ピクニック部

ピクニック部

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

「下妻物語」から20年。気高き青春小説集!

義足が可憐な乃梨子先輩を追いかけワンダーフォーゲル部に入った、筋金入りの可愛いもの好き男子・源治善悟郎は、乃梨子の親友で目つきの悪い里美先輩とすっかり意気投合。二人はクーデターを起こし「ピクニック部」を創部するが……。
礼節をもって、可愛く、爽やかに。卒業してもピクニック部の信念は色褪せない。

書き下ろし標題作他、『文学2024』(日本文藝家協会編)選出作品、フリマアプリを通じた友情を描く「ブサとジェジェ」、還暦でロリータに目覚める「こんにちはアルルカン」の全3編を収録。

押し通せ、自分自身を!この爽やかさが微塵もない世界で!
「下妻物語」から20年、気高き青春小説集。

(底本 2024年12月発売作品)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    ピクニック部
  • タイトルID
    :
    1749955
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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ピクニック部 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「可愛い」を馬鹿にするな、「可愛い」は全てにおいて尊厳をもち勇気や元気を司るもの。それは歳をとろうが性別がなにであろうが、「可愛い」はかわいいそのまんまでいい。まず赤いタータンチェックの表紙がとんでもなく可愛くて、秋のピクニックにタータンチェックのシートとサンペレグリノの瓶、アンティークのようなガラスのゴブレットと木陰の下で読む本は何がいいかと思って手に取った本。
    初めての嶽本野ばらさん、読んでロリータのお店はわからないがロリータファッション洋服を見ていないのに細部まで可愛くて、更に上品である事に誇りをもっている洋服だと言う事。それを洋服はもちろんそれを愛でる人も同様だという事。
    ブサとジュジュの始まりから「ぶさマルコという名前が嫌、自分で自分をブスという女子が嫌、謙遜ですら。」こんにちはアルルカンから「可愛い服を姑息に孫のプレゼントと偽り買った自分は非道い人間で、自分自身に詫びる。」タイトルのピクニック部では「貴方を“可愛い”という男子を嫌悪する、彼等はその言葉を性的な意味で、唆るという欲望で同義語として使用する。ならば“可愛い”とは、言うな!」など
    可愛いに対してどこまでも真摯に向き合い崇め奉る、なるほど、理解る。可愛いは何に置いても正義であるとよく耳にするけれど上っ面ではない覚悟のこもった一文なのだなと。
    すべての話も素敵だけど、時代にアップデートされた、否、嶽本野ばらさんのような考えがやっと世間が追いつき誰の心にもあった事を認められる世界になりつつある。と思った。多様性やジェンダーを当たり前にしようとする令和のあり方、特にこんにちはアルルカンは昭和の時代錯誤だと確定認識だとおもう「あんな歳にもなってそんな格好」というのを打破すべき未来の予告文のようなお話。かといって可愛いは女子の特権ではなく男子でも勿論持ってていいというのもタイトルのピクニック部。これはその後の話もすべて含めてとても良かった。
    レースやパニエやフリルは可愛いけど私の趣味ではなく私はブラックやシルバーやシンプルでカッコイイが好き。でも確かにロリータ服は可愛くて赤いタータンチェックも籐のバスケットも可愛い、それでいて可愛いはこの世で沢山の可愛いがある。女子は揃って可愛いー!を連呼するが、それは可愛いのだから可愛いと言ってるだけ、ただその可愛いは全て尊敬の意味を込められ、尊敬イコール上品である、ようは礼儀をもっている事を「可愛い」と言っていい。
    その礼節をわきまえないとこの本ではこき下ろされる。でも女子は狡さを生まれながらに持っているとも書かれており、男子は狡くない身体を改造してもこの狡さを持ち合わせていないから女子にはなれないと書かれており言葉にできない理解ると同時に可愛いと女子である事についての「認められた」と思える感覚になった。
    可愛いにこんなに熱意をもって書かれるのは、冒頭にある「可愛い」って馬鹿にされてる部分もあるのが本当に許せない著者である。可愛いといえば子どもぽいや馬鹿っぽいと揶揄される事に腹を立てていて、それを世界に向かって叫んでいる。可愛いは可愛いである事になんら間違いでもなくそのままの可愛いである。世界のKawaiiも可愛いも、ロリータもギャルも犬も猫もリボンもハートもオムライスも、はたまた私がシルバーの装飾を可愛いということもすべては尊い意味の可愛いならば、それは可愛いく世界の真実である。

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    ーブサとジェジェー
    一番面白かった ブサのようにフリマアプリで特定の出品者さんから2.3度購入した事があるので感情移入しやすかった
    OLIVE des OLIVE に靡かないブサのシーンが特に面白かった 短編なのが残念でこの物語の長編を読みたいと思った 
    ーこんにちはアルルカンー
    主人公、60歳じゃなく80歳くらいで振り切って欲しかった 60歳って元気でアグレッシブなイメージでお婆ちゃんってイメージではないのでちょっと違和感
    ーピクニック部ー
    源治善五郎=ほぼ嶽本野ばら で読んでしまった
    唐突に里見先輩と善五郎が別れた時に
    「嗚呼、これだったこれだった嶽本野ばらってこれだった」と思い出し、パンクですもの幸せに安住する訳がなかった、うっかりしてたとなった

    憧れのお洋服屋さんに入る時のドキドキ、夢のようなお買い物時間からの、ショッパーを手にして帰る時の無敵っぷり をこんなに具に書いてくれる作家は嶽本野ばら以外にいないだろう
    嶽本野ばらはこれでいい、とゆう想いを確認するような読書時間だった

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    初めての嶽本野ばら。次々と出てくるロリータ系ブランドの名などはほとんど知らないのだが、何も知らない人を置いていかない、独りよがりに陥ることのない筆力に脱帽。対象は人それぞれ違えども、愛するもの大切にするものを全力で守りたいという普遍的な気持ちに共感できるからだろう。1作目の「ブサとジェジェ」は想像だにしない切ないラスト、じわっと押し寄せる余韻。鮮やかな筆致に驚く。「ピクニック部」も最後の手紙がもう圧巻。「私は嬉しいのだ。源治君がずっとそのまま伸び続けていることが。成長してはいるけど、成長していないことが。源治善悟郎は源治善悟郎でしかなく、この先も源治善悟郎であり続けるしかないであろうことが。好きという気持ちを偽ろうとせず、取り繕おうとせず、それに真っ直ぐに礼を尽くす源治君の強さ、真摯さ、愛することへの率直さが」。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    涙はでない、でも261頁で息がとまり、262頁からずっと胸がつまって苦しかった、苦しかったけど、ありがとう!

    0
    2025年08月08日

    Posted by ブクログ

    「ブサとジェジェ」「こんにちはアルルカン」「ピクニック部」どれもテイストの違いはあるけれどキュンキュン(死語?)してしまう。
    表題作
    「ピクニック部」の後半、里見先輩が春野さん春崎さんへというメッセージの形をとった源治くんとの関係の独白はそれはそれは美しいものでした。
    野ばら先生の本、「ミシン」「下妻物語」からずっと時間が経ってしまったけれど女の子の可愛いもの好きと同時にしたたかさも一種のズルさとかもキチンと描き出してもらっている事は健在でした。
    素敵なファッションブランドの名称、全ては分からないけれどイメージは脳内で綺麗に色づいてます。

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    若かりし頃、ロリヰタファッション小説と言えば「嶽本野ばら」だった。令和の世でも変わらぬ野ばら節。全くブレないところが清々しく、潔い。そして小説として面白い。懐かしいメゾン(VIVA YOU,MILK,NICE CLAUP)や本の名前が次々に出てきて、「嗚呼、我が青春の日々よ…」(といっても自分自身はロリヰタファッションに身を包んだことはないのだけれど)打ち震えた。でも敬愛する大森伃佑子さんのスタイリングやOliveは今でも私の中に確実に生きています!そして、まさかコバルト文庫や氷室冴子の名を再び目にするとは!未だ「クララ白書」「なぎさボーイ」を所有している私。野ばら先生の乙女心の揺るがなさをひしひしと感じました。
    女子とは、何か…野に咲く花を観ると、髪飾りにしたくなる人… それ以外にあり得ましょうか、いいえあり得ません!女子の心をいつまでも忘れないでいたいものです。

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    カワイイ と 礼節
    全くベクトルが違うとおもってたかも。
    NHK朝ドラのおむすびもそうだけど、格好と中身は別物だって事ですよね。

    そうですよね、だって私は「中身は若いですよ!!」

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    かわいい、ということと自分を押し通すこと。
    こんなに可愛らしい装幀の中にギュウギュウに詰まっていて、そのことが嬉しくて、読んでいて何度も目頭が熱くなりました。自分も自分なりに、この世界でやっていこうと素直に思えました。

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    読みやすくおもしろかったです!
    ぶさこー!あとは頼んだぞう!!
    源次郎が可哀想で、里美先輩がめんどくさくて嫌な奴になっていく感じも良かった。先輩後輩の関係にずっと囚われてるんやろなぁ。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    「ブサとジェジェ」
    嘘がいいのか事実がいいのか迷う。平常心を保ち、淡々としているジェジェからは爽やかささえ感じる。悲しいのになんだか爽快。

    「こんにちはアルルカン」
    まるで一緒にファッション談義してるみたいな気持ちになって楽しかった。

    「ピクニック部 III ラストトレイル」
    成長してるけどブレない、って最高にかっこいいけど我が道を行く人と一緒にいるのは傷つくこともあるだろうなー。

    0
    2026年08月20日

ピクニック部 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    ピクニック部
  • タイトルID
    :
    1749955
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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