【感想・ネタバレ】40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論のレビュー

あらすじ

2012年4月に「65歳定年制」が施行され、希望すれば65歳まで働けるようになりましたが、それまでと同じ雇用条件(給料その他)で働けることを意味してはいません。では、最低5年は延びた会社人生を、ミドルエイジはいかに過ごせばよいのでしょうか? それでなくても、中高年社員に対する周囲の目は、ますます冷たくなってきています。でも40代、50代ともなると、もはや仕事で成長は望めません。 だからこそ(!?)、著者は語ります。「日本の40代以上のビジネスマンの9割は、仕事に全力を注ぐ必要はない。どこかの本のタイトルにありそうだが、私は心底そう思っている」と……。人間、仕事では芽が出なくても、人生のどこかで芽が出ればいいのです。「とにかく何でもやってみて、それから考えよ」と……。本書で提案するのは、“全力で”脱力系の生き方を追い求めるための方法論。30代にも決して他人事ではない“教え”が満載です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

働き方の本を読んでいると結局は仕事の中でどうするかという範囲に収まってしまう。本書ではそれ以外にも世界は広がっており、年を取ると「仕事」以外の部分の方が重要なのだということに改めて気付かされた。そして、ミドルエイジになるとどうしても「老い」を意識せざるを得ないということを再認識した。ただ、一般的には弱点に見える「冒険心がない」や「記憶力が弱い」などの「ミドルエイジの「七つの武器」」がミドルエイジの強みとして語られていて心強く感じる。ミドルエイジ、まだまだこれからだよ。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いま、40代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、外の世界を切り拓くかである。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。
ミドルエイジはいまの会社にしがみつくしかない。
あらかじめ決められた就業時間内に、与えられた仕事を最低限こなす。責任が重い仕事は断る。これがミドルエイジ的脱社畜なのだ。
出世争いなど、会社に完全に飼われている人たちのやることなのだから、自分はそれに巻き込まれず、マイペースで過ごすのがいちばんである。
本業のほかに副業をもつのは、金儲けの鉄則である。
そして、自分の商店を支える家族も大切だ。会社で残業するくらいなら、家族との時間を最優先せよ。
むやみに組織に抗って息をムダ遣いするぐらいなら、これからずっと楽しめる趣味を見つけるほうが、よほど有意義である。
頭を軽くするには、好奇心を磨くのがいちばんだ。好奇心を磨くのなら、旅行にいく場所も厳選しなければならない。変化率の高い街を選ぶことをお勧めする。ミドルエイジになると出不精になる人も多いので、普段もなるべく変化率の高い街に行くことをお勧めする。
同世代とばかりつき合うと、感性が鈍る。
自分という商品を売るためには、自分をいかにプロデュースするかが重要になる。社外の人に会社名で覚えてもらうのではなく、名前や特徴で覚えてもらうようにならなければ、決して自分を印象づけられない。性格で印象づけるのも重要だが、身に着けているアイテムで自分をアピールするのは、もっとも簡単な方法である。
サラリーマンが少ないリスクで手堅く稼ぐなら、私はサイドビジネスをお勧めする。興味を持った人は、すぐにでも準備を始めるべきだ。ミドルエイジには残された時間が限られている。頭と身体が使えるうちにやらなければ、サイドビジネスを始める意味がなくなってしまう。
ナローになるには、人とは違った趣味を孤独に続けていく精神的な強さも必要だ。
長く続けられるということは、自分に合っているということである。
子供と一緒の趣味でもいいだろう。仕事で疲れ果て、週末は「寝かせてくれ」と家族をガッカリさせているようでは、孤独な老後を過ごす結末になりかねない。週末に向けて仕事をセーブし、土日は朝から起きて家族と一緒に遊び回れば、ストレスも解消できるはず。
狂うほどのめり込めるものを見つけておかないと、自分の人生を生き切った証を残せないまま、人生はゲームオーバーとなるのだ。だが、何をすればいいのか悩む人は、とにかく片っ端からやってみるにかぎる。楽しめないのに続けても意味はないので、三日坊主でもまったく問題ない。
一つ大切なのは、先生を選んだほうがいいという点だ。
多趣味のほうが旅先で楽しめる。家族そろって楽しめれば文句なし。
芸を身を助けるというように、趣味も浅く広く体験しておくと、いつか自分を助けてくれるだろう。
ミドルエイジの旅行には、知識や経験に基づく「知的旅行」をお勧めする。せっかく旅行にいくなら、ほかの人が行かない場所や、あまり知られていない情報を事前に調査しておくべきだ。
不思議なことに、年収の高い男性ほど、料理好きな人が多い。難しく考えずに、まずは簡単な料理を始めてみよう。
電子書籍はミドルエイジにこそ向いている。
健康を考えるなら、40歳を超えたらつらいことや嫌なこと、苦手なことは、なるべくやらないにかぎる。長時間の睡眠が必要な人は、何があっても睡眠不足にならないことだ。また、気配りが苦手な人は、そもそも気を遣わないことだ。
新しいクリニックにはなるべく行かないほうがいい。「医者に殺されない47の心得」といった本も参考になる。
ゴルフ用具も健康法も、興味がわいたら試してみたほうがいい。
欧米では、日本よりも歯のケアに対する意識が非常に高い。
1週間に七万歩で見た目に差をつける。
子供の教育や留学、流行や習い事に使えば、子供はお金と等価か、それ以上の財産を受取ったも同然である。子供には、何でもやらせてみるべきである。

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2014年09月17日

Posted by ブクログ

まさにミドルエイジなので興味深く読めました。
好奇心を持ち続ける、変化率の高い街に出かける
サイエンス本を読む、自分ブランディング、
できることから挑戦しよう。

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2013年07月15日

Posted by ブクログ

この手の本は、100%同意とか、100%信用とか、100%無理とか、は無いので、
適度に参考にさせていただきます。

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マイクロソフトの元社長が書いたホントは思えない
ゆるーい内容の本でした。ゲームにハマって会社に出社
しなくなってしまい、困った社員が会社にゲーム部屋を
作ったというくだりはめちゃめちゃおもしろかったです。

仕事を片手間にやるスタンスは話半分としても
仕事ばっかりやってないで、趣味やサイドビジネスに
チャレンジすることで自分の半径を広げることが大切
と教えられた。サイドビジネスのところはチャレンジ
しているところだが、趣味も定年後に先送りしている
場合ではない。少しずつ手を出していこうとおもいます。

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

普通のオッサンが言っても、ふーんって話だが、成毛氏が語ると本当にリアリティーがある。
何を語るかじゃなくて、誰が語るかなんだなと改めて再認識(笑)

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2015年09月09日

Posted by ブクログ

ミドルエイジの武器は、「未来がない」「ハングリーでない」「冒険心がない」「体力がない」「記憶力が弱い」「感性が鈍い」「ずるい」と徹底的にネガティブで、逃げていると思わせ、その実それらを逆手に取ってしたたかな生き方を提案している。
成毛眞氏が一般人とかけ離れた成功者なので 、幾分割り引いて聞かなければならないが、その毒舌の裏にある知識と行動力とは大いに参考になる。

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2014年01月25日

Posted by ブクログ

タイトルだけでワクワクする、黄色の表紙だし。3日坊主で何しよっかな〜って楽しそう。

頭を軽くするには、好奇心を磨け。
変化率の高い街に行け。
家つくりこそ、最高の道楽だ。

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2014年01月02日

Posted by ブクログ

全力で脱力系の生き方を
追い求めるための方法論

先が無いんだから
怖いもの知らずになれる

体力以外で勝負
知恵の輪はひっぱっても
はずれない
テクニックと戦略で

嫌なことは3秒で忘れる
行かなきゃ、会わなきゃ
見なきゃいい

哲学者じゃないんだから
悩み続ける意味ない


好奇心がある人は
っちり遊ぶ

食は人なり
料理は、人間を
人間たらしめる行為

見た目は大事
高価ではなく清潔感

なんでも三日坊主程度に
ほどほどがいいというススメ

成毛さんって潔い。
なかなかマネは出来ないけど
脱力系は共感していたい
ほんとに。

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2013年10月03日

Posted by ブクログ

ミドルエイジの無駄な力みを捨てさせ、軽やかに生まれ変わることを薦める本。

いつの間にか、会社での成功、出世に囚われ、不自由な生き方をしていないだろうか。
そこにはなにもないと分かっていても、そして、そこにはもはやたどり着けないと分かっていても、こだわり続け不幸せな気分になっていないだろうか。

社生活の時間が日常生活に占める割合が多いことからか、なかなかこだわりから自由になれないが、意識して自由になりたいと思う。

これまで会社で過ごしてきて、得られる、得て当然だと考えていたものが得られず、ただ年ばかりとってしまうこと、なんの対価も得られず年老いてしまうように感じることが、こだわりを強めている気がする。気を付けたいと思う。

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2013年10月02日

Posted by ブクログ

出ました、成毛節!
本書も隅から隅まで成毛節が響きわたる!

40歳を超えたら、会社にしがみつきながら趣味・サイドビジネスを磨きなさいというのが主張。

肩の力がふっと抜け、ニヤニヤ笑いながらちょっとだけ力がわいてくる、そんな本。

仕事の手の抜き方、趣味の見つけ方、サイドビジネスのヒントまで満載。
しかも、それを成毛さんの角度から(斜め45度ぐらい)読み取ったものを書いてくれるので、実に刺激的。

本書に100%同意する人はそんなに多くないだろう。

突っ込みどころも満載だ。

でも、「資本主義社会において、そもそもサラリーマンは負け犬」と一刀両断されると逆に気持ちよくなってくる。

是非一度斬られてみて欲しい。

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2013年06月26日

Posted by ブクログ

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2018年12月31日

Posted by ブクログ

・間接は鍛えられないが筋肉は鍛えられる。脳を軽くするには脳トレではなく好奇心、新しい店、音楽、食べ物、ファッション、文具、読書、人々。
・会社を辞めると肩書きは役に立たない。退職前に早めに個人商店を経験したほうがいい。
・投資で最初から儲かると思うな、稼いだ方が早い。脱サラはリスク高すぎ、サイドビジネスから開始を。
・ナローを狙う、人とは違う事を続ける精神的な強さも持ちな。
・武道の世界には3年稽古より、3年かけて良師を探せ、という格言もあり。
・「宮脇檀まゆみ の住宅設計テキスト」(丸善発行)
・二日酔いにはビタミンBと水分、カイロを右腹にはって肝臓をあっためる
・がんの治療は240万(手術、その後の定期検査)初年度、翌年から15万で検査。健康保険で上限が定められているので初年43万が、翌年から5万が自己負担。

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2017年01月29日

Posted by ブクログ

【全力で脱力】

昨日は「40歳以上はもういらない」で捨てられてしまったので、今日は「三日坊主でいい」と言われて安心しようと。

ところが。

脱社畜、息を潜めて会社でブラブラしてろ、という話だった。

ところが。

読み進めると、そう言いながらも、ミドルエイジをチクチクと刺激するような、それでいて、まあアンタには大抵のことは無理だからね、と釘も同時に刺してくるような話だった。

ところで。

三日坊主の話は?

あ、ようやくでてきた。なんでもやってみて、あとから考えればよい、と。

正面からいつも同じことに取り組んでいると、気がつけば周りがどんなふうになっているかわからないかもしれない。

ということを、滔々と語る本であり、ミドルエイジの「七つの武器」なんて、褒められているのが馬鹿にされているのか、しかしある面では決定的な事実でもある。

自分の選択が出来て、楽しめればいいのだ。全力で脱力せよ、と。

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

会社のためにがんばっても報われることはない。だったら首にならない程度にそこそこやっておいて、あとはサイドビジネスをやりながら、好きなことをやって人生を楽しむのがいいという主張。ある意味極論なんだけど、独特のユルさをもった文章が読んでいて心地いい。

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2014年04月27日

Posted by ブクログ

キャリアや人生プランの設計において、「20世紀的なモデルは通用しない」と言われるようになってずいぶんと時間がたったような気がします。
しかし「じゃあ21世紀型のモデルは?」となると、百花繚乱の意見があって、「どう考えたら良いのか」と悩んでしまいます。
そこで40代以降のキャリア設計を考えるヒントになるかと思い、魅力的な?タイトルのこの本を、読んでみることにしました。
まず初めに、現在のミドルエイジが置かれている、厳しい状況についての説明があります。
そして「ではどうすべきか」という話へと、展開していきます。
日本マイクロソフト社の社長を務めた後、会社を立ち上げたという著者の経験や人生観が、強く反映されているなあと感じました。
提唱されている内容は、タイトルから連想される”のほのん”な感じではなく、”エッジの効いた”内容だと思います。
しかし本書にかかれている、「サラリーマンは個人事業主として、会社に対するべきである」という主張は、自分自身も感じていたことであり、”我が意を得たり”と感じました。
その上で何をすべきか?については、”サイドビジネス”、”道楽”といったキーワードでくくられていますが、いくつか実践してみたい項目がありました。
まずは”小さなことから始める”つもりで、取り掛かってみたいと思います。

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2014年02月17日

Posted by ブクログ

これが負け組サラリーマンの書いた書籍なら、自己弁護に終始した本だなあ、と思ったかもしれないが、著者の成毛さんは元マイクロソフト日本法人の社長という華々しい経歴をもった人物。いやが上にも説得力が増すというものだ。

本書に書かれたことを愚直に信じて、すぐにも「仕事を一生懸命している”ふり”」をするというのはちょっとどうかとも思うのだが、仕事上で体力的・精神的に疲れている人には、本書が肩の力を抜く良いきっかけになることは間違いない。

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2013年07月13日

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