Posted by ブクログ
2021年03月27日
「本棚の意義を再認識」
場所を取らずに本を所有することのできる電子書籍の便利さによって、紙の本を購入し本棚で管理するということをしなくなっていたが、
この本を読む事で「本棚は単なる本置きではない」と本棚の意義を再認識することができた。
本書によると本棚の意義とは、自分の興味を可視化できること...続きを読むで、本棚を眺めるだけで今現在自分が何に興味を持っているのか、知識はどれくらいかが一目でわかるということにある。
ただし、読んだ本全てを本棚にコレクションすれば良いというわけではなく、
何を並べて何を並べないか、限りある本棚のスペースの中で自分が特に残したいと思う本をセレクトする過程により本を選ぶ感性が育つとのこと。
自分はこれまで、購入した本は全て手元に残しておきたいと思うあまり、家の本棚が全て埋まってしまった後も、もう読まないような本まで収納箱に入れて手元に残しておくということをしていた。
物を置くスペースがなくなるにつれ、これからは全て電子書籍で購入すれば手元に全て残せるじゃないかという考えから紙の本は買わなくなってしまっていた。
しかし本によっては電子書籍よりも紙の本の方が読みやすかったりパラパラと紙をめくる動作が好きだったり、本による製本の違いを楽しんだりと紙の本ならではのメリットも感じていたので、これをきっかけに「自分好みの本棚を作る」という目的で再び紙の本を購入することにした。
著者が紹介するルールとは多少違いはあるが、「100冊程度が収納できる本棚に自分なりのルールを決め本をセレクトする」という決まりを作ったおかげで、自分の好みを集めた厳選された本棚が出来上がっていく様子や、後から本棚を眺めることが楽しくなった。
本が溢れて仕方がないからどうにかしたい、でも電子書籍よりも紙の本が好きという方には特に読んでもらいたい本。