嶽本野ばらのレビュー一覧

  • 下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
    再読。何も考えずに楽しめる作品。
    当時も映画を見てから読んだけど、そのイメージが明確に蘇ってきて純粋に読むことはできなかったけど、可愛くて明るくて楽しくて、ファンタジー溢れる物語。当時大好きだったロリータのお洋服・世界にキュンキュンしながら一気に読み終えた。芯の通った、己の欲望に忠実な姿勢は改めて憧...続きを読む
  • 鱗姫
    特殊な設定と世界観は、学生だった当時大ハマりしたのを覚えている。今はもっと冷静に読んでしまったけど、あの頃読み切れなかった部分や美しさに気付けたりしたのは嬉しい誤算。これはなかなか面白いと思う。でもこの世界観に興味を持たない人にはどう映るのだろうか。
    あと鱗ってそんなに気持ち悪いのかな。
  • カフェー小品集
    友達からプレゼントされた。人から本をプレゼントされるのは2回目で、1回目は遠い昔のことだ。
    自分から手に取るようなことはないであろう本を読む。うれしいできごとだ。

    特にこの本は京都の古い喫茶店が出てくるのでプレゼントしてくれたのかなと思うが、一緒にいたもう1人の子にも同じ本をプレゼントしてたからな...続きを読む
  • 十四歳の遠距離恋愛
    仲葦さん・・・ロリータ大好きな中学生
    藤森君・・・・学ランを着て名古屋弁をしゃべりいつも柔道着を持ち歩く硬派な中学生

    2人ともクラスでは少し浮いた存在
    そんな二人が付き合うことになる。

    二人で花火を見に行ったり、喫茶店や観覧車でのデート
    でも2人はてをつないだこともないほど純粋

    そんな中、藤森...続きを読む
  • 破産

    実話なのかな?リアリティのある借金地獄描写と野ばらさんらしいギャグとで不思議なかんじ。
    税金を払うためにいくつもカードを作りそれが払えず電気が止まったと思ったら、巫女姿の魔法使いがでてきたり。
    本の収入を前倒しにしてもらえないかと超現実っぽい交渉していたかと思えば最後はやっぱりぶっとび展開。

    ...続きを読む
  • タイマ
    大麻所持で逮捕された小説家の主人公と、
    恋人の踊り子の物語。

    the 嶽本野ばら。
    共感できる箇所は一節もないのに夢中になって読んでしまう。
    話がやや単調だったので盛り上がりがなかったのが残念かな。
  • ミシン missin’

    二つお話が入ってますが、
    どちらも嶽本野ばらさんらしく、お洋服へのこだわりが徹底されていて(ヴィヴィアン好きな方はその描写だけでぐっとくるはず)少し捻くれていて。笑
    こんな世界から孤立しているような独特な世界観をかけるのは野ばらさんだけだなと改めて思いました。
    しかし野ばら作品はわたし的にこの独特...続きを読む
  • 十四歳の遠距離恋愛
    表紙とかは見ずに、多分どこかで良い本と見かけて買ったのだと思うけど、届いて最初に表紙を見たときは恥ずかしかったかな。もうオジサンなのに。

    中身は題名の通り、中学生の恋愛の話で、いかにお金が無い中で、でもとても真剣な感じ。とってもいい話だと思うけど、自分にはちょっと読んでいても恥ずかしい感じかな。最...続きを読む
  • 恋愛の国のアリス プチ・エディション

    後半部分もお願いします

    とても好きな本なのでいつでも読めるようにとDLしたのですが
    後半部分が入っていない(タロットのやつです)ので後半部分も配信して欲しいです;;
  • 傲慢な婚活
    野ばらちゃんどうしちゃったの?と途中までは思いつつ、嗚呼、この主人公だとこうなるのかと思いなおしつつ、ご都合主義的な展開にも目をつぶりつつ、最後は何とか着地してまあまあおもしろかったんぢゃないかな。意外だったしという評価に落ち着きました。
  • カフェー小品集
    元々、野ばらさんの小説は好きだったんですけれども、これはカフェーを舞台としていることからして僕の好みにドンピシャか…? と思っていたんですけれども、見事にドンピシャでしたね…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    カフェーにはよく行くんですけれども、しかし、野ばら氏みたいにアンティークなお店には行かないんで...続きを読む
  • 破産
    野ばら先生、、、。
    なんか切なくなりつつ、笑いが止まらないから好きなのです。
    ヴィヴィアンウエストウッドの財布を持ってる男なんて、それだけで素敵です。
  • ミシン missin’
    乙女のカリスマ。
    そんな作者の事前情報に惑わされながら読んだが、
    なるほど。中高生が憧れる世界観がよく分かる。
    内容は短編2つ。
    話も短いのでさっくり読めるのだがなにかヒリヒリと感じるものがある。両編とも暗い感情が鬱々とにじみ出ているのだが、そこには独特の美しさがある。

    world endというシ...続きを読む
  • シシリエンヌ
    詳細に描写される服装の描写といい、てんこもりの性描写といい、こんなにも過剰な文章を読んだというのに、結末にはある静けさを感じる。思い出が美しいまま残るように、「終わる」ことによってもたらされる完成。
  • 変身
    美しいものを求めて生きてきたつもりが、ハンサムになったくらいで舞い上がってしまって、見栄や愛想を大事に扱うだけのくだらない嫌な人間になってしまっていたよ。
    (P.289)
  • 傲慢な婚活
    阿琶炬燵、44歳。
    この男、傲慢でナルシストで自己中心的で常識がない。
    絶対友達になりたくない男だ。
    そして、友達、いや知り合いにすらなりたくないのだから、結婚相手としてはもってのほか。
    そんな男が、婚活を始める。
    そこらへんの甘ったるい婚活じゃない。
    愛だの恋だのではなく、結婚すれば相手が保証人に...続きを読む
  • ツインズ twins―続・世界の終わりという名の雑貨店
    続編なのを知らずに前作を読まずに読んでしまいました。

    前作を読んでいないがために、彼が何故ここまでしなければならないのかわからないですが…
    本当に彼女の言葉であるなら恐ろしいし、逃げてきた罪悪感から彼が自分で作り出した幻想だとしたら胸が痛い。

    もっと出来ることもあると思うけどしてない。
    どこまで...続きを読む
  • ツインズ twins―続・世界の終わりという名の雑貨店
    【乾いている手を潤すためだった】

    彼に影響を受けなかったとは言えない。僕がロリータに憧れたのは彼の文学のせいだったから。だけど、惨め。なりの果。でも、人がどんなに醜いのか、自身の人生を使って僕に見せてくれているのだと思うと笑える。

    せいぜい綺麗なサークルの中で、
  • カフェー小品集
    【哀しみは哀れみは蓑虫は】

    所詮は、彼にとって音楽もコーヒーもお洋服も言葉も、汚らしい自分を着飾る蓑でしかなかったのだろう。
  • ミシン missin’
    理解できないこともありますが

    世界の終わりという名の雑貨店

    には、ヴィヴィアンウエストウッドがたくさん出てきて嬉しかった。

    まだまだわかりません。