哲学者であるニーチェの考え方を、わかっているようでわかっていないのではないかと思い直し、読むことにした。
最近、「羽合(しゅうごう)」という考え方を取り入れている。それは、色々な考え方のイイトコ取りをするというもの。今回もニーチェの考え方がすべてわかったわけではないが、参考にしたいことが2つつあっ
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一つ目は、人間は道徳心にとらわれすぎていること。「~しなければ」「~した方がよい」という考え。ニーチェはそれを「自然ではない」と言っている。もっと自分の欲に正直になっていいと。
二つ目は、良いことだけでなく、悪いことも受け入れる「運命愛」を持つということ。
ニーチェは幼い頃に父親や弟を亡くした。20年以上もの闘病生活も送った。そんな境遇にありながらも、全て起こることは美しいと肯定できるニーチェがすごいと思った。
「運命愛」の内容を読んだ時、思い出したことがある。頸髄損傷のYouTuberさんだ。
彼女は受傷後、5年の歳月を経て前を向けるようになったと話している。マイナスなこともちゃんと受け入れて前向きに生きているのだ。
彼女こそ「運命愛」に溢れた人だと思う。
この本は、また時間をおいて再読したい。