あらすじ
「もしもし、奴が来るんです。あの〈踊り屋〉が、今日の午後、羽田に……」〈踊り屋〉はダンディーな一匹狼の殺し屋だ。警察もその通称以外のデータは何一つ持っていない。しかしその彼も、自分が乗る筈の飛行機に瓜二つの男性が乗っていたとは知る由もなかった。〈踊り屋〉を迎えに出た〈ドン〉は、そっくりさんの市野庄介をボスのもとに案内した。一介のサラリーマン庄介に「殺し」が依頼されたのだ! 人まちがいが引き起す悲喜劇を描く表題作他、ユーモアミステリー7編を収録。
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Posted by ブクログ
短編集。7作品。
闇の足音
探偵物語
脱出順位
共同執筆
特別休日
消えたフィルム
一日だけの殺し屋
後書きに相当する「86分の10の思い出」は、
これまでの作品に対する思い出と、
これからの作品に関する意気込みを綴っている。
Posted by ブクログ
久しぶりに赤川次郎。
はらはらさせておいて、幸せな結末が多くて
読んでて元気が出る短編集
ちいさい時ほんま赤川次郎ばっかり読んでる時期があったなー
また色々読み返そうかな
Posted by ブクログ
8つの短編集、その中で表題作『一日だけの殺し屋』がダントツ面白い。サラリーマンと殺し屋が入れ替わるドタバタ劇、進藤と新藤が待っている空港でやくざの手下と部下が別人としらず、本人も別人に成りきり、その後の予定をどうにかこなして行く。最後まで話の展開が分からずハラハラさせるが、なぜか周りには気づかれず元に戻れる二人だった。サラリーマンも楽な商売ではないと殺し屋が言い放つ、それがこの短編集全体に流れるテーマとなっている。