成毛眞のレビュー一覧
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ネタバレ本がすき、読書がすきという気持ちがひしひしと伝わってくる。ページの数字に仕込んでるみたいにページごとに伝わるから面白い。
片っ端から読んでみたいが、もしこの100冊からとりあえず15冊選ぶなら、
全国アホ・バカ分析考~はるかなる言葉の旅路(新潮文庫)
マタギ~矛盾なき労働と食文化
さいごの色街 飛田
鑑賞のためのキリスト教美術事典
死にカタログ
はい、泳げません(新潮文庫)
日本全国津々うりゃりゃ
BONES~動物の骨格と機能美
絵本 夢の江戸歌舞伎
東海道五十三次 将軍家茂公御上洛図~E・キヨソーネ東洋美術館蔵
発掘捏造
音楽嗜好症~能神経外科医と音楽に疲れた人々
縛られた巨人~南方熊楠の -
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再読。
成毛さんの多大なバックボーンからの「俺はこう思う」からなっている本で、誰にでも当てはまる無難な、かつわかりやすい内容ではない。
つまり、「どんな仕事がいいかわからないんですぅ」「差別化って、どうすればいいんだよ!!」となってしまう人への答えにはなっていない。本書を読んで「なるほど! 穀物トレーダーになろう!」とか「よし! 歌舞伎を見に行こう!」と思われてしまっては、徒労に終わる。
本書の「私はこう思う」に対して、そのエッセンスを汲み取り、自分に当てはめて考えなければならない。そしてなおかつ、それができる人を企業は求めているのである。タイトルの「日経はいらない」というのは「借り物 -
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成毛さんの徹底した短い一文と結論から言うスタイルは、非常に読みやすいし、その事が議論を深め得る。手本とすべき現代文と思う。
君主論に賛成の箇所、反対の箇所をあげ、何故そのような立場かという理由の本質がものすごく理解しやすい。
1番納得したのが、悪者にもなれない者はリーダー失格という箇所。
母は嫁が家事をしないと文句をいい、妻は母が家事にやたら干渉するとそれぞれ訴えてくる場合どうするかを挙げる。どちらをたてても角が立つならば「おまえら、うるせーんだよ!もっとウメーもんだせ!」とリーダーたる家長が暴君を演っちゃえば、妻と母の協力体制が得られるかもしれない。
ただ想像しただけで背筋が寒くなる僕はリー -
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500年も前の本が今もこうして読まれるということは、それほど重要な気づき、あるいは変わることのない人間の普遍的な本質があるのだろうし、実際、読む人の解釈によって素晴らしい教科書となっている。リーダーとして、八方美人がいかにだめか、中立がいかにだめかがよくわかった。「会社とはすべてのステークホルダーのためのものである」と言った大グループの社長の言葉を思い出してしまった。あの時の違和感がなぜかわかったし、それに対する周りの賛辞も、あぁ如何にも日本のだめなところだと感じた。現代の世の中はまさにあり得ないことなんてあり得ない明らかな乱世。しかも、急速に崩壊へ向かっている。おかしなところはちゃんとおかし
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僕は基本的にマネジメントに関する本は読まない。自分のビジネスに他人の哲学など持ち込みたくないからだ。そんなワケで、実はマキャベリの「君主論」も敬遠していた。が、本書を読んでマキャベリの君主論はれっきとした軍事学、歴史学に基づいて構成されていることを改めて知らされた。そこに元マイクロソフト社長の成毛さんの貴重な実体験が紐付けられている。成毛さん独自の史観といってもいい。成毛さんだからこそという部分もあるが、自分の信念に共鳴する思想も多々見受けられ、ちょっとした迷いや戸惑いを祓うことができた。万人にオススメできる内容ではないが、きちんとした教養をもって読めば、幾倍もの勇気が与えれる好著。
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読書家でも有名な元マイクロソフト日本法人代表の成毛眞さんが書いた読書論の実践版になります。こういうほんの読み方をすると彼の言うところの「クリエイティブ・クラス」の人間になれますかね?
この本は成毛眞さんの読書論及び多読を勧める本です。僕もこの人の影響はずいぶんと受けました。ただ、成毛さんは新刊のみに絞って読んでいるということと、古典と小説はまったく読まない、という点で、僕とは読書の傾向は若干違っていますが、本の読み方や、その本で得たことをどうやって実践して役立てて行くかについては、すごく役に立つものでございました。
もともと、成毛さんの言うところの『超並列読書』に似たようなことは自分でも知 -
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本書は、タイトルのとおり、様々な分野における2040年の未来予測をされたものです。全体として未来は暗いものと予測されていますが、そのことを知っておき、自分なりの備えや行動をしておくことが大切かなと思いました。様々な分野について、割と断定的に書かれていて、情報の一つとして、興味深く読み進めることができました。
●テクノロジー
・6Gは2030年頃に実用化、低遅延、RFIDはチップ(半導体)が高価で量産化が必要
・自動運転にはセンサー、LiDAR(ライダー)はミリ波レーダーよりも小さな物体を検知
・新エネルギーとして全固体電池(燃えない、小さい、Liイオン電池の2倍のエネルギー貯蔵量)に期待
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本書のような書籍を私はよく読むのだが、腹落ちする部分が非常に多い。
逆に今の若者は、現代日本をどう見ているのだろうかと考えてしまう。
産まれた時から「経済が停滞している日本」と言われ続けてきた。
それでは現代日本は後進国なのかと言えば、そんなことでもない。
蛇口を捻れば安全に飲める水が出てくるし、治安も非常にいい。
電車も時間通り動いているし、週末に家族でレジャーだって行けている。
電気もインターネットも安定しているし、街中で暴動が起こることもない。
どう考えても、世界的にも恵まれた国に生まれたと言ってよいだろう。
もちろん、個々人の生活を細かく見れば、それなりに不満もあるだろうし、人によって