嶽本野ばらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
尼崎も下妻と同じくらいに馬鹿にされましたね。
下妻も尼崎も、ど田舎ということで描かれているんだけれども、
それは、東京(ないし大阪神戸)の圏内にあるど田舎、
であって、都心から近いのに、こんなに田舎で、文化的にタイムラグがあって、というおかしさなんです。
これが、たとえば、東北の山奥には、下妻なんぞよりも遥かに果てしなく田んぼが広がっているけど、多分この物語は成立しないでしょう。
そのへんの、典型的な「茨城の田舎者」の本質をちゃんと掴んでる辺りがすごいですね。
<追補>
その後、下妻も着実に進化。
電車で都内まで2時間半だったのが、今ではTXの開業により1時間強まで短縮。
「何でも売ってる」スーパジャスコは、イオンのショッピングモールに。
それでも、やっぱり本質は変わってないですが。 -
Posted by ブクログ
野ばらちゃんのエッセイすきー(*´∀`*)
しかし、ハードカバー発売のときから知ってはいたものの、まず題名からして私にはハードルがあまりに高く、手に取ることが出来なかった。
最近になって、恋愛要素のために名著を遠ざける癖がもったいなく感じたため、まぁつまり、要は、勉強のために読む気になったんだ。
野ばらちゃんは恋愛ができる人だとは知っていたし、この本でもまさに恋愛や恋愛観がはっきりと書かれている。
もちろん。恋愛の国のアリスだもの。
でもこの中で野ばらちゃんが語る恋は、私を傷つけなかった。
それどころか野ばらちゃんは恋愛を語りながら、恋愛至上主義と主張しながら、恋愛できない私を認めてくれた。
基本的に、語る言葉というものは誰かに届かせようと思って発するものだと私は思う。
悪く言えば、みんな少なからず意見を押し付けよう、相手を自分の考えの型にはめようとしている。と思っている大げさに言えば。
でも野ばらちゃんは言葉はまるで説教するかのように酷く押しつけのようなものもあるけど、彼の言葉は彼の中で完結しているから、ちぃーっとも押しつけがましくなんかないのだ。
届かない、ということではない。
彼は酷く自分本位…というと少し違うかもしれないが、例えば恋をしても相手に夢中で相手しか見えない、というよりも相手に夢中な自分しか見えないというような印象を受ける。
およそ世の恋愛において、私が一番うざったく思うのは当事者が自分の恋愛を周りの人間に影響させていることだ。つまりはのろけ。
野ばらちゃんの恋愛は自分と相手で完結している。どころか自分の中だけで完結しているように感じる。
私はそれが恋愛の、ひいては人が他人になにか思いを寄せるときの本質だと思う。
所謂情けは人のためならずっていうやつだ。
なんか携帯から書くとわけわかんなくなりますな。 -
Posted by ブクログ
天上天下唯我独尊。美肌にこだわりまくり、世間の常識なんぞ鼻にもかけない不遜なお嬢様が謎の奇病に侵されて……。
嶽本野ばらの作品は登場人物の美意識を中核とするところは共通なんだけど、『エミリー』とか『世界の終わりという名の雑貨店』のような永遠を描こうとする方向性と、『下妻物語』みたいなコミカルな方向性に分かれると思うんですけど、これはコミカル寄りの方。ただヤンキーちゃんの存在で相対化される分、やっぱり『下妻物語』の方がわかりやすいし、楽しい。とことん不遜なお嬢様の暴走具合は楽しいし、お耽美な話も嫌いじゃないんだけど、どうしても閉じた世界だけで物語が紡がれるとドラマ性に欠けるというか。