嶽本野ばらのレビュー一覧

  • 下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件

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    ネタバレ

    前作ほどではなかったかな。
    クレイジーすぎる世界観に慣れてしまったからかも。
    でも、やっぱり桃子のどこまでもひたすらなgoing my way感は良かった。
    何も気にせず、自分の好きなこと、感動できること、衝動のままにのめり込むっていいなと思う。

    にしても、殺人事件…いらなくないか。
    もうちょっと別の角度から桃子とイチゴのストーリーを味わいたかったなぁ。

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    2022年08月26日
  • ツインズ twins―続・世界の終わりという名の雑貨店

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    ネタバレ

    “続・世界の終わりという名の雑貨店“ということで、『ミシン』に収録されていた『世界の終わりの雑貨店』の続編として書かれている。

    「君」が亡くなり残された主人公は茫然自失の日々を過ごしていたが、ふと「君」に充てた手紙を書こうと思い立つ。その手紙を思いつきで出版社に送ったところ、ある一人の敏腕女性編集者の目に留まり、単行本として異例の新人小説家デビューをすることになる。ひとり残された世界で目的もなく暮らしていた主人公にとっては、社会と繋がる、まさに希望の手が差し伸べられた出来事であったと思う。

    順調に思えた生活はある一人の少女との出逢いで一変する。とある教会のバザーで、「あなたと私は魂の双子な

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    2020年07月31日
  • スリーピング・ピル 幻想小品集

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    睡眠導入剤、alice auaa、ピアス、チョコレート…様々な偏愛を描いた短編集でした。好きです。
    「Sleeping Pill」「Religion」「Chooses Cantata」が特に好きでした。睡眠導入剤も、チョコレートも、わたしも依存してるかもなぁ。。でもこんなに、チョコレートが麻薬だとは知りませんでした。ますます、食べたい。

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    2020年06月18日
  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん

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    再読。何も考えずに楽しめる作品。
    当時も映画を見てから読んだけど、そのイメージが明確に蘇ってきて純粋に読むことはできなかったけど、可愛くて明るくて楽しくて、ファンタジー溢れる物語。当時大好きだったロリータのお洋服・世界にキュンキュンしながら一気に読み終えた。芯の通った、己の欲望に忠実な姿勢は改めて憧れを感じて、この気持ちを忘れないようにしたいなーと思った。

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    2019年11月08日
  • 鱗姫

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    特殊な設定と世界観は、学生だった当時大ハマりしたのを覚えている。今はもっと冷静に読んでしまったけど、あの頃読み切れなかった部分や美しさに気付けたりしたのは嬉しい誤算。これはなかなか面白いと思う。でもこの世界観に興味を持たない人にはどう映るのだろうか。
    あと鱗ってそんなに気持ち悪いのかな。

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    2019年08月23日
  • カフェー小品集

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    友達からプレゼントされた。人から本をプレゼントされるのは2回目で、1回目は遠い昔のことだ。
    自分から手に取るようなことはないであろう本を読む。うれしいできごとだ。

    特にこの本は京都の古い喫茶店が出てくるのでプレゼントしてくれたのかなと思うが、一緒にいたもう1人の子にも同じ本をプレゼントしてたからなぁ…

    もうなくなってしまった「みゅーず」。しみじみと思い出した。小説読みながら、遠い昔に戻った気がした。その中に「築地」「ソワレ」が出て来たのもうれしかった。次の小説の舞台の「フランソア」と私の中でもセットになっている。
    「フランソア」は最近(といっても5年以上前かも)行ったけど、「築地」も「ソワ

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    2018年12月23日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    仲葦さん・・・ロリータ大好きな中学生
    藤森君・・・・学ランを着て名古屋弁をしゃべりいつも柔道着を持ち歩く硬派な中学生

    2人ともクラスでは少し浮いた存在
    そんな二人が付き合うことになる。

    二人で花火を見に行ったり、喫茶店や観覧車でのデート
    でも2人はてをつないだこともないほど純粋

    そんな中、藤森君の転校が決まる。

    仲葦さんの姉からポケベルを手に入れた2人は、ポケベルでの連絡を続け、
    さらに青春18きっぷを使い、東京と名古屋、滞在時間数時間のためのその何倍の時間をもかけて会いに行く2人

    そんな中、2人に緊急事態が・・・

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    2018年10月28日
  • 破産

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    実話なのかな?リアリティのある借金地獄描写と野ばらさんらしいギャグとで不思議なかんじ。
    税金を払うためにいくつもカードを作りそれが払えず電気が止まったと思ったら、巫女姿の魔法使いがでてきたり。
    本の収入を前倒しにしてもらえないかと超現実っぽい交渉していたかと思えば最後はやっぱりぶっとび展開。

    借金してるのにまったく貧乏くさく感じないこの高貴さは野ばらさんらしい!笑
    そういえば「世界の終わりという名の雑貨屋」でも服を買うのをやめるつもりはない、お金がなくなったら借金してでも買うって言い切っていて、なんかもうダメすぎて一周回ってカッコいい。笑

    最後ちょっとぶっとびすぎててなんのこっちゃとなり

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    2018年07月23日
  • タイマ

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    大麻所持で逮捕された小説家の主人公と、
    恋人の踊り子の物語。

    the 嶽本野ばら。
    共感できる箇所は一節もないのに夢中になって読んでしまう。
    話がやや単調だったので盛り上がりがなかったのが残念かな。

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    2018年04月25日
  • ミシン missin’

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    二つお話が入ってますが、
    どちらも嶽本野ばらさんらしく、お洋服へのこだわりが徹底されていて(ヴィヴィアン好きな方はその描写だけでぐっとくるはず)少し捻くれていて。笑
    こんな世界から孤立しているような独特な世界観をかけるのは野ばらさんだけだなと改めて思いました。
    しかし野ばら作品はわたし的にこの独特さを好きになれるときとふつうにひいてしまう時の差が激しく…残念ながらこの二つはあまりついていけなかったほう。笑

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    2018年03月04日
  • 十四歳の遠距離恋愛

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    ネタバレ

    表紙とかは見ずに、多分どこかで良い本と見かけて買ったのだと思うけど、届いて最初に表紙を見たときは恥ずかしかったかな。もうオジサンなのに。

    中身は題名の通り、中学生の恋愛の話で、いかにお金が無い中で、でもとても真剣な感じ。とってもいい話だと思うけど、自分にはちょっと読んでいても恥ずかしい感じかな。最後はハッピーエンドというか、始めから回想のように語られてるので想像できる終わり方だけど、まぁ甘酸っぱい感じ?

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    2017年12月24日
  • 恋愛の国のアリス プチ・エディション

    購入済み

    後半部分もお願いします

    とても好きな本なのでいつでも読めるようにとDLしたのですが
    後半部分が入っていない(タロットのやつです)ので後半部分も配信して欲しいです;;

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    2017年11月23日
  • 傲慢な婚活

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    野ばらちゃんどうしちゃったの?と途中までは思いつつ、嗚呼、この主人公だとこうなるのかと思いなおしつつ、ご都合主義的な展開にも目をつぶりつつ、最後は何とか着地してまあまあおもしろかったんぢゃないかな。意外だったしという評価に落ち着きました。

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    2016年12月22日
  • カフェー小品集

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    元々、野ばらさんの小説は好きだったんですけれども、これはカフェーを舞台としていることからして僕の好みにドンピシャか…? と思っていたんですけれども、見事にドンピシャでしたね…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    カフェーにはよく行くんですけれども、しかし、野ばら氏みたいにアンティークなお店には行かないんですなぁ…なんだか入りにくくて。けれども、当作品を読んで俄然行ってみたくなりました!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    基本的にはカフェーを舞台にしているとは言え、他の氏の作品のように「僕」が「君」に対する想い? とかを打ち明ける形で進みますねぇ…ま、基本、恋愛小説ですね!! 氏の作品は…。

    まあ、面白

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    2015年11月20日
  • 破産

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    野ばら先生、、、。
    なんか切なくなりつつ、笑いが止まらないから好きなのです。
    ヴィヴィアンウエストウッドの財布を持ってる男なんて、それだけで素敵です。

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    2015年11月11日
  • ミシン missin’

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    乙女のカリスマ。
    そんな作者の事前情報に惑わされながら読んだが、
    なるほど。中高生が憧れる世界観がよく分かる。
    内容は短編2つ。
    話も短いのでさっくり読めるのだがなにかヒリヒリと感じるものがある。両編とも暗い感情が鬱々とにじみ出ているのだが、そこには独特の美しさがある。

    world endというショップ名が世界の終わりか世界の果てかどちらなのかというなんでもないことが一番印象的だった。

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    2015年11月02日
  • シシリエンヌ

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    詳細に描写される服装の描写といい、てんこもりの性描写といい、こんなにも過剰な文章を読んだというのに、結末にはある静けさを感じる。思い出が美しいまま残るように、「終わる」ことによってもたらされる完成。

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    2015年07月13日
  • 変身

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    美しいものを求めて生きてきたつもりが、ハンサムになったくらいで舞い上がってしまって、見栄や愛想を大事に扱うだけのくだらない嫌な人間になってしまっていたよ。
    (P.289)

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    2015年07月11日
  • 傲慢な婚活

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    阿琶炬燵、44歳。
    この男、傲慢でナルシストで自己中心的で常識がない。
    絶対友達になりたくない男だ。
    そして、友達、いや知り合いにすらなりたくないのだから、結婚相手としてはもってのほか。
    そんな男が、婚活を始める。
    そこらへんの甘ったるい婚活じゃない。
    愛だの恋だのではなく、結婚すれば相手が保証人になってくれるからだ。
    理屈ではそうだろうが、そんなのに乗ってくれるもの好きな人間がいるもんか。

    が、世界は広くてとても狭い。
    いたのだ。
    しかも20歳の美人。しかも金持ち。
    めでたしめでたし。

    とはいかない。
    本のページはまだ半分以上残っている。

    物語は映画『KILL BILL』のようなハチャ

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    2015年06月17日
  • ツインズ twins―続・世界の終わりという名の雑貨店

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    続編なのを知らずに前作を読まずに読んでしまいました。

    前作を読んでいないがために、彼が何故ここまでしなければならないのかわからないですが…
    本当に彼女の言葉であるなら恐ろしいし、逃げてきた罪悪感から彼が自分で作り出した幻想だとしたら胸が痛い。

    もっと出来ることもあると思うけどしてない。
    どこまでも足掻いて足掻いてそれでも報われなかったならその選択も仕方ないけれど…病院のベッドに縛り付けて神から守ったり、叔父を探して殴りつけてやったりもしていない。

    また前作を読んだら感想もきっと変わるのでしょう。
    でも、先に読んだ人には味わえない感想なのだと思えば貴重かもしれません。
    また読んだ時に追記し

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    2015年06月17日