成毛眞のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書の常識をひっくり返す読書術の本。
1冊を最初から最後まで順番に読むのではなく、違うジャンルの本を何冊も同時並行で読む「超並列」読書術を勧めている。
学べるのは、読み方の「引き算」。
本は最後まで読まなくていい。
合わなければ途中でやめていい。
メモも取らなくていい。
丁寧に読むほど良い、という思い込みを外してくれる。
面白いのは、その「引き算」が発想力の「足し算」につながるという理屈だ。
違う分野の知識が頭の中で結びつき、新しいアイデアが生まれる。
読書量そのものが自分の価値を決める、という言い切りにも迫力がある。
主張はやや極端で、精読を大切にしたい人には引っかかる部分もあるだろう。
ただ、読書が止まりがちな人、忙しくて時間が取れない人には、肩の力を抜かせてくれる一冊である。 -
Posted by ブクログ
本書は、タイトルのとおり、様々な分野における2040年の未来予測をされたものです。全体として未来は暗いものと予測されていますが、そのことを知っておき、自分なりの備えや行動をしておくことが大切かなと思いました。様々な分野について、割と断定的に書かれていて、情報の一つとして、興味深く読み進めることができました。
●テクノロジー
・6Gは2030年頃に実用化、低遅延、RFIDはチップ(半導体)が高価で量産化が必要
・自動運転にはセンサー、LiDAR(ライダー)はミリ波レーダーよりも小さな物体を検知
・新エネルギーとして全固体電池(燃えない、小さい、Liイオン電池の2倍のエネルギー貯蔵量)に期待
・風力発電、日本は浮体式が中心だが風力発電そのものが地形的に向かない
・核融合に期待
・テレビは絶滅しないが面白い番組はテレビ局以外がつくる、ながらには適している
・新聞は終わり
●経済(年金、税金、医療費)
・老人が増える問題
・年金を多くもらうには70歳まで働いて受給を遅らせること
・民間の保険は不要(高すぎる)
・預貯金は意味がない、金融サービスによって個人で老後資金をつくる、資産形成をするなら株式のインデックスファンド(NISA活用)
●衣・食・住
・培養肉、遺伝子編集魚
・マンションの価値下がる(マンションも戸建ても買わないほうがいい)
・オンライン教育は当たり前の時代になる
●天災
・水は希少資源 -
Posted by ブクログ
本書のような書籍を私はよく読むのだが、腹落ちする部分が非常に多い。
逆に今の若者は、現代日本をどう見ているのだろうかと考えてしまう。
産まれた時から「経済が停滞している日本」と言われ続けてきた。
それでは現代日本は後進国なのかと言えば、そんなことでもない。
蛇口を捻れば安全に飲める水が出てくるし、治安も非常にいい。
電車も時間通り動いているし、週末に家族でレジャーだって行けている。
電気もインターネットも安定しているし、街中で暴動が起こることもない。
どう考えても、世界的にも恵まれた国に生まれたと言ってよいだろう。
もちろん、個々人の生活を細かく見れば、それなりに不満もあるだろうし、人によっては非常に苦しい生活を強いられている人もいるはずだ。
しかし、総じて考えてみれば、日本ほど豊かな国があるのだろうかと思ってしまう。
GDPは3〜4位と、以前として世界の中では経済大国と言えるが、成長率では著しく低成長。
だからこそ「失われた30年」と言われ、経済が停滞していた国家だった。
デフレスパイラルによって、給料は上がらないが、物価も安く、失業率が低いまま維持された。
日本は国家として、企業の収益性よりも、失業者を出さない選択をしたと言える。
その選択は、労働者を守るという一面があったのは事実だが、負の面があったのも事実。
労働者を守ると言いながら、しわ寄せが派遣社員などの非正規雇用者に向かったのが、そのもう一面である。
失業者を出してでも企業の収益性を目指さなかったために、新陳代謝が遅れ、非効率で収益率の低い企業が生き残ってしまった。
そんな30年がいよいよ変わる(終わる)ということなのである。
給与も上がって物価も上がっていくのは間違いないが、まさに企業も収益性を求め、生き残りをかけていくということだ。
企業のグローバル化が益々進んでいくが、これがすなわち、世界ルールの中でガチンコで対決していくことを意味する。
働く社員も例外ではなく、世界の人たちの中で優秀な人は生き残り、そうで無い人は厳しい状況に追いやられていく。
つまり「100%自己責任」の時代に突入したということだ。
今まではゾンビ企業によって、企業の収益性を捨ててまでも雇用が守られていた。
そこが大きく方向転換される。
その戦いについていけなくなって、脱落する者が多数出てくるだろう。
自己責任とは言え、そんな社会の中でどう生きていくかを模索するのは、相当に難しいだろう。
冨山氏が別の著作でも書いていたが、ホワイトカラーは特に、これらの状況に加え「AI」の影響をモロに受けていくはずだ。
自分が今までやっていた仕事は、AIに置き換わっていく。
事務的なルーティーン作業であれば尚更だ。
そんな時に別のどんな仕事に就けばよいのか。
これだけ少子化、労働者不足の日本なので、仕事さえ選ばなければ、失業しないはずである。
今までホワイトカラーで働いていた人が、まだまだAI・ロボットに置き換わりにくいブルーカラーの仕事に転換できるか。
特にローカル地域は超人手不足のため、場所のこだわりを失くしさえすれば、仕事はあるはずだ。
しかし勿論だが、今までの収入を確保できるはずはない。
AIに置き換わって失業するよりは、働いた方が良いと思うが、それができる人とできない人もハッキリと分かれてしまうだろう。
自己責任の時代にどうやって生きていくか。
真剣に考えてしまうが、いざ自分のことを考えると、上手に対応できる自信は全くない。
長生きすることを考えると、今から細く長く生きる道を模索した方がよさそうだ。
地道にコツコツ、戦略的に出来ることの幅を広げていければと思う。
(2025/6/10火) -
Posted by ブクログ
2040年が決して遠くない未来だと実感した。そして自分自身もこの本に書かれている未来を体験する可能性があり、決して人ごとではない未来が待っていることを突きつけられた。
内容はネガティヴ要素がかなり多い。ポジティブな未来の側面も書かれているが、それが起こるから万事OKなんてことは一切なく、避けられないネガティヴな未来に自分はどう向き合っていくのかを考えさせられる。
もちろん予測ではある。が最悪を想定していかなければならないし、この本では最悪ではなく、ほぼ高確率で起こりうる未来が書かれている。
というのも、ただ未来のことが書かれているだけでなく、現在起こっている社会問題や環境問題、世界の現状もこの本には書かれているため、これらの問題が何かしらの発明や解決法が見つからない限り、こういう未来が待ってますよと、理由をつけて説明しているのである。
当たり前であるが未来は現在の積み重ねで出来ている。普段のほほんと毎日を過ごしてしまうのだけど、それだけでなく、今後いろんな情報を得て、対策を自分で考え自分や家族の身は自身で守っていかなければならない。
いざ、自分が将来「こうなるなら、もっと早く行動していたらよかった」とならないようにしていかなければならないと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今すぐ本棚を整理したくなること、間違いなし!
自分の本棚を眺めて、なんとまとまりのないことかと愕然とした。かつ、サイエンス関連の本が皆無であることに気づいた…。情けない。
あの成毛眞氏の本棚の様子が写真で紹介されていて面白い。なるほど、こういう人はこんな本を読んでいるのか…。自分だったら絶対に手に取らないであろう本ばかり。たとえば『遺伝子図鑑』。…間違いなく、買わない。
本書では成毛氏オススメの本もたくさん紹介されていて、ありがたい。読んでみたい本がめちゃくちゃ増えた。挑戦してみたい訳者も見つかった、感謝。
さて、本棚を整理するか。