白取春彦のレビュー一覧
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ニーチェは結局、神を否定し、弱者による道徳を否定して、何を求めたのか。恐らくは絶対的価値観とされる今の価値基準を疑い、神や他者への盲従を否定することで、「自らの生」を「自らの価値観や言葉」で生きることではなかったか。この世界の他者の価値観や宗教という脚本に従い、暗闇を手探りで歩く、そんな機械装置のような円環では、今世を生きる永劫回帰に爪痕を残せやしない。永劫回帰に爪痕を残すとは、その創造の証を刻むこと、主体の再創造だ。
だとしたら、本書のようなニーチェの思想をアフォリズムとして切り出した「名言集」は、全く!ニーチェの思想と真反対。言語化してくれてスッキリしました!という、確証バイアス。自己肯 -
Posted by ブクログ
こう考えたらいいよ、というのが55個並べられている。
思考の指南書のようなもので、順序立てて説明してくれているわけでもない。一つ一つ軽く見れるもの。
具体的な行動というより、思考法を紹介している。
個人的に、いいなと思ったもの。
18.言葉に惑わされるな
言葉によって、ないものをあるものと思い込まされている。7色の虹の絵がある、というのもそういう知識によって描かれたもので、実際には見えない。知識や言葉が先行して目の前のものが見えなくなる時がある。
43.「絶対安息」をとれ
瞑想、何も考えない時間を設ける。
朝にすると、それが一日のスタートになり、夜に設けると頭がスッキリする。
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Posted by ブクログ
ネタバレニーチェがいろいろな本で言った言葉をまとめた本。
良いことや人生の指標になるような言葉があるが、こういうのは実際に自分で考え抜かないと身になりにくい。
・自分の理想や夢を捨てたら、嫉妬や妬みなどで自分が汚れていくので常に理想を置い続ける
・知識でものを見て感じるのではなく、自分の目で見て自分でものを感じる
・とりあえず今を楽しもう
・はじめの一歩は自分への尊敬から
└自分を尊敬すれば悪いことなどできなくなり、生き方が変わってくる
・人間の組織やグループで「批判」という風が吹き込まない閉鎖的なところは、堕落や腐敗が生まれる
・借りたものはたっぷりと返す -
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