嶽本野ばらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何年も積読にしていたが、さすがに手に取る。
読み始めたら、止まらなくなった。
堅苦しくなく、マイルドに描かれてるので読みやすい。
主人公仲葦さんの一見個性的なキャラクターが、実はよく見ると、
しっかりしていて、何か矜持を持っていそうな強い意志を感じる。地頭良さそう。
無茶はするけど、そこは14歳という年齢ならでは。
主人公以上に強烈な藤森君には、色々笑ってしまった。
今では一般的に使うことのない、コテコテの名古屋弁満載で、この人もある意味矜持(というか、こだわり)を持ってるような考えや格好。
そして、、やはりこの物語にもロリータブランドが次々に出動してくるので、ワクワクしてしまった。
(昔、ちょっと好きでした。。)
淡い恋愛だったけど、本気だった相手への気持ち。
主人公たちにとっては、生涯忘れることのない出来事になることは確実であろう。
※「あらすか!」の意味をあとで調べてみようと思う。
電車に乗り遅れた時、藤森君が発した「あらすか!」はどういうニュアンスで捉えればいいのか、やたら気になる。 -
Posted by ブクログ
傑作ー!話の内容も良すぎるし、出てくる言葉が可愛くて可愛くてさすが乙女のカリスマ嶽本野ばら。
ロリヰタもハネも一言で表すなら「切ない」って感情が先行してしまうけど、そんな簡単でありふれた言葉で終わらせるのは勿体ない
王子たまは女の子から貰ったメールや香りで、この先も頭の中で女の子を抱いてキスをして恋焦がれるのだろうけど、女の子はこれから先、同世代の男の子と恋をして王子たまの事も中村くんのこともすっかり忘れて 大人になってしまうのだろうなと思うと悲しい。
永遠に少女であり続けられたらあの頃大切だった物や人を今でも愛おしいと感じられるのにな、成長は残酷だ
〇歳だから好き 〇歳だから好きじゃないって年齢に囚われるのは美しくないな、その点ロリヰタは純愛 -
Posted by ブクログ
「可愛い」を馬鹿にするな、「可愛い」は全てにおいて尊厳をもち勇気や元気を司るもの。それは歳をとろうが性別がなにであろうが、「可愛い」はかわいいそのまんまでいい。まず赤いタータンチェックの表紙がとんでもなく可愛くて、秋のピクニックにタータンチェックのシートとサンペレグリノの瓶、アンティークのようなガラスのゴブレットと木陰の下で読む本は何がいいかと思って手に取った本。
初めての嶽本野ばらさん、読んでロリータのお店はわからないがロリータファッション洋服を見ていないのに細部まで可愛くて、更に上品である事に誇りをもっている洋服だと言う事。それを洋服はもちろんそれを愛でる人も同様だという事。
ブサとジュジュの始まりから「ぶさマルコという名前が嫌、自分で自分をブスという女子が嫌、謙遜ですら。」こんにちはアルルカンから「可愛い服を姑息に孫のプレゼントと偽り買った自分は非道い人間で、自分自身に詫びる。」タイトルのピクニック部では「貴方を“可愛い”という男子を嫌悪する、彼等はその言葉を性的な意味で、唆るという欲望で同義語として使用する。ならば“可愛い”とは、言うな!」など
可愛いに対してどこまでも真摯に向き合い崇め奉る、なるほど、理解る。可愛いは何に置いても正義であるとよく耳にするけれど上っ面ではない覚悟のこもった一文なのだなと。
すべての話も素敵だけど、時代にアップデートされた、否、嶽本野ばらさんのような考えがやっと世間が追いつき誰の心にもあった事を認められる世界になりつつある。と思った。多様性やジェンダーを当たり前にしようとする令和のあり方、特にこんにちはアルルカンは昭和の時代錯誤だと確定認識だとおもう「あんな歳にもなってそんな格好」というのを打破すべき未来の予告文のようなお話。かといって可愛いは女子の特権ではなく男子でも勿論持ってていいというのもタイトルのピクニック部。これはその後の話もすべて含めてとても良かった。
レースやパニエやフリルは可愛いけど私の趣味ではなく私はブラックやシルバーやシンプルでカッコイイが好き。でも確かにロリータ服は可愛くて赤いタータンチェックも籐のバスケットも可愛い、それでいて可愛いはこの世で沢山の可愛いがある。女子は揃って可愛いー!を連呼するが、それは可愛いのだから可愛いと言ってるだけ、ただその可愛いは全て尊敬の意味を込められ、尊敬イコール上品である、ようは礼儀をもっている事を「可愛い」と言っていい。
その礼節をわきまえないとこの本ではこき下ろされる。でも女子は狡さを生まれながらに持っているとも書かれており、男子は狡くない身体を改造してもこの狡さを持ち合わせていないから女子にはなれないと書かれており言葉にできない理解ると同時に可愛いと女子である事についての「認められた」と思える感覚になった。
可愛いにこんなに熱意をもって書かれるのは、冒頭にある「可愛い」って馬鹿にされてる部分もあるのが本当に許せない著者である。可愛いといえば子どもぽいや馬鹿っぽいと揶揄される事に腹を立てていて、それを世界に向かって叫んでいる。可愛いは可愛いである事になんら間違いでもなくそのままの可愛いである。世界のKawaiiも可愛いも、ロリータもギャルも犬も猫もリボンもハートもオムライスも、はたまた私がシルバーの装飾を可愛いということもすべては尊い意味の可愛いならば、それは可愛いく世界の真実である。 -
Posted by ブクログ
ーブサとジェジェー
一番面白かった ブサのようにフリマアプリで特定の出品者さんから2.3度購入した事があるので感情移入しやすかった
OLIVE des OLIVE に靡かないブサのシーンが特に面白かった 短編なのが残念でこの物語の長編を読みたいと思った
ーこんにちはアルルカンー
主人公、60歳じゃなく80歳くらいで振り切って欲しかった 60歳って元気でアグレッシブなイメージでお婆ちゃんってイメージではないのでちょっと違和感
ーピクニック部ー
源治善五郎=ほぼ嶽本野ばら で読んでしまった
唐突に里見先輩と善五郎が別れた時に
「嗚呼、これだったこれだった嶽本野ばらってこれだった」と思い出し、パンクですもの幸せに安住する訳がなかった、うっかりしてたとなった
憧れのお洋服屋さんに入る時のドキドキ、夢のようなお買い物時間からの、ショッパーを手にして帰る時の無敵っぷり をこんなに具に書いてくれる作家は嶽本野ばら以外にいないだろう
嶽本野ばらはこれでいい、とゆう想いを確認するような読書時間だった -
Posted by ブクログ
桃子ちゃんの生き方に強く共感した。今までのわたしならしなかっただろう。わたしも刹那的に、ロココ的に生きたい。苦しいことなんて味わわず、甘いところだけを食べて贅沢に生きていきたい(おフランスに生まれたかったとまでは思わないけれど)。映画との違いもあったが、どちらにも良さがあるなと感じた。
嶽本野ばらの文章には不思議なリズムがある。とにかく句読点が多い。また、なんとなく児童書に似た雰囲気も感じ取れる。主人公が読者をめちゃめちゃ意識している。それから、お洋服に関する描写は目を見張るものがあった。どこまでが元々の知識でどこまでが調べた知識なのだろう。7/8 -
Posted by ブクログ
初めての嶽本野ばら。次々と出てくるロリータ系ブランドの名などはほとんど知らないのだが、何も知らない人を置いていかない、独りよがりに陥ることのない筆力に脱帽。対象は人それぞれ違えども、愛するもの大切にするものを全力で守りたいという普遍的な気持ちに共感できるからだろう。1作目の「ブサとジェジェ」は想像だにしない切ないラスト、じわっと押し寄せる余韻。鮮やかな筆致に驚く。「ピクニック部」も最後の手紙がもう圧巻。「私は嬉しいのだ。源治君がずっとそのまま伸び続けていることが。成長してはいるけど、成長していないことが。源治善悟郎は源治善悟郎でしかなく、この先も源治善悟郎であり続けるしかないであろうことが。好きという気持ちを偽ろうとせず、取り繕おうとせず、それに真っ直ぐに礼を尽くす源治君の強さ、真摯さ、愛することへの率直さが」。