哲学というのは答えの出ない問題を考え続けることなんだなと改めて感じた。
「神はいるか」「全ては運命で決められているのか/自由意志はあるのか」「完全な社会は作れるのか」などなど知的で危険な思考実験が盛り沢山。
紹介されている哲学者には偉大な数学者や自然科学者として名を残している人も多い。これは自然科
...続きを読む学系の学問を研究する上で哲学的なアプローチがいかに大切かということ、つまり『哲学がいかに実社会に有用か』ということを示唆していると思う。
完全に余談だけど、ソクラテスやプラトン、デカルトにカント、ハイデッガーにロールズ、偉大な哲学者達がみんな天国で一同に会して日がな一日議論に明け暮れていたらどんなにか素晴らしいだろうか、そんなことを妄想した。
ただ、どの問題も実証も反証も不可能なので、結論が出ないのは仕方ないにしても、どの問題も投げっぱなしの宙ぶらりんで終わってしまっているのでもう少し各章を深掘りされてるとよかった。
“15分哲学教室”だから仕方ないんだけどね。
あと紹介されている哲学者のほとんどがほとんど西洋哲学からだったのでもう少し東洋も紹介してほしかったかな。
でもとっかかりとしては良い本でした。