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天安門事件、新型コロナ流行、香港デモ、薄熙来事件、アリババ台頭、孔子学院――。激動する国家にうごめく「秘密結社」を知らないで、どうやって現代中国がわかるのか? 清朝に起源を持ちいまなお各国に存在するチャイニーズ・フリーメーソン「洪門」、中国共産党の対外工作を担う「中国致公党」、カルト認定され最大の反共組織と化す「法輪功」など。大宅壮一ノンフィクション賞作家が、結社の行う「中国の壊し方」と「天下の取り方」に迫り、かれらの奇怪な興亡史を鮮やかに描き出す。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年02月24日
法輪功や青幇、中華人民共和国の衛星政党・中国致公党など現代中国におけるマフィアや宗教団体、政党など秘密結社的な性格を持つ団体の興亡史である。本書に著された各団体への理解において、著者の院生時代の研究テーマである、「械闘」の研究が生かされており、また著者のバックボーンである中国史の知識が本書を「お手軽...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月09日
現代の中華圏(華人社会含む)に存在する”秘密結社”の現状と、その歴史的背景を解説する一冊。
いろいろな秘密結社のことを扱っているのですが、犯罪的秘密結社と宗教的秘密結社を特に大きく扱っている。
筆者ならではの飛び込み型取材は健在なのですが、この一冊はその背景や歴史も詳しく説明してくれる。そして、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月05日
中国の秘密結社という魅力的なタイトルに誘われて本書を手にしたが、私がイメージしていたフィクサーのような存在や闇から表社会を捜査しているというものよりも、もっと現実的な存在であった。一方で、表社会に多大な影響を及ぼすというイメージは合っているようであった。
秘密結社とは、政治や宗教、犯罪も含めて同じ目...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月24日
中国の歴史が中央集権的な王朝の交代劇で成り立つとすれば、王朝の圧政下には多くの秘密結社が生々流転し、その中から易姓革命に成功したものが次の王朝を築くと読める。
どうもこの国は砂を握りしめるかのようにしか統治できず、少し緩めば瓦解するようであり、それゆえ底辺の民衆から地方閥まで徒党を組んで相互扶助し、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月30日
中国の秘密結社が現代においても大きな意味を持つ、そもそも中国共産党が秘密結社の成功例だという指摘は面白い。中国の歴代王朝は中央集権的な体制を作ったが、地方に送られる官僚に土地への愛着はなかったために民生向上へのインセンティブがなく、政治や社会への不信感を抱かざるをえない、究極の自己責任社会だった。そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月03日
面白いテーマで中国を理解する上で知っておいて損はない。秘密結社は近現代史的な内容で、後半多くのページが中国の新興宗教に関する記述でさかれていて、信じられないおかしさ、真剣さ信心深さと、当局の異常な警戒ぶりを垣間見る。なぜこのような宗教にハマる人々がいるのか、から、そうは言っても人権侵害や不当弾圧して...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月28日
現代における天安門事件の意義を描いた傑作ノンフィクション『八九六四』があまりにも素晴らしかった著者が中国の秘密結社をテーマにしたのが本書であり、もうタイトルを読むだけでワクワクしてしまう。
対象となるのはマフィア、マイナー政党、カルト宗教などであり、日本でも話題の孔子学院などは著者自らが潜入してお...続きを読む
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