嶽本野ばらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アーティスト気質な44歳。
いつも自分が大事。自分のためだけに生きてる。
そこそこルックスも良く、お金持ちのママンがいた。
そのママンが急死して、リッチなマンションを追い出されたところから物語が始まる。
そうだ。結婚すればいーじゃん。
不動産屋、出版社。いろんな人間関係を難なくこなし、理想の結婚相手を捜し出す。 若くて金持ち。
でも、フッちゃうんだなぁ・・・・ ノイジシャンとしての自分を評価してくれなかたから。
小説家なのは、金のためなんだけど、そちらに夢中みたいだったから。
華僑の娘だから、復讐もダイナミック。でも、ホレられてるから、話せばわかる。
理想の相手に惚れられてるのに、一押 -
Posted by ブクログ
昭和風のバンカラ青年(少年?)藤森君と、ロリータ少女仲葦さんの初々しい恋の話。
藤森君はこれでアホなところがなければ、なかなかカッコイイのに滲み出てしまう残念感がいい。
それを仲葦さんは「アホ」と思う冷静さを持ち合わせつつ、彼のピンチには無茶なことをしても傍にいてあげたいと純情な一面もあって可愛かった。
藤森君の名前を聞いて即座に「ペルーの大統領?」と返すお姉ちゃんが素敵でした。
このお姉ちゃんがポケベルに登録した「東京湾に沈める」という単語もツボでした。
ポケベルは使ったことがないので、よく判らないけど、青春18きっぷを使い何時間もかけて会いに行ったり、電話代を気にしたり、恋愛は不自由な環境 -
Posted by ブクログ
久々に小説などを読んでみようと思い立って手にとってみた一冊ですけれども、これがなかなか…良かったです!
元々野ばら氏の文章に惹かれるところもあったため、今作も順調な滑り出しで(?)読めました。
まあ…内容はこれまで読んだ野ばら作品とそう変わりはなかったんですけれどもね…君、と称される女の子に語り続ける手法は野ばら氏ならでは…といったところでせうか。
ま、小説も作者のものだけではなくてそこには読者も含まれますよ、みたいなスタンスは今作にも健在ですね。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
内容はともかく流麗な文章…というか、個性的な文章に惹かれた作品でしたね。おしまい。
ヽ -
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【本の内容】
時が停止したような、時流に抗うかのごときカフェーを舞台に描かれた、夢とも現ともつかない恋愛物語の数々。
互いに頑なな誇りを持つが故、すれ違い、翻弄されながらも惹かれ合う「僕」と「君」の、さまざまな心の風景が映しだされる。
あの『ミシン』で鮮烈なデビューを遂げた岳本野ばらが、自ら偏愛するカフェーを廻り、店の誕生から今に至る物語を探ってその空間に身を浸し、丹念に紡ぎあげた、香り高き小品集の文庫化。
『ミシン』以前の短編も収録された貴重な一冊。
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[ POP ]
嶽本野ばらさんは「こだわり」の人だ。
ひとつひとつの言葉を丁寧に選び、大切に扱う。それゆえ、嶽本さ -
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少々、バランスの悪い物語のような気がしないでもないですけれども、面白く読めました。暇潰しには最適な一冊かと…もう少し、文学性みたいなものを感じられたのなら嬉しかったのですけれども、あらすじにもエンターテイメント小説! と銘打たれていますから、これでイイのかもしれませんね。
ヽ(・ω・)/ズコー
あの有名な「変身」と同じく、主人公がある朝目覚めたら虫に…というのだと例の有名な小説と同じになってしまいますので、イケメンに…なっていたのでした。
といった感じのパロディ作ですな。イケメンになって富みも名声も手に入れたのだけれども、どこか虚しさを覚える、そんな主人公の行く末は…読んでみてからのお -
Posted by ブクログ
ロリータも最近では大分認知されてはきたけれど、実際にそういう系統のお洋服を着ている人がいると目立つし好奇の目で見る人も多い。
特に田舎では非常に目立つ。自分の友人にもロリータだけでなくゴスロリ、パンク系統の服も着る子がいるけれど、物珍しさのせいか盗撮されてしまうことも少なくないらしい。
ファッションに限らず、流行から外れていたり、自分に理解できないものを受け入れられず批判してしまう人は多いし、マスコミもそういう風に報道する。
自分とは異なる価値観をどう受け入れるか、はネットの普及で様々な価値観と触れ合うことが容易になった現在では非常に重要な問題であると思う。
その為にもまずは自分自身を確立さ