白取春彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本当にいい本すぎて… いままで哲学をきちんと勉強したことがなく、なんで早く読まなかったんだろうと後悔しました。哲学初心者にはぴったりだと思います。出会えてよかった。ただ初心者すぎてこの本がとても素晴らしいのか、哲学自体がすごいのかはよくわかりません笑
世界の哲学者を二人の著者がわかりやすく噛み砕いて教えてくれます。読めば読むほどこんな考え方があったんだ!と新たな視点が開けました。今まで悩んでいたことがふっと軽くなる感じ。
内容も現代の人の悩みに沿ったものになっていて誰しも1つくらいは読んでよかった!と思える章があると思います。この本は再読したい。 -
Posted by ブクログ
貧しい人生とは主体的でない人生だ。
著者は伝記を読むことを勧めている。
活力を新しくするために休止符を打つ。
読書のアドバイス。
古典を読むこと。慣れてきたら聖書を加える。
時に自分の利害や興味から最も遠い分野の本、嫌ってきた分野の本を読む。
更に外国語の入門書も著者は勧めている。
ファッションは礼儀。相手への気遣いであり、相手を尊重すること。
人のすることにケチをつけない。
最後までやり通すことだけが経験になる。
才能とは何事かを為すことである。生まれつき備わっているものではない。
才能がないなら、自分に才能を植えつければよい。
徹底してなせば、それが自分の才能になる。
自分の可能性を自分 -
Posted by ブクログ
自分以外の誰かが定めた価値観に沿って生きようとするから不幸になる。
過去を悔やみ将来を不安がるのは、自分が描いた虚構の中で生きようとするからだ。今自分を包んでいる周囲を、借り物の価値判断の色眼鏡を通さずありのままに受け止め、見ようとするなら、その人の人生は幸せだと言えよう。愛というのは、相手を受け入れよう、史郎とする姿勢のことである。
読者へというよりは、自分に向かって呟いているような短いセンテンスの、静謐な語り口。「はじめに」の末尾でヴィトゲンシュタインのメモが引用されている。
「文章は、正しいテンポで読むときだけ、理解することができる。私の文章は、すべてゆっくりと読まれるべきだ」
-
-
Posted by ブクログ
人は
今よりも未来を心配する生来がある。
で、
保険をかけたり
貯蓄をしたり
遺言を残したり。
とにかく保障が大事。
保障があれば
安心。
とにかく一安心。
でも、ニーチェの勇気の言葉を読んでいると、
積み上げてきた保障なんか
何の意味も持たないものだ、という気もしてくる。
今を生きないでどうする…
今、
ドクドクと脈打ってるこの体だけが唯一の真実。
死後の事なぞ、
考えている暇があったら、
もう一度、今の人生を繰り返して生きたい!
と、思う様な生き方をしてみよ…
そう問われて自分、
(もう一度本当に自分でいいだろうか…)
ニーチェの至言集、
事あるごとに開いては、たまにお叱り頂 -
-
Posted by ブクログ
何かヒントを求めて手に取った。
そういう意味で、とても得るものがあった。
本屋を巡ることの有用性を再確認できたし、今後読んでみたい本が見つかったし、不安に対する考え方が変わった。
今日のなるほど
読んでいる本の中にいつも一冊以上の古典を混ぜておく
更に聖書を加える
才能とは何事かを「為す」こと
自分の可能性を狭くしない
人は何にでもなれる
縛りさえしなければ、人は最高の可塑性を持った万能粘土
経験は人を創る
行為とその経験によって、人は認識と価値判断を変えていく
何事も真剣に関わってはじめて意味が見つかる
時間は自分の中にある
自分が物事にどう関わっているかで時間は変わる
「言葉」 -
Posted by ブクログ
1作目からステップアップしたようなアドバイスが沢山詰まっていました。
現段階で共感・納得・言葉の真意の理解が出来る部分もあれば
まだ詩的で説明のない短い言葉の真意が分からない部分もあります。
けれど、これもまだまだ自分が未熟だから理解に及ばないのでしょう。
これから先、何かの折に何度も読み返してみたいと思います。
次読むときまでに理解できるものが増えているといいなっ^^
最後の「悩みの小箱から脱出せよ」は、この1冊のまとめにふさわしく、
またがニーチェ自身が「本を書くことで読者に伝えたいこと」にも通ずる
素敵な言葉でした。
ついつい忘れかけてしまう心構えを改めて正してもらえた1冊です。 -
Posted by ブクログ
実際、声に出してみたとしても、ほんの数秒で語り終えてしまいそうな程、僅かな言葉。
…なのに、心にじ~~んと響く。
響く、と言うことは、そのテーマで私は悩んでいた、と言う事か?
彼らの言葉を聞いて、心がほどけ、柔らかな気持になって行く、と言うのは、
今の自分の生き方のどこかに、不信感を持っていた、と言う事なんだろうか。
短い人生だと言うのに、小さな悩みはあれこれ尽きない。
せっかく生まれて来たと言うのに、
もやもや悩んでばかりで一生を終えたくない。
これらの言葉を語った賢者達は、
今より遥かを生きていた人達ばかりだ。
…と、いう事は
ヒトの悩みなんて、大昔からまるで変わってない。
おそら -
-
Posted by ブクログ
世には実に様々な哲学者がおり、多種多様な哲学がある。
しかし私たちも、それぞれ一人の人でありながら、相手や場面によって、全く異なる考えや態度を示す。
であれば、あらゆる哲学者たちの言葉を知っておくほど、臨機応変にしかし心落着いて過ごすことができるのではないだろうか。
しかしこの本は、単なる名哲学者たちの寄せ集めではない。
現代の素晴らしい哲学者、『超訳ニーチェの言葉』を生み出した白取春彦氏の、心慰める哲学である。
法的な都合で医学上の死を宣告されても、まだ身体の一部は機能しているのあれば、それは絶対的な死ではない。
ろくに考えもしないで即相手を切り捨てるのではなく、共苦の精神を持ち、辛