あらすじ
『超訳 ニーチェの言葉』の白取春彦氏・推薦!
「とても親切でわかりやすい。軽そうに見えて、
しっかり哲学のツボを押さえている」
◎新しいiPhoneは人を幸せにする?
◎「自分」って何?
◎人間に「完全な社会」は作れる?
◎医師の診断or人工知能(AI)の診断、どっちを信じる?
◎「私が言うことはすべて嘘だ」――この矛盾、解消できる?
考える力が身につく1日15分間の哲学レッスン
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
言葉について。実在するから言葉が生まれるのではなく、言葉があるから実在するという考え方を、言語論的転回という。私は以前からこの考え方にシンパシーを感じていたが、その感覚に変化があった。言葉がなくてもモノ自体は実在しているが、言葉がないと認識できない、これが自分の思想な気がした。同じなのかな?自分的には筆者が言語論的転回と言うものと自分の感覚は少し違う気がした。
Posted by ブクログ
本書は著者が世の中の様々な事を哲学的に考えていくものです。哲学なので当然そのまま受け取るのではなく、自分で考えて読み進めなければいけない。
よって、読むのに疲れ、時間がかかりました。元気で時間のあるときな読むことをお勧めします。
信じる人の数の多さはそれが真実だという証拠にはならない。
ソクラテスは、世の中の一般常識や既成概念をただ受け入れるのではなく、一つ一つ慎重に論理的に考えてみて、本当にそれが真実なのか、それが正しいのかを判断すべきだと言った。生きていると多数派の意見に流されてしまうことも多いと思いますが、立ち止まって自分の頭で考え、自分で決めなければいけない。
おしまいにあります。
すべては「自分は何を考えるべきなのか」からスタートする。
重要なのは[あなた]にとっての真理を見つけること、[あなた]がそのために生き、そのために死ぬことができるような理念を見つけることである。
そしてソクラテスの言葉で締めくくります。
「吟味なき人生は生きるに値しない」
Posted by ブクログ
哲学というのは答えの出ない問題を考え続けることなんだなと改めて感じた。
「神はいるか」「全ては運命で決められているのか/自由意志はあるのか」「完全な社会は作れるのか」などなど知的で危険な思考実験が盛り沢山。
紹介されている哲学者には偉大な数学者や自然科学者として名を残している人も多い。これは自然科学系の学問を研究する上で哲学的なアプローチがいかに大切かということ、つまり『哲学がいかに実社会に有用か』ということを示唆していると思う。
完全に余談だけど、ソクラテスやプラトン、デカルトにカント、ハイデッガーにロールズ、偉大な哲学者達がみんな天国で一同に会して日がな一日議論に明け暮れていたらどんなにか素晴らしいだろうか、そんなことを妄想した。
ただ、どの問題も実証も反証も不可能なので、結論が出ないのは仕方ないにしても、どの問題も投げっぱなしの宙ぶらりんで終わってしまっているのでもう少し各章を深掘りされてるとよかった。
“15分哲学教室”だから仕方ないんだけどね。
あと紹介されている哲学者のほとんどがほとんど西洋哲学からだったのでもう少し東洋も紹介してほしかったかな。
でもとっかかりとしては良い本でした。
Posted by ブクログ
哲学の入門書というと、大抵時系列で哲学者とその思想が述べられていく、というのが定番。しかしこの本はテーマごとに、哲学者たちがそれについてどう考えたか、ということが述べられている。当たり前だが、結論は書いてない。思想家たちが残した道しるべを頼りに、自分で思索を進めろということなのだろう。書名には「15分」とあるが、15分をどう使えとも指示がない。テーマごとに15分でもいいし、15分ずつ思索をしてもいいのだろう。
ビジネス書のようなものに慣れていると、要点だけを掴もうとしてしまうが、この本にその方法を適用してしまうと、要点らしきものがあまりないので、スラスラと読めてしまう。しかし、この本はそういう読み方をすべきでない。解決するのが難しく、しかも自分に関係のある古今の問題がズラリと並んでいる。これにどう取り組むかは自分次第。折に触れて読みたいと思う本である。
Posted by ブクログ
考えることが好きなので、興味深い感じで読めた。
神の存在一つにしても、宗教が違えばもう全く根本から違う、どこでどんな風に生きるかが本当に一番重要なのかなと思った。
世界は広いし、今の悩みだって正解はきっとないのだろうと心が軽くなれた。
Posted by ブクログ
哲学を広く浅く知れる本。
偏見、私見を排してどれだけフラットに物事をみていくか…しかしその中に哲学者固有の信念があるように感じられて、自分も何かに相対した時、そんな風に向き合いたいと思えた。
Posted by ブクログ
哲学書にしては読みやすく、万人向け。
ただその分内容は浅く、私たちに考える事を促すよりはむしろ
先人たちの考えを広く浅く紹介することに重きを置いていると感じた。
(1日1章ずつ読むのなら、読者が考える機会を得るきっかけになるのかもしれない)
この本をきっかけに、気になった哲学者を他の専門的な本で深めていくのがおすすめの楽しみ方だ。
Posted by ブクログ
毎朝読みました。
哲学者達の言葉は自分の心に刺さることもありますが、今の心境に同意できない言葉はやはり否定してしまいます。
読み始めてから、気づけばぼーっと考えこんでる自分がいます。
「人が存在するには、ただ生きながらえるだけでなく、生きる目的を見つけなければならない」ドストエフスキー
それを探して哲学書を読んでいる方も多いと思います。
わかりやすく書かれているので、読んで良かったです。