あらすじ
ナイジェリアには、中国人の酋長が何人もいる。例えば中国国有企業の現地支社に勤める27歳の李満虎は、現地の権力者からの要望で突然地元部族の酋長になった。ナイジェリアと中国との関係が濃密であることの証左といえよう。中国に親しみを持つ国は、他にもセルビア、エチオピアなど多数存在する。だがその一方、中国ではなく台湾と国交を結ぶカリブ海の小国など、中国に対抗する姿勢を貫く国もある。本書は大国と相対する12か国のリアルを活写。京都精華大学学長ウスビ・サコ氏、「職業はドイツ人」コラムニストのマライ・メントライン氏との対談、さらに孔子学院への潜入記も収録。【内容例】vs.イスラエル――サイバー外交に水を差す「開封のユダヤ人」問題/vs.カザフスタン――「一帯一路のスタート地点」が直面する新疆問題/vs.オーストラリア――スパイとコロナ禍で「蜜月」から「対立」へ/vs.カナダ――中国が民主主義社会をハックする/vs.スリナム――客家と秘密結社と華人大統領 etc.
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Posted by ブクログ
「中国vs世界呑まれる国、抗う国」安田峰俊 PHP新書2021年 中国の開封にユダヤ教の末裔が暮らしていて、アメリカの団体がイスラエルへの移住の斡旋をしていた話や、京都清華大のウスビ・サコ学長が天安門事件の時に中国留学していた話は面白かった。
Posted by ブクログ
●中国と言えばこの人、安田さん!
●サクサク読ませる文体が好き。
●やはり中国の外交はしたたかだし、よく考えている。日本も学ばないと。
●魑魅魍魎なアフリカに分け入ることが出来るバイタリティを持った人間をどれだけ抱えることができるかなんだよね。結局みんな僻地なんて行きたくないし…
●どこでも果敢に切り込んでチャイナタウンを作ってしまう中国人はほんとに凄い。