あらすじ
「あのね、彼……死んだの、車にはねられて」遺書ともいえる言葉を残し、マリは恋人武夫のあとを追い自殺した。可哀相なマリ……。そういえばマリは、彼のいない人生なんて生きる価値がないって、いつも言ってたっけ……。だが、死んだ筈の武夫は生きていた。そして、天国へ行ったマリが一人では寂しいと招きよせるように、武夫のまわりで次々と起こる謎の殺人事件! 表題作「さびしがり屋の死体」ほか、実力派赤川次郎が、趣向をこらしたミステリー四編を収録。
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Posted by ブクログ
推理小説の傑作選
さびしがり屋の死体
長き眠りの果てに
死が二人を分かつまで
できごと
三人家族の殺人学
どれも趣向を凝らした話。
「さびしがり屋の死体」は、真犯人が明確にならないまま当事者が別れ別れになる話。
「長き眠りの果てに」は、本当の殺人者は、本人だったという話。
「死が二人を分かつまで」は、夫が殺人者だと分かって警察に突き出すが、夫の帰りを待とうという話。
「できごと」は、高校の修学旅行で起きた事件の犯人は、当初の疑いとは別にあったが、その真犯人を捜したのが最初に疑われたうちの一人。
「三人家族の殺人学」は、殺人者どおしの夫婦の娘が、一番殺人に長けているという話。
どれも短編にふさわしい複雑さで、重さもある暗い話が多い。
いつも明るい話を書いている反動だろう。
暗い話をときどき書くことにより、明るい話も書けるように均衡を保っている作者の努力か、投げやりさを感じる。
Posted by ブクログ
家の本棚を調べると赤川次郎本が6冊見つかった。赤川次郎の流行りが終わった頃に、頂き本で30冊以上は読んだ記憶はあるのだが...この手元に残った本は既読なのか未読なのかすら分からない。
まずは1冊読んでみよう。5つの短編はそんな上手いこと話しが進むのかって、雑誌感覚でミステリーをパラパラめくる感じでやっぱり赤川次郎してる。
Posted by ブクログ
短編5作からなる小説
その中の一編
さびしがり屋の死体
岩本の恋人マリは岩本が死んだものと思い自殺してしまう。
しかし、岩本は生きている。
その岩本の周りで、いろいろな事件が起き始める・・
自分の側に予防としているような
もう一編
三人家族の殺人学は、実は夫婦はともに殺し屋という設定
なさそうでありそうな・・・
しかし、その娘が一番殺人に対しての才能を持っているという話。
短編がまとめてあるため、非常に読みやすい1冊。