赤川次郎のレビュー一覧

  • セーラー服と機関銃・その後 ──卒業──

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    セーラー服と機関銃の続編というものの,セーラー服と機関銃より先に読んでしまいました。
    赤川次郎は映画好きのため,作品が映画の台本のようだということが分かりました。

    どんどん映画にしましょう。

    本作品では,少女が何人も亡くなっているのは悲しいし,
    赤川次郎の理想の女性像が浮かび上がっています。

    透明感のある女性を書く時には,赤川次郎は,映画の原作として逸品だと思います。

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    2011年08月07日
  • 友よ

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    紀子、栄江、真由美の3人組。
    中学時代の同級生が,17歳になって,助け合う。

    いくつかの殺人事件が起き,報復も。
    いくつかの誘拐事件が起き,仕返しも。

    紀子の活躍が凄まじい。
    殺人を妨げ,多くの人を救う。

    次々に現れる敵のうち,何人かは感化されていく。

    最後は一緒に戦った「牧野」との将来の約束でもあると幸せ終わりだったかもしれない。

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    2011年08月07日
  • さすらい

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    志穂とその娘真由。
    志穂の父親は海外に逃亡している。

    なぜ国を追われたのか,
    なぜ報道が規制されているのか,
    なぜ子供を育てる施設が認められないのか,
    わからないことが多い。

    作家三宅邦人と,その娘,さらに孫。

    もともとは漁師の死亡が間違って三宅の死亡と報道される。
    その後、いろいろな人が犠牲になっていく。
    人生の機微と,人と人との愛を描いているが,
    根底を流れている思いが、薄いような気がするのはなぜだろう。

    ヨーロッパをさすらっているうちに薄くなってしまったのかもしれない。

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    2011年08月07日
  • おだやかな隣人

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    赤川次郎の作品は、映画級、テレビ劇級、試作品という3つに分類しながら読んでいる。

    映画級とは、きっと2時間か3時間の映画にしたら面白いだろうなという作品。
    テレビ劇級とは、テレビの30分または60分の番組にしたら面白いだろうなという作品。
    試作品とは、映画級、テレビ劇級の作品を作る段階での、あらすじか、部品として使えるもの。

    おだやかな隣人は、テレビ劇級だと思うが、少しわかりにくいところが多い。

    どういう原理で、生きている人に成り代わるのか。
    小川友子の妊娠している子供の父親は誰か。
    最初に登場した田中正男はどうなったのか。

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    2011年08月07日
  • 間奏曲 赤川次郎ショートショート王国

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    失礼を覚悟して言うと、これが赤川次郎の作品かと思うくらい文学的な香りがします。
    赤川次郎が嫌いな人に,赤川次郎の作品だと言わずに勧めるのなら、「間奏曲」を推薦します。

    解説を読んだら、理解できました。

    ファンクラブの会報に掲載した短文。
    ファンクラブの会員が出した標題を,作品にするという恐ろしい企画。

    すごい。ファンを大事にする作者の努力が伺える。

    一番最後の作品は,赤川次郎の優しさと,照れと,正直さ が分かり,「とてもよくできました」という太鼓判を押したいと思いました。

    「間奏曲」に出会えてよかったと思いました。

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    2011年08月07日
  • 教室の正義 闇からの声

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    社会派小説5編。
    終夜運転:広島の爆弾投下の数日前の話と現代とが錯綜する。
    紙の砦:内部告発を封殺する報道の体質。
    教室の正義:正義は人のためであって,架空の決まり事のためではないという教訓。
    大人の時間:国際社会で認められる人は,日本国内ではいじめにあうという未だになくならない話。
    免罪符:「天使の代理人」という架空の話と現実の事件との関係を問う。

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    2011年08月07日
  • 二重奏

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    人の心の闇を描いた作品かもしれない。
    幽霊と言葉をかわし,これから起きる事件の映像が目に浮かぶ。

    会社を経営する叔母。母の兄弟だったその夫。
    二重奏は,最初は従姉妹と,次は従兄弟の恋人と,そして助けた女の子と,最後に腹違いの娘と。

    実は,叔母との二重奏がここから始まるのかもしれない。

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    2011年08月12日
  • イマジネーション~今、もっとも必要なもの~

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    赤川次郎の作品の背景が分かる。

    サレムの魔女の話がでてくる。
    アーサーミラーが劇にし、
    サルトルが脚本で、
    日本の標題がサレムの魔女とのこと。

    岩波ブックレット 世界の紛争地図
    岩波新書 看護
    橋のない川
    2001年宇宙の旅
    浮雲
    李香蘭
    ラストエンペラー
    ニューシネマパラダイス
    内田吐夢伝
    白蛇伝
    シャーロックホームズの冒険
    東京ラブストーリー
    失楽園 映画
    オイディプス王
    エレクトラ

    カバルケードCavalcade
    タイタニック
    ガラスの仮面 漫画
    薔薇の名前 映画
    聖書
    アンネの日記
    ライフイズビューティフル 映画
    サウンドオブミュージック
    ミュンヘンの白い薔薇
    ピースメーカ 映画
    ブロークンアロー
    トルーウライズ
    007ゴールフォフィンガ
    渚にて
    アルマゲドン
    メテオ
    ディープインパクト
    鉄路の戦い
    自殺への契約書

    自分の作品では、
    幽霊列車
    セーラー服と機関銃
    愛情物語
    早春物語
    三姉妹探偵団
    がでてくる。

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    2011年08月07日
  • 目ざめれば、真夜中

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    警察の腐敗と各企業の癒着,マスメディアの偏り,
    一見社会派のように見える内容が、
    主人公の家族をめぐる家族問題と二重写しになっている。

    それぞれの家の課題と、組織の課題の両方に押しつぶされそうになる人たち。

    一握りの女性が立ち上がる。
    透明感ある主人公とそのまわりの協力者たち。

    後半はいくつかのどんでん返しがあるものの、淡々と終局にむかっていくのだろうか。

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    2011年08月07日
  • 晴れ、ときどき殺人

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    本文の会話の中にも出てきますが,
    主人公はお金持ちのお嬢様とは思えぬほど,
    人間ができていて,我が儘ではない。

    こんな理想的な人がいるとはとても思えないが,
    著者の理想像なのだろう。

    親が亡くなったところから話がはじまり,
    同じ日に自宅で殺人事件が起こり,
    同じ日に,殺人容疑の人が逃げ込む。
    はたまた同じ日に非公式の婚約を破棄している。

    一生のうちで1度あるかないかのことが,4つも1日に凝縮されているところから始まったので,
    後は安心して読みするめるところがよい。

    赤川次郎の代表作の1つとしてあげることができるだろう。

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    2011年08月07日
  • 三毛猫ホームズの卒業論文

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    三毛猫ホームズものは、たくさんでているので、最初読んだところでは、
    過去に読んだことがあるものか、初めてのものか分からないことがしばしばあります。

    主要登場人物が、三毛猫ホームズと、片山兄妹なので、この2人と1匹が好きなので、
    同じような内容でもいやではないと感じられます。

    今回は、卒業論文をめぐり、共同著者が、2人とも刺され、関係者が何人か亡くなっていきます。
    卒業論文の内容が、内野製薬で起こった過去の殺人事件に関するものらしい。

    話の展開も軽妙だし、主人公たちのぼけとつっこみの漫才のような、
    前向きな性格と控えめの性格が均衡して、その人間模様が楽しめる方には読みすすめられると思います。

    絵画と、殺人事件と、題材がそろいすぎているようですが、それは多くの作品のひとつなので、
    ネタがかぶるのはやむをえないと感じられるかもしれません。
    ファンの人には、三毛猫ホームズらしいと感じられると思います。
    (一人のファンとして)

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    2011年08月07日
  • その女の名は魔女 怪異名所巡り2

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    はとバスよりは,ずっと小さい「すずめバス」。バスガイド,町田藍は幽霊が見えるという.
    その能力を生かした「幽霊を見るツアー」の5つの物語.

    迷子になった弾丸は,心に余韻が残りました.

    その女の名は魔女
    予告編の人生
    奈落は今日も雪が降る
    1/24秒の悪魔
    の4作も,それぞれ工夫がある.

    運転手と社長も脇役として、主役を邪魔しない配置になっている.

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    2011年08月07日
  • 森がわたしを呼んでいる

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    ジャックと豆の木のように、ある日突然,木が生長します。
    前兆として、雑草の伸びが速くなっていた。

    主人公の亡くなったお父さんの声が森から聞こえて来る。

    あやしげな事件に次々とまきこまれる。

    冒険,幻想小説。
    赤川次郎の本領発揮。
    少女が主人公。大人顔負けの冷静な判断。社会問題を生き抜く。

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    2011年08月07日
  • 三毛猫ホームズの失楽園

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    ホームズの活躍の度合いは、作品によって違いがあったり、
    主人公と妹の晴海さん、同僚の石津刑事の活躍の度合いもいろいろ。
    話しは、とんとん進んでいくので、楽読み(イージーリーディング)できます。

    話しの部隊が突飛でも、そんなに違和感がないのは、主人公たちの善意が、押しつけがましいものではなく、時にはドジなところが、親しみが持てるのかもしれません。

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    2011年08月07日
  • メリー・ウィドウ・ワルツ

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    遺産相続をめぐる事件に,
    主人公の警察時代の事件と,
    先輩警察官の事件の3つがぐるぐる回る。

    先輩警察官が,なぜ犯罪に手を染めたかが明確でない。
    主人公の警察時代の事件も,弁護士側が悪いのに,なぜ逆恨みされるのか。

    恨みは狂気だといえばそれまでなのだろうが。

    赤川次郎らしい登場人物は,遺産を相続した綾子と,
    主人公の娘,のぞみの2人だろうか。

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    2011年08月07日
  • 死なないで

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    赤川次郎作品にしては、珍しく渋い物語というか恐い物語というか、嫌な物語というか。
    息子がマザコンというよりは、母親が息子を溺愛し、息子の恋人に対する攻撃を止めないらしい。

    物語は、二転三転して、推理小説らしいところもある。
    終わりはあまりすっきりしなかったのがわかりにくさかもしれない。

    よいことの裏には悪いこともあるという教訓だろうか。

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    2011年08月07日
  • 探偵物語

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    なさけないバツ一、中年探偵と
    お金持ちのお嬢様の物語。

    元妻の殺人容疑を晴らすために2人で事件に立ち向かう。
    けなげな少女の物語。

    やくざと警察も登場する。

    最後は分岐して、ハッピーエンドとそうでない話の両方を読みたい気もした。

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    2011年08月07日
  • 落葉同盟

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    落葉同盟は4人の中年男性の理想の女性に対する哀歌です。
    赤川次郎による、赤川次郎のための、赤川次郎の憧れの人についての同盟のようです。
    赤川次郎の日頃の思いが綴られている。

    冴えない男でも、思いは貫けることを証明しようとしている。
    赤川次郎の純粋で、透明感のある憧れがあふれている作品です。

    この作品だけを読んでいると,やや男性に都合がよい、女性の描写をしているところは、批判の対象になったり、
    違和感を感じられたりするかもしれません。

    なぜ、平田あかりが亡くならなくてはならなかったのは納得できていません。

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    2011年08月07日
  • 世界は破滅を待っている

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    標題からして,破茶滅茶だ.
    コピールーム立ち入り禁止をはじめ7つの短編から成っている.

    コピールーム立ち入り禁止は,いくつもの枝分かれした物語を作ることができそうだと思った.

    1 誰も傷つかず、何もなかったことになる
    2 誰も傷つかないが,2人で会社を辞めて幸せになる
    3 2人とも死んじゃう
    4 ほかのひとも巻き添えにする

    などなど.

    赤川次郎が選んだ道は,どれだろう.

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    2011年08月07日
  • 神隠し三人娘 怪異名所巡り

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    いまにもつぶれそうな すずめ バス。

    あったら面白そう。

    バスガイド頼みの会社なんて。

    霊感は、それほどどぎつくないので、恐怖小説というよりは、
    軽快怪奇小説という感じでしょうか。

    主人公の、運命に逆らわずに生きて行く、飄々としたところが素敵。

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    2011年08月07日