安田峰俊のレビュー一覧
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精力的に書き続けている中国・アジアルポライター安田峰俊の最新の一冊がこの『中国ぎらいのための中国史』。リアルにお会いしたことが何度かあるということで、応援の意味も込めて安田さんの本は全て購入しているが、本作は安田さんに取ってはホームともいうべき中国史に関する久しぶりの書籍だ。
ライターとしての安田さんの持ち味は現地取材や現在進行形の出来事を咀嚼し、中国国内の論理に照らし合わせて解説することだ。その安田さんが書くのだから、中国史に関する本といっても必ず現代に関する内容が入ってると想像していたが、 その想像通りに本書は中国の歴史的な事項が、現在においてもどのような意味を持つのかと言う観点から中国 -
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ここで扱われている「和僑」とは、21世紀になってから日本人の間で作られた造語です。ここでは中国で行き、中国を喰らい、したたかに生きる人々を気鋭の筆者が追い続けた貴重な記録です。混沌がここにあります。
僕が中国に関心を本格的に持ったのは予備校時代に漢文講師の宮下典男先生の授業を受けたのがきっかけで、それから時は流れて幾星霜。日本と中国との関係が変化していく中で手にとって読んでみた本です。
ここでは『和僑』といわれる日本人たちが、中国で生き、中国で喰らい、中国を喰らうしたたかな生き方を気鋭の筆者が書きとめたルポルタージュであります。
出てくる人間もまぁ多士済々で、雲南の山村に住む2ちゃ -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の安田さんが中国についてよく知っていて、長年追いかけてる事を知り読んだ。
一方的に中国を叩く安っぽい本ではなく、様々な取材を重ねて客観的に書かれている。
戦狼外交してる外交官も、ポーズでそうしてる場合があることや、日本にいる中国人の中には共産党員で情報を流してる可能性があること、農村出身の苦労人の人も高官の中に居ることなどを改めて学んだ。
習近平さんが農村のために色々やってることや、当時から多弁な人が多い中でどっしりとおおらかな構えでいたエピソードも興味深い。まさに呻吟語の深沈厚重の人物である。
中国を裏側から多面的に知れる本。
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Posted by ブクログ
表紙がタトゥーがっつりの男の上半身、色はマゼンタという毒々しさなので、ちょっと手に取るのを躊躇するが、内容はちゃんとしたものだったので、ちょっと表紙で損しているかもと思う。
ボドイと呼ばれるベトナム人(逃亡技能実習生など)の絡んだ事件を調査し、当事者に会い、現地取材もしていてすごく読み応えがある。
他の取材記者と違って著者が彼らの本音を聞き出せたのは、言葉の問題をクリアできたこと(チー君という日本生まれのベトナム人通訳が活躍)、手土産(ベトナム人は「金麦」が好き)、一緒に食事したことらしいが、言葉と食事というのは高野秀行さんが外国人と仲良くなるためにいつもやってることと同じだなと思う。
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Posted by ブクログ
労働力減少という大きな日本の社会問題に対する解決策として政府が主導したいわゆる外国人労働者の技能実習制度はこれまでにも数多の問題点が指摘されてきたところであるが、その結果として雇用先企業から脱走して、不法滞在状態にある外国人労働者の問題がある。
本書は、外国人労働者の出身国として、2020年から中国を抜いて1位に躍り出たベトナム(今や、日本で生活する外国人労働者の1/4にあたる)出身の不法滞在者、彼らは”兵士”を意味する”ボドイ”と呼ばれているが、その”ボドイ”にスポットライトを当てたルポルタージュが本書である。
著者のアプローチはとにかく生々しい。というのも、技能実習生の多くが雇用されて -
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Posted by ブクログ
中国の秘密結社という魅力的なタイトルに誘われて本書を手にしたが、私がイメージしていたフィクサーのような存在や闇から表社会を捜査しているというものよりも、もっと現実的な存在であった。一方で、表社会に多大な影響を及ぼすというイメージは合っているようであった。
秘密結社とは、政治や宗教、犯罪も含めて同じ目的のために集まりお互いを助け合う集団であり、その性格から外部に情報があまり出ないことから、秘密結社化していくものであり、中国に関わらず、どの国にも多かれ少なかれそのような集団は存在している。
本書ではその中でも中国を舞台に過去から現在までに、どのような秘密結社が生まれ各時代にどのような影響を与えてき