白取春彦のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
哲学の入門書というと、大抵時系列で哲学者とその思想が述べられていく、というのが定番。しかしこの本はテーマごとに、哲学者たちがそれについてどう考えたか、ということが述べられている。当たり前だが、結論は書いてない。思想家たちが残した道しるべを頼りに、自分で思索を進めろということなのだろう。書名には「15分」とあるが、15分をどう使えとも指示がない。テーマごとに15分でもいいし、15分ずつ思索をしてもいいのだろう。
ビジネス書のようなものに慣れていると、要点だけを掴もうとしてしまうが、この本にその方法を適用してしまうと、要点らしきものがあまりないので、スラスラと読めてしまう。しかし、この本はそういう -
Posted by ブクログ
正直言うと宗教は全くわからなかった。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が全て元が同じだったことも知らなかったし、旧約聖書と新約聖書の違いもわからなかった。
これだけ世界中のいろんなところに、これらの宗教や聖書の影響が及んでいるというのに、知らないのはダメだろうと思って読んだが、わかりやすかった。
こういうの読まないと、いきなり聖書を読んでもおそらくちんぷんかんぷんなので、聖書を読む前にはいいかもしれない。
少し前に読んだ、遠藤周作の「沈黙」とか、今読み戦っているドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」とかも全てキリスト教とは何かを知っているかどうかでかわってくる気がする。
しかしおそらくこれら -
Posted by ブクログ
ネタバレちょうど哲学の本を読み始めたところだったので、ニーチェの時代背景も理解した上で読んだので、内容が分かり易く入ってきた。
「道徳」という言葉に縛られて、無条件に善悪を判断してしまうことに警鐘を鳴らしている。
全ての価値観を一旦捨てて、自分と向き合うことで自分にとっての善悪を見極めて、自分の人生を選択していくべきという考えには共感する。一方で、性欲などに対しても正直であるべきとする考えには、やや違和感も感じてしまう。哲学とは難しい。
・知識、経験、生活といった自分なりの事情から世界を見て、重要と感じるものは大きく扱い、そうでないと感じるものは小さく扱う、という判断を日々重ねているわけだ。従って一つ -
Posted by ブクログ
そこにある事実をどう見るのか。
コップに半分まで入った水を、もう半分と捉えるかまだ半分と捉える考え方と同意。
どちらにしても、半分という事実は目の前にあって変わらない。
要は物事は多面的に捉えないと本質は見えてこない。いや、事実は存在して本質をどう見抜くかかな。
今回は捉えるというニュアンスよりも多面的に思考すると言った方がしっくりくる。
結構難しい単語もあって調べながら読む僕にとってはなかなか薄い本の割には時間が掛かった。
この時間というのは人間の外側にあって淡々と流れているものではなく自分の中にあって、何かを知覚したり認識したりする時に使う道具の一個だと哲学者カントは述べている。
要は自分 -