安田峰俊のレビュー一覧

  • 戦狼中国の対日工作

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    ネタバレ

    作者の安田さんが中国についてよく知っていて、長年追いかけてる事を知り読んだ。
    一方的に中国を叩く安っぽい本ではなく、様々な取材を重ねて客観的に書かれている。
    戦狼外交してる外交官も、ポーズでそうしてる場合があることや、日本にいる中国人の中には共産党員で情報を流してる可能性があること、農村出身の苦労人の人も高官の中に居ることなどを改めて学んだ。
    習近平さんが農村のために色々やってることや、当時から多弁な人が多い中でどっしりとおおらかな構えでいたエピソードも興味深い。まさに呻吟語の深沈厚重の人物である。
    中国を裏側から多面的に知れる本。

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    2024年07月25日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    なんでもありなんだな。よくここまで取材してくれたんだなって思ったり。
    いまは円安になって日本が貧しくなってるのを見て、移民たちはどう思ってるのか聞きたい。

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    2024年04月28日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    表紙がタトゥーがっつりの男の上半身、色はマゼンタという毒々しさなので、ちょっと手に取るのを躊躇するが、内容はちゃんとしたものだったので、ちょっと表紙で損しているかもと思う。

    ボドイと呼ばれるベトナム人(逃亡技能実習生など)の絡んだ事件を調査し、当事者に会い、現地取材もしていてすごく読み応えがある。

    他の取材記者と違って著者が彼らの本音を聞き出せたのは、言葉の問題をクリアできたこと(チー君という日本生まれのベトナム人通訳が活躍)、手土産(ベトナム人は「金麦」が好き)、一緒に食事したことらしいが、言葉と食事というのは高野秀行さんが外国人と仲良くなるためにいつもやってることと同じだなと思う。

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    2024年02月11日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    知られざるボドイの社会。
    美味しいカキフライが安く食べられているのも技能実習生の労働搾取の上に成り立っているんだなぁ、、と。日々知らずに享受している。日本経済がもっと上向けば故郷にちゃんと仕送りできる外国人労働者増えるのかな、など色々考えさせられる。

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    2024年01月25日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    不法滞在・不法就労状態にあるベトナム人の元技能実習生(ボドイ)たちがおこす「ろくでもない」事件やコミュニティに著者は接近し、その生態を明らかにしていく。
    現代の日本社会が深く依存し、あらゆる日本人が無自覚のうちにお世話になっている技能実習制度。制度そのものは本書のテーマではないが、それが遠因となって起こっている事件やトラブルを取材している。
    ボドイを「悪い人たち」や「かわいそうな人たち」といったわかりやすい言葉でまとめてしまうと、多くのものを取りこぼす、という著者の姿勢に好感がもてる。

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    2023年10月02日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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     ベトナム人移民が日本人に利用されている。使い捨て人材として…
     どうして日本人は他国人を尊重できないのだろう。特に東南アジア人に対しては酷い。そのうち逆転するかもしれない。

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    2023年09月18日
  • 八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ

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    「完全版」となるにあたって2019年の香港動乱が追加蠡されたとのことで、再読。

    中共の強権が強化されたことで香港社会、特に若者の生活空間の息苦しさは如実に増している。
    今は半ば諦め不満は潜伏しているとしても、本土の経済が悪化し、縛りが緩んだ時にどのようになるのだろうか。

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    2023年08月18日
  • 中国vs.世界 呑まれる国、抗う国

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    ●中国と言えばこの人、安田さん!
    ●サクサク読ませる文体が好き。
    ●やはり中国の外交はしたたかだし、よく考えている。日本も学ばないと。
    ●魑魅魍魎なアフリカに分け入ることが出来るバイタリティを持った人間をどれだけ抱えることができるかなんだよね。結局みんな僻地なんて行きたくないし…
    ●どこでも果敢に切り込んでチャイナタウンを作ってしまう中国人はほんとに凄い。

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    2023年08月13日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    労働力減少という大きな日本の社会問題に対する解決策として政府が主導したいわゆる外国人労働者の技能実習制度はこれまでにも数多の問題点が指摘されてきたところであるが、その結果として雇用先企業から脱走して、不法滞在状態にある外国人労働者の問題がある。

    本書は、外国人労働者の出身国として、2020年から中国を抜いて1位に躍り出たベトナム(今や、日本で生活する外国人労働者の1/4にあたる)出身の不法滞在者、彼らは”兵士”を意味する”ボドイ”と呼ばれているが、その”ボドイ”にスポットライトを当てたルポルタージュが本書である。

    著者のアプローチはとにかく生々しい。というのも、技能実習生の多くが雇用されて

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    2023年05月13日
  • イミダス 現代の視点2021

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    当時意識することのなかった問題や、時期を経て現在どう表面化しているかという議題について改めて触れるにはちょうどいい媒体。

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    2023年04月29日
  • 北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

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    仲介者となる通訳と共にベトナム人の地下社会住民にしっかりインタビューしている。マスメディアでこれが読めないのは何故なんだろう、と考えさせられる

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    2023年04月10日
  • 和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人

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    日本から売春でマカオに行く女性や上海でヤクザ組織を作った男性など、アンダーグラウンドを中心とした、日本から中国大陸に渡った者たちを描く。こんな人たちもいるのかと興味深い。

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    2023年03月27日
  • 性と欲望の中国

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    中国という大国を“性”という視点から紐解いた本書。
    切った張ったをしている外交のイメージとは別の側面を見られて興味深かった。とても刺激的な一冊。

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    2022年08月05日
  • 性と欲望の中国

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    子作りの法的制限、果てはウイグルに対する強制不妊治療。性に対して国家が介入するのは中国だけではなく、日本でも、肉体の一部を映像上はボカしたり、管理売春は禁じられている。禁じなければ、元来、獣として備える本能的な部分、人間は更にそこに発達した頭脳による複雑な性表現が絡み、秩序が保たれなくなるからだ。法の抜け穴から、複雑な性が放たれる。金のため、欲望のため。

    中国とは、案外、素直な国だ。権力や金には、平伏し、欲望はきちんと商品化される。経済的に均質化された国は、道徳観も均質化されるため、生きるために性を商品化したり、淫猥な権力にコントロールされる事に、嫌悪感をもつ人が多い。しかし、経済的に均質化

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    2021年12月12日
  • 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか

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    これは面白かった。天安門事件を当事者の視点で振り返ってもらうインタビュー。
    学術的な意味や歴史的な意味は充分知っているけれど、これが天安門事件の核心だな、という感じがした。ウアルカイシのインタビューまで入っていて、天安門事件がいかに稚拙な運動だったかが浮き彫りになっていて面白い。

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    2021年10月04日
  • 現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史

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    中国の秘密結社という魅力的なタイトルに誘われて本書を手にしたが、私がイメージしていたフィクサーのような存在や闇から表社会を捜査しているというものよりも、もっと現実的な存在であった。一方で、表社会に多大な影響を及ぼすというイメージは合っているようであった。
    秘密結社とは、政治や宗教、犯罪も含めて同じ目的のために集まりお互いを助け合う集団であり、その性格から外部に情報があまり出ないことから、秘密結社化していくものであり、中国に関わらず、どの国にも多かれ少なかれそのような集団は存在している。
    本書ではその中でも中国を舞台に過去から現在までに、どのような秘密結社が生まれ各時代にどのような影響を与えてき

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    2021年09月05日
  • 現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史

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    中国の歴史が中央集権的な王朝の交代劇で成り立つとすれば、王朝の圧政下には多くの秘密結社が生々流転し、その中から易姓革命に成功したものが次の王朝を築くと読める。
    どうもこの国は砂を握りしめるかのようにしか統治できず、少し緩めば瓦解するようであり、それゆえ底辺の民衆から地方閥まで徒党を組んで相互扶助し、排他する性質であるようだ。
    であるならば、今の中国共産党支配下でも秘密結社は数多あり、大別して相互扶助結社の洪門系、新興宗教系、前2者を土台にした革命結社となるらしい。
    人民中国の壊し方まで言及する必読の一冊である。

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    2021年07月24日
  • 現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史

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    法輪功以外に共産党政権下の中国でこれほど多くの「邪教」が発生していたことに驚いた。また創始者がキリストの再来を自称していることが興味深い。

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    2021年06月14日
  • 八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ

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    天安門事件から香港デモへ...と副題にあり、興味を持って読みました。多くの人物が登場しますが、王丹氏やマー運転手が印象的でした。中国・北朝鮮・韓国・日本の同一性と相違性にたいへん興味関心があります...

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    2021年05月24日
  • 八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ

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    天安門の当事者が30年の時を経て、天安門と自分自身の歴史を今どう評価しているかをインタビューしたルポ。天安門の良し悪しや価値観を一方的に綴った作品とは一線を画す作品。天安門と香港や台湾の運動との結びつき(結びついていない側面)も描く。

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    2021年05月22日