白取春彦のレビュー一覧
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そこにある事実をどう見るのか。
コップに半分まで入った水を、もう半分と捉えるかまだ半分と捉える考え方と同意。
どちらにしても、半分という事実は目の前にあって変わらない。
要は物事は多面的に捉えないと本質は見えてこない。いや、事実は存在して本質をどう見抜くかかな。
今回は捉えるというニュアンスよりも多面的に思考すると言った方がしっくりくる。
結構難しい単語もあって調べながら読む僕にとってはなかなか薄い本の割には時間が掛かった。
この時間というのは人間の外側にあって淡々と流れているものではなく自分の中にあって、何かを知覚したり認識したりする時に使う道具の一個だと哲学者カントは述べている。
要は自分 -
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先に読んだ『頭がよくなる思考術』にずいぶんと多く、ハッとすることが書かれていたので、書店で並べて置かれていたこの続編も、読んでみることにしました。
タイトルに”逆説の”とあるように、「頭がよくなる」にはマイナスとなることを取り上げています。
・人生を破壊する(快楽を求める)
・方法論を求める
・大事を忘れ小事にこだわる
・安心を求める
特に印象に残ったのは、「自分自身でやり通したことだけが、経験となる」という事が、繰り返し書かれていた点。
目の前の出来事にただ反応するだけでなく、経験を重ねて、考えて行動しなければいけないなと、改めて反省しました。
その他にも、「ファッションは礼儀だ」「贅沢は尊 -
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ニーチェの言葉に励まされたいと思い、第二弾を購入。
入り口として入りやすい本。そろそろ原本を読む予定です。
熱い男で間違いない。
言葉は単に言葉ではあるけれど、言葉の力はやはりすごい。
いい言葉をたくさん身につけていれば、激しい雨の中にあって言葉は傘となってくれる。
良かったと思えるページには付箋を。
その中から二つ引用させてもらいます。
“ささいなことでいい。何か一つのきっかけでも掴んで自分を幸せにせよ。できる限り、機嫌よくあれ。気分上々にせよ。
そうして、自分が本当にしたいことをなすがいい。”
“残念ながら、多くの人は知らなさすぎる。自分が溢れるほど豊かだということを。
何にだって -
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著者は青森県出身。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。既成概念に捉われない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。
著書に「超訳 ニーチェの言葉」「頭がよくなる思考術」等多数。
著者自身、若くて悩んでいたとき、こういう書物を手にしたかった。そうすれば、これだけの多くの本を読み、呻吟し、試行錯誤と失敗を繰り返さなくてすんだろう。だから、本書を著者はあの過去の日の著者自身に捧げる。
読後には、冷たい清潔な水で洗われた感覚を覚えるとともに、自分のこれまでの考え方や価値観が遠のき、新調した眼鏡をかけたかのように、ものがくっきりと見えてくるように感じるだろう。
そんな本書の構成は -
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白取春彦著『仏教「超」入門』すばる舎(2004)
*自分自身の心がすでに仏である。そのことが分かれば、それが成仏である。しかし、いつまでたっても自分に迷っているのでは仏ではない。
*欲望と欲求の違いは、欲求は、生存に必要なもので、食実睡眠などである。しかし、性欲は生存には必要ない。生存のためには選択の余地がない。
*人生とは損得の戦いではない。結局は、人間と付き合っていくことに終着する。そのために必要なのは真実と真摯さであることに疑いはない。
*『縁起』をしり『空』をしるこれが悟りです。
*「仏教における縁」とは、すべてのものが関係し合ってお互いの存在を支えている。この世のどこを見ても、一切を -
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まずは自愛
今が永遠に続いてもいいほどに
自分をないがしろにするな
何事にも全身全霊で、じゃないと自分の行為をバカにしていることになる。
相手を傷つけたいのならありのままの事実を端的に
天才とは一つの意志、行動、高い目標を欲しそこに達する手立てをも欲すること。
天才はきみとかけ離れた存在ではない
一般の人は歴史上の人物は一種の奇蹟の体現なようなものだと考えているが、どの天才も実際は猛烈で地道な努力の末に作品を創出しただけであって、奇蹟じみたものではない。
勉強の効果
知識とは別に勉強のもたらすことはある。勉強によってのうりょが鍛えられるのだ。丹念に調査する力、推理や推論の力、持久力や