )は、日本の作家、エッセイスト。本名:嶽本 稔明(たけもと としあき)[1]。代表作は『下妻物語』など[1]。京都府宇治市出身。デビュー当時、誕生年は1745年(ロココ朝全盛期)であると自称しており、実年齢は非公開としていた。幼少時代は読書に否定的な両親のもとで、横溝正史などを隠れて読み育った。大阪芸術大学芸術学部文芸学科中退後、1987年から美術、音楽、演劇などの活動を行う。1990年、雑貨店「SHOPへなちょこ」の店長となる。1992年から1997年まで、関西のフリーペーパー『花形文化通信』にエッセイ「それ

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    2024年09月24日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    最高に面白いです
    基本は推理小説だけど、桃子とイチゴの会話とか、桃子のぶっ飛び方、息をするようにつく桃子の嘘とか、はまりました

    息をするように嘘をつくことに憧れる

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    2024年09月06日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    中学生の頃、いじめられていた時に学校で読んでいた。大人になって改めて読むとそれはそれは当時のわたしの指針になっていたのだなぁと思い出して泣いてしまった。野ばら先生、生まれてきてくれてありがとう。

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    2024年08月02日
  • ロリータ・ファッション

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    まず装丁の美しさに目がいく。タイトルにふさわしいオシャレでかわいい作り。ただ製本に難があり何度か読むとバラバラ崩れてきそうな気配。
    巌本野ばら氏の魂の詰まった本書、ロリータの矜恃、美学ここにあり、と堪能しました。また、ロリータファッションの歴史をデザイナーとショップごとに解説してあり、とても分かりやすく興味深かったです。

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    2024年07月12日
  • ハピネス

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    映画化するとの事で今作を知り、内容も知らずに読み始めたので、終盤が来るまでこんなに泣ける作品だとは思いませんでした。涙が止まりませんでした。良い作品に出会えました。映画も観たい。

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    2024年06月30日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    ネタバレ

    眩しい青春小説。

    お互いの信念をリスペクトして、背中を押してくれる。

    「なれると信じる自分となれると信じるダチがいれば、なれるんだよ。」

    この言葉がこの本を表していると思います。

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    2024年06月13日
  • ロリータ・ファッション

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    ロリータ好きだけに限らず自らの意思でお洋服を選んでいる人、「ファッション」というものが好きな人には是非読んで欲しい本。
    ただ、この本だけは誰かに貸すのを躊躇ってしまう。それは「こんな本を読んでると思われたくない!」とか「本の中身が広まると私が損をする!」といった中身の問題ではなくてこの本が『お洋服』みたいだからだ。
    まず、この本自体がめちゃくちゃかわいい。白のレースをあしらっているかのような表紙や本の機能としては全く必要のない階段状のヒラヒラとした真っ白な最初の数ページはロリータ・ファッションを彷彿とさせる。さらには小口の部分には縞々の模様とかわいいリボンがプリントされている。また、この本、と

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    2024年06月05日
  • ロリータ・ファッション

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    飾欲素晴らしい野ばらちゃんらしい本だった。
    最近何のこだわりもなく服を買っていた事を、恥ずかしいとも思った。

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    2024年05月21日
  • ロリヰタ。

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    好きすぎた。
    なんで君なんだろうってずっと疑問に思ってて私が読み飛ばしたり理解出来てないだけかなって思って戻ったりもしたけどそういうことなのね( ; ; )
    報われない恋愛好きよ…

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    2024年02月25日
  • ロリヰタ。

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    嶽本野ばら先生の「私」と「あなた」で紡がれていくお話は先生という人物像がハッキリしているからこそ映える限定的な美しさだけど、だからこそ読みやすくて愛しやすいお話だと感じた。
    落伍者や不適合者に向けられる悪意が伝わってきてとても切なく悲しいがそれらが悲劇のヒロインを照らし出すような暗闇でもあるのだなと感動した。

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    2023年10月29日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    私もふりふりひらひらのお洋服を着る者です。ロリータとコメディって共存しうるんだ…!!こんなにかわいいのにこんなにウケる。

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    2023年10月22日
  • カフェー小品集

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    登場人物は僕と君だけ。この世界の何処かに居る、または何処にでも居る僕と君のお話。喫茶店で過ごすゆるやかな時間の魅力、そして 人を愛することについてをたっぷりと凝縮して詰め込んだ短編集。人間って愛おしい生き物なのだなあ。

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    2023年10月16日
  • ミシン missin’

    購入済み

    折り目正しい暴力と、永遠

    強い強い執念の権化と
    美しくて粗暴な存在が
    奇跡的に出会ってしまう。
    MILKの服の好みが
    神がかり的に一致する。
    エスもパンクも
    未来を犠牲にして
    永遠を掴もうとするのだろうか。

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    2023年07月05日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    ネタバレ

    趣味が正反対でも、思想が合わなくても、学校の偏差値が天と地ほど隔たっていても人間は「ダチ」になれる。サイコーですね。人間が友達になるのに必要なのは自分の生き方に筋を通すこと……そんな友達がいるなら、絶対離しちゃだめなんだと強く思いました。

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    2023年04月03日
  • ミシン missin’

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    一瞬近代文学を思わせるような美しい文体なのだが、2000年代に書かれたものということで衝撃を受けた。

    2作品ともハッピーエンドではないし、節々にネガティブな空気感を醸し出す作品ではあるが、愛の発見と喪失があまりにも魅力的にかかれているので、後味の悪さというよりも現実の愛のあり方について考えさせられる良い意味での気持ち悪さが残る作品だった。

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    2023年01月26日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    嶽本野ばらは、いつも気になる作家さんだ。
    私自身はロリータファッションをする人でもなく若くもないけど、嶽本野ばらの作品からはロリータはただファッションではなく生き方そのものなのだ、ということがよく伝わってくる。

    「スリーピングピル」、「シシリエンヌ」、「タイマ」と読んできて4冊目。

    話のテンポもよく、夢中で読み進めてしまった。

    他の作品も一通り読むつもり。

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    2022年12月05日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    ヤンキーとロリータの女の子の友情物語…と言ってしまうと陳腐な感じがするけど、全然そんなことない。ふたりの生き様がかっこよくてしびれました。そして友情がないと言いつつもお互いの胸の裡にはたしかに友情が在って、とても胸があたたかくなりました。友情っていう安っぽい言葉がないからこその絆みたいなものを感じました。ふたりが将来どうなるのか楽しみですね。

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    2022年08月28日