嶽本野ばらのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ“続・世界の終わりという名の雑貨店“ということで、『ミシン』に収録されていた『世界の終わりの雑貨店』の続編として書かれている。
「君」が亡くなり残された主人公は茫然自失の日々を過ごしていたが、ふと「君」に充てた手紙を書こうと思い立つ。その手紙を思いつきで出版社に送ったところ、ある一人の敏腕女性編集者の目に留まり、単行本として異例の新人小説家デビューをすることになる。ひとり残された世界で目的もなく暮らしていた主人公にとっては、社会と繋がる、まさに希望の手が差し伸べられた出来事であったと思う。
順調に思えた生活はある一人の少女との出逢いで一変する。とある教会のバザーで、「あなたと私は魂の双子な -
Posted by ブクログ
友達からプレゼントされた。人から本をプレゼントされるのは2回目で、1回目は遠い昔のことだ。
自分から手に取るようなことはないであろう本を読む。うれしいできごとだ。
特にこの本は京都の古い喫茶店が出てくるのでプレゼントしてくれたのかなと思うが、一緒にいたもう1人の子にも同じ本をプレゼントしてたからなぁ…
もうなくなってしまった「みゅーず」。しみじみと思い出した。小説読みながら、遠い昔に戻った気がした。その中に「築地」「ソワレ」が出て来たのもうれしかった。次の小説の舞台の「フランソア」と私の中でもセットになっている。
「フランソア」は最近(といっても5年以上前かも)行ったけど、「築地」も「ソワ -
Posted by ブクログ
実話なのかな?リアリティのある借金地獄描写と野ばらさんらしいギャグとで不思議なかんじ。
税金を払うためにいくつもカードを作りそれが払えず電気が止まったと思ったら、巫女姿の魔法使いがでてきたり。
本の収入を前倒しにしてもらえないかと超現実っぽい交渉していたかと思えば最後はやっぱりぶっとび展開。
借金してるのにまったく貧乏くさく感じないこの高貴さは野ばらさんらしい!笑
そういえば「世界の終わりという名の雑貨屋」でも服を買うのをやめるつもりはない、お金がなくなったら借金してでも買うって言い切っていて、なんかもうダメすぎて一周回ってカッコいい。笑
最後ちょっとぶっとびすぎててなんのこっちゃとなり -
購入済み
後半部分もお願いします
とても好きな本なのでいつでも読めるようにとDLしたのですが
後半部分が入っていない(タロットのやつです)ので後半部分も配信して欲しいです;; -
Posted by ブクログ
元々、野ばらさんの小説は好きだったんですけれども、これはカフェーを舞台としていることからして僕の好みにドンピシャか…? と思っていたんですけれども、見事にドンピシャでしたね…!
ヽ(・ω・)/ズコー
カフェーにはよく行くんですけれども、しかし、野ばら氏みたいにアンティークなお店には行かないんですなぁ…なんだか入りにくくて。けれども、当作品を読んで俄然行ってみたくなりました!!
ヽ(・ω・)/ズコー
基本的にはカフェーを舞台にしているとは言え、他の氏の作品のように「僕」が「君」に対する想い? とかを打ち明ける形で進みますねぇ…ま、基本、恋愛小説ですね!! 氏の作品は…。
まあ、面白 -
Posted by ブクログ
阿琶炬燵、44歳。
この男、傲慢でナルシストで自己中心的で常識がない。
絶対友達になりたくない男だ。
そして、友達、いや知り合いにすらなりたくないのだから、結婚相手としてはもってのほか。
そんな男が、婚活を始める。
そこらへんの甘ったるい婚活じゃない。
愛だの恋だのではなく、結婚すれば相手が保証人になってくれるからだ。
理屈ではそうだろうが、そんなのに乗ってくれるもの好きな人間がいるもんか。
が、世界は広くてとても狭い。
いたのだ。
しかも20歳の美人。しかも金持ち。
めでたしめでたし。
とはいかない。
本のページはまだ半分以上残っている。
物語は映画『KILL BILL』のようなハチャ -
Posted by ブクログ
続編なのを知らずに前作を読まずに読んでしまいました。
前作を読んでいないがために、彼が何故ここまでしなければならないのかわからないですが…
本当に彼女の言葉であるなら恐ろしいし、逃げてきた罪悪感から彼が自分で作り出した幻想だとしたら胸が痛い。
もっと出来ることもあると思うけどしてない。
どこまでも足掻いて足掻いてそれでも報われなかったならその選択も仕方ないけれど…病院のベッドに縛り付けて神から守ったり、叔父を探して殴りつけてやったりもしていない。
また前作を読んだら感想もきっと変わるのでしょう。
でも、先に読んだ人には味わえない感想なのだと思えば貴重かもしれません。
また読んだ時に追記し