白取春彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私の好きな文(『春の嵐 ゲルトルート』訳者 高橋健二 新潮文庫)の1つに以下がある。
“人はとしをとると、青年時代よりも満足している。だが、それだからといって、私は青年時代をとがめようとは思わない。なぜなら、青春はすべての夢の中で輝かしい歌のようにひびいて来、青春が現実であったときよりも、いまは一段と清純な調子で響くのだから。”
この本では、
086 青春の歌は老いてもなお響き続ける。
“青春はすばらしい歌曲のようなものだ。その歌曲は、老いてもなお澄みきった調べで響き続けるのだ。”
高橋先生の翻訳の抜粋は手前から抜粋したが、私はこのラストの文章で号泣してしまうぐらいだった。それだけ、心に響いてきたのだ。
だけど、この本の訳は超訳?のせいか、あまり響かないなぁ。
抜粋、簡潔だから仕方ないのかもしれない。
やはり、抜粋形式じゃなくて小説として読んだ方がいい。
しかし、全く悪いというわけではなく、ヘッセの書いていることは好きだな。 -
Posted by ブクログ
哲学に興味を持った一般人のための、
図解に重点を置いた簡便な概説書。
哲学とは「疑問を感じるところから始まる学問」
であること、
政治・経済から文学や数学まで
「すべての学問が哲学に通ずる」ことを踏まえた上で、
西洋・東洋の主な哲学者の思想に言及する。
しかし、最低限「これだけは押さえておけ」と列挙された
近現代ヨーロッパの哲学者の中に
イギリス人が一人も登場しないのは何故だろう……
プライオリティが低いのは、単に編者の好みの問題か(笑)。
ちなみに、「マルクス」の項 p.140で言及される
「1848年パリで起きた革命」とは、
ブルジョワジー主体の市民革命から
プロレタリアート主体の革命へと移行した二月革命を指す。
東洋哲学部門の代表的な人物と業績は、
ほぼ「宗教」と被っている。
気になったのは――この手の本にはありがちだが――
誤字(○「輩出」←×「排出」など)や脱字、
あるいは無意味な文字間の空白などが目につきやすいこと。
もう一息、誰かがチェックを入れればいいのに……。 -
Posted by ブクログ
ウィトゲンシュタインの「哲学探究」が、今、ちょっと気になっていて、書店のコーナーで「超訳」を見つけて、なんとなく購入。
読んでみると、「ウィトゲンシュタインって、そんな人だったの!?」でした。
なんだろうか?「人生とは?」とか、「神とは?」とか、なんというか、実に実存哲学満載みたいな感じです。
え〜、「語りえないものは沈黙しなければならない」のでは、なかったのでしょうか?
と、突っ込みたくなる。引用元をみると、未発表のノートなどからのものが多いですね。なるほど、公には、「語ったり」「書いたり」してなかったけど、個人的には書いていたんだね。
一部、「論理哲学論考」からの引用もあるのだけど、「そんなこと、あったけ?」な感じ。もともとの本と対照してないので、どこまで「超訳」したのかはわからない。
でも、たしかに私がウィトゲンシュタインを読んでいて、なんとなく行間からにじみ出てくるのは、こういう超訳な言葉なんだよね。そういう意味では、「なるほど」です。
と言いつつ、やっぱり、本人が「沈黙せざるを得ない」と言ったことを、こうして出してしまうと、身もふたもない気がしてしまう。
やはり、「沈黙は金」か?