白取春彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ哲学というと実に難解なイメージがあります。
小難しい言葉遣いで滔々と私たちをまくしたて、なんなら分からないこちらが悪者であるとのたまう、そんな謎な高圧的キャラを想像してしまう程。
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その晦渋さにあって、ニーチェ、です。
私には、とっつきづらい、体系化していない、断片的、だけれども美しいアフォリズム、というイメージがありました。要は敬遠していました。だから、これまで読んだニーチェ作品は僅か一冊。しかもつい昨年のこと。
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で、恐る恐る本作を読みました。ん? 意外や意外、何だかイイ奴な感じ。めっちゃポジティブ。あれ?ニーチェってこんなんだったっけ?っと首を傾げる。
噂では、とんがった感じの取っつきづらい奴、ということだったのに、話してみたら、意外といい奴だった、そんな感じです。
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何でだろう? 考えたのですが、きっとその理由は本の構成にあります。
本作はニーチェの作品、「人間的な、あまりに人間的な」「曙光」「力への意志」「悦ばしき知識」「偶像の黄昏」「ショウペンハウアー」「善悪の彼岸」「さまざまな意見と箴言」「漂泊者とその陰」「ツァラトゥストラはかく語りき」等々を網羅したうえ、これを以下の項目に再構成しているのです。
「己について」「喜について」「生について」「心について」「友について」「世について」「人について」「愛について」「知について」「美について」
当然の事ながら項目に合致した箴言・アフォリズムのみを集めた作品になっています。しかも、エッセンシャル版ということで、元作品からさらに厳選し、まとめているということになります。
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うーむ。
ない物ねだりばかリで申し訳ないが、どうも野趣が損なわれた精白糖のような読み応えです。個人的には、癖も雑味もある黒糖からその個性・強さを感じたかった。矛盾する箴言を呻吟しながら読み、そのなかに才気溢れる美しい表現を見出したかった、とか言ったら怒られますかね笑 だって、なんか毒気が抜かれた感があるんですよ。
ただ、訳者的には面白かったんじゃないかなと思います。
一般に哲学は難しいというイメージがある中、ニーチェをこんなにもポジティブに再構築し、新たな一面を打ち出すことが出来たのですから。
あるいは、表紙のドイツ語Die Weltlich Weisheit。ここにヒントがありますかね。「世俗の知恵」、みたいに訳すのでしょうか。つまり、彼岸の世界とか、真理みたいな話ではなく、あくまで世俗の生き方に限定してお送りしてます、みたいな選別をしたのかもしれません。ならばこの物分かりの良さもわかる気もします。
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ということで明るいニーチェ再構築版抄、とでもいった作品でした。
この作品はどういう方にお勧めできるんでしょう? ポジティブな作品なので、単純に落ち込んでいる人には良いのでしょうが、それで「哲学者の本を読んでみた」というと大分ミスリーディングな気がします。
むしろ思想系の研究者や文章家がもって、気になる項目に関する気の利いた箴言を探す、みたいな使い方はできるのかな、と思いました。
あと、ドイツ語学習者は翻訳の参考に使えるのかな。というのは、訳者の日本語はマジで読みやすいんです。私も学生時代に、ハイデガーやガダマー、カントなどを原書で読まされましたが、関係節がだらだらだらだら続くドイツ語をどう訳出すればよいのかと辟易したものです。タイトルも「超訳」と銘打っていますが、まさに訳のヒントが隠されているかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
装飾というか、色綺麗!
と思って手に取って、ヘッセってあれやん。
ヘルマン・ヘッセやん。
あれや、車輪の下や。
という軽い知識しかないけれど、綺麗なので買ってみた。
なかなかに、良い言葉が載っていてお気に入り。
悩んでいるね。悲しいことが多いね。 胸が痛いこともしばしばだね。
でも、喜びなさい。でも喜びは、誰かが突然どこからか嬉しいことを持ってくるときに湧いてくるものじゃないよ。
喜びは、今の自分を否定せず、今の自分をそのまま素直に認めることから生まれてくるのだよ。だから、悩んでいても、悲しんでいても、そのことに自分が同意すれば自然に湧いてくるものなのだよ。
なんか、優しい言葉で好き。
人生をあきらめたんだよ。 自分一人の幸不幸なんてもうどうでもいいことじゃないか、もういいやってね。
そうしたら、不思議なことに人生が以前よりマイルドになってきたん だよ。
こういうちょっとネガ感があるのも好き。
超訳シリーズはいいよね。
他のも読みたいな。
おすすめあれば教えて下さい。 -
Posted by ブクログ
多くの項目は、「ウンウン納得、その通りだろうね」レベル。
その中でも、何点か考えさせられたので以下に。
(読んだ解釈、思ったことです)
◆情報化社会では知識はそこらじゅうに転がっている。
知識単一での価値は高くないが、それぞれの知識を組み合わせることで、初めて知恵となる。
例:ビジネス本を読んで、賢くなった気になる。でも時間が経つとすぐ抜ける。
深く知りたいと思う深い興味まで落とせておらず、知恵レベルまで進歩出来ていないため。
意識的に知識同士を繋ぐ、思慮が必要。
◆分からないとすぐ口にするが、考えるに至っていないだけでは?
とにかく書く、文字にすることで整理を。
◆「心配」は妄想と遊んでいるだけでは?
解決するための一歩、考えることを。自らが変える気概を。
◆分からないことに対してのアプローチ
①面倒→過去の繰り返しで適当に⇨マンネリ化
逃げの結果でしかないよ?マンネリは自分のせいよ?
若さも気力も勇気もない
②ウンウン苦しむ→生まれ変われる⇨新鮮で美しい
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Posted by ブクログ
ネタバレ・疲れた時、何もかも面倒な時、何をしてもくたびれて仕方ない時は、ギャンブルでもなく宗教でもなく飲酒でもなく、食事をして休んでたっぷり眠ること。起きた時に新しい力が漲る自分になっている。SPF面倒い時とか、麻雀とか酒とか飲みがちだけど寝たほうがいいっぽい。
・自分の一芸に気付け
・自分のなぜ(なぜそれをやりたいのか、なぜそれを望むのか、なぜそうなりたいのか、なぜその道をいきたいのか)が掴めてれば、後はどのようにやるかの道を歩くだけ。他人のやり方が自分に合わないことは不思議なことではない。
これはまじでそう思う。ここがふわふわしてる人が沢山いるし、自分もそう。これをはっきりさせることで、どうすればそれが達成できるかというステップに行ける。
・人間は常に新しくなる。自分の現状を疑問視する、人の意見を聞いてみることは自分の脱皮をうながすことにもなる。
新しくなろう。
・自分に甘く、他人に厳しいひとは、自分を見る時にあまりに近い距離で見すぎている。その距離を逆に、すなわち自分を遠くから見てあげると、自分はそれほど許容すべき存在ではないことに気づく。
これは、すごい。遠くから1人間としての自分を見ると、足りないところとか、直したほうがいいところはめちゃくちゃ見えるとおもた。
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Posted by ブクログ
古代インドの〈ブラフマン〉=個別的生命力の源、と〈アートマン〉=宇宙創造の原動力とは究極には一致する、というウパニシャッド哲学は魅力がある。それを否定したのが釈迦の「無我」「一切皆苦(我に執着することが苦の原因)」だった。単純だが、恐ろしい現実に直面する教えに従い家を捨てセックスも絶ち邁進する弟子が続出する(まるでオウム真理教)不思議な説得力あった釈迦の死後、数百年経って「釈迦の真意はそうではない、万人が救われるはず」という大乗が興起して「大乗経典」を堂々と釈迦の業績とした…日本では体育会系修行が仏教だと…
「不立文字」を標榜する禅宗はよくしゃべる。あたかも、前衛芸術が解説の巧みさで成り立っているように。 -
Posted by ブクログ
【読書理由】
【まとめ】
新しい考え
①組み合わせを新しくする
⚫︎世間性からの離脱
⚫︎常に新しい自分になる
・能動的な態度でいる
②考える対象への見方を変えてみる
・遊びのようにやってみる
③想像力と演繹(発展的想像)する力をつける
・物語、古典文学、真摯な小説を読む
④直感や洞察
・読書する
⑤書き留める
・語彙の豊かさ
⑥原因を見つける→対策を立てられる
・原因は文化や価値観の影響で決定される
・よくわからない事柄は悪にされやすい
・原因究明に実験が必要なことがある
・原因+環境→結果
⑦異なる分野の人と意見を交わし正しい見解を築く
・論理は考えを相手に正しく伝え理解させる技術