嶽本野ばらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初読みは20歳頃。30歳を過ぎてから再読。
「世界の終わりという名の雑貨店」
20歳頃は何の違和感もなく読み、美しい世界観にうっとりしつつも、ラストは作者が何を言いたかったのか腑に落ちなった記憶があります。感涙はしたんだけども。
30歳すぎて再読し、女の子にすぐに手を出しすぎなあたり、こんな男いたら、かなりひくわ…と主人公に対して若干嫌悪感を抱いたり、いきなり駆け落ちが成立するなど話の展開が突拍子でついていけなくなりそうでしたが(ずっと店内で一緒に過ごしていたから突拍子ではないのか?)、ラストに向けて疾走していく心情の極みは迫力があり、最後の一文がいかに残酷であるかという切なさが理解できま -
Posted by ブクログ
映画を見て、すごくおもしろかったので原作を…と10年以上前に読んでからの再読。
映画と同じくらいおもしろい!!!
下妻でロココな生き方を貫こうとする桃子のシビアさ、それは筋の通ったブレない彼女の強さを感じてとても好き。
そしてヤンキーイチゴはまた義理堅くて、愛嬌のある頭の悪さでとても好き。
真逆なのに、だんだんと友情が芽生えてくる。
言いたいこと言いながら、お互いを尊重してる。
うん、好きとしか言えない。
桃子の一人称で語られるので、彼女の容赦ないツッコミや毒舌、お上品な物言いの中に隠しようのない生まれ育ちの環境ゆえの口汚い罵り…声出して笑いました。
なのに時折、桃子がイチゴを想う気持ちに -
Posted by ブクログ
嶽本野ばら先生はエッセイと映画しか見たことが無かったのでついに小説に手が出せて良かったです。乙女のカリスマと呼ばれるに相応しい文章で惚れ惚れしてしまいました。
世界の終わりという名の雑貨店
最初ミシンが気になりすぎて、ミシンのあとに読みました。ですがこれはこれでとても良い作品でした。いきなりキスをしたシーンには少し驚きましたが、お互い好き合っていたので良かったです。「ヴィヴィアンウエストウッドを着るために生まれてきたのです」かわいいお洋服は武装のために着るものという野ばら先生の意見には共感します。最後はハッピーエンドではなかったけれどいいお話でした。
ミシン
これを読んでいる時NANAがず -
Posted by ブクログ
ネタバレ嶽本さんの作品、初読みです。
大爆笑でした!電車で思わず吹き出してしまった。
冒頭のロリータの解釈というか、歴史?からしてすでに描かれ方がギャグ!
正反対の性格、趣味趣向のイチゴと桃子。なんてったってヤンキーとロリータ…どこをどう見ても交わるところがひとつもないのに、なぜかお互いのことを認めるようになって…
イチゴも桃子も自分の中に一本まっすぐ芯があるところがよいです。2人ともかっこいい!
思いっきり笑ったけれど、2人に芽生えた友情にほんのりと泣けて…まさに青春爆走ストーリー!
(ほんとに原付で爆走するんだよ…笑)
すごく元気をもらえました!映画も観てみたいです。