赤川次郎のレビュー一覧
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赤川次郎氏によるノンシリーズの佳作。若い夫婦が新婚旅行中に雪山のロッジに迷い込んでしまう場面から始まる。一夜明けて妻が目を覚ますと宿泊客たちの姿は忽然と消えており、死体だけが残されていた。彼女はスキーが不得手な夫を残したまま救助を求めて脱出するも、警察を連れて戻るまでの間にロッジが焼失してしまい……という話。赤川氏らしい軽妙な文体は読みやすく、ロマンスを感じさせる展開も。
本作の特徴は「犯人が殺人のためにトリックを用いる」のではなく、「被害者たちがある目的のためにトリックを駆使している」ことである。それによって事件の状況がいっそう不可解になり、読者はヒロイン・芳子や刑事・瀬川と共に大いに首をひ -
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伏線(本線?)が入り乱れていて、頭に入るまでは大変だった。
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神尾はるかはM大学の新入生。入学式で、幼なじみの浩子によく似た学生とすれ違い、思わず「浩子?」と声をかけてしまった。しかし、その学生が浩子であるはずがない。浩子は十数年前に故郷の村で行方不明になったままなのだ。
浩子が行方不明になった時、村の大人たち全員で捜索したが、ついに発見することができなかった。その後、村にはダムが建設されることになり、浩子の失踪の謎とともに村全体が湖の底に沈んでしまったのだーー。
十数年の時を経て、失われた村の秘密が遥かの前に姿を現しはじめる。哀切なサスペンス・ミステリー。 -
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「いつか他人になる日」
三億円。
560作を超え、累計発行部数3億部も超え、未だに新作を書き続ける赤川次郎氏。全ての作品を読みきることは不可能(三毛猫ホームズシリーズだけは、押さえたいところだったが、これも道半ば笑)だが、ちょこちょこきになる題名やあらすじのものは読んでます。
本作は、5年前悪名名高いN電工から3億円を無事に盗んだ早坂を始めとする5人の共犯者が、お金を分け合うところから始まります。見知らぬ他人同士になるという誓いの下、各々の生活に戻って5年後、未だに早坂達は捕まっていない。しかし、ある日、早坂の会社の前でバイク事故が起きた。その被害者は、早坂と一緒に3億円を盗み出した -
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ネタバレシリーズ50弾。
残りの弾数が少なくなってきたシリーズですが、最近は新書で1年1冊出ていて残り2編あるので、まだ2年は楽しめそうです。
相変わらずのレギュラーメンバーの安定感で物語は進みますが、児島のおばさんは出てきませんでした。
前から気になっていた点として、「ケータイ」という表現は「スマホ」に変えるべきのような気がしますが、編集者は大御所作者にアドバイスしないのかなぁ。
で、ミステリー部分ですが、犯人は完全に自分の読みが外れましたが、このシリーズはトリックやアリバイなどで犯人が絞られる本格ミステリー路線から外れて久しいので、だれが犯人でもおかしくないと思います。
それよりも、最近のパター