赤川次郎のレビュー一覧

  • 天使と悪魔

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    落ちこぼれの天使と悪魔。
    天使は落ちこぼれでも、積極的に悪いことをしようとはしない。
    どじだから、悪い方向に結果が出る可能性があるだけ。

    悪魔は落ちこぼれで、積極的によいこともしてしまう。
    どじだからだけでなく、頼まれると嫌とはいえない良心がある。

    悪魔は、犬の姿。天使は少女の姿。
    お互いに食べるために助け合う。

    ほのぼのとした、赤川次郎らしい作品。

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    2011年08月09日
  • 三姉妹探偵団(4) 怪奇篇

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    本作品では、結果として多くの殺人事件があったことになります、

    三姉妹探偵団の第4巻を読んで、疑問に思ったことがあります。
    なくなった人の一人一人の描写が、生い立ちや背景などが駄々草になっていないだろうか。

    一人一人、親があり、赤ん坊の頃がある。
    もう少し、丁寧にひとりづつの人生を描写してはどうだろう。

    死が偶然やってくることはあるかもしれない。
    しかし、一人一人の人生には、意味があったことを記録すると、本質に近づけるのではないだろうか。
    三姉妹探偵団を読んでいて、少しづつ、違和感が積み重なって来たが、
    本作品を読み終えて、それが、人生の描写の不完全さではないかという思いに

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    2011年08月09日
  • そして、楽隊は行く

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    どこにも「楽隊」は現れない。

    健康食品を売り歩く販売員が殺されるところから始まる。
    販売員が宿泊していた「三姉妹」というペンションが主な舞台となる。
    三姉妹とは八重子・薫・沙江で、長女が切り盛りしている。

    小さな街の人間模様と、街からでかけていた販売員の家族の人間模様が重なり合い、
    共鳴とうなりを興している。

    前に進めるような「楽隊」は、三姉妹のことだろうか。

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    2011年08月08日
  • 花嫁よ、永遠なれ

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    新婚旅行から帰ったとき、駅で夫が殺人犯として逮捕される。
    衝撃の出発点。

    誰かをかばっているのは分かるが、それが誰かがわからない。
    犯人だと思われる人間が、犯人ではない。

    どたばた喜劇の要素も入りながら,
    過酷な運命を呪うような部分も。

    軽快な読み筋の軽小説(ライトノベル)

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    2011年08月08日
  • 変りものの季節

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    3人のやる気のない部下をもった若い女性が嘆くところから始まる。

    会社の決まりきったことをやる能力はなくても,
    自分の専門的な能力を発揮しだす。

    すごい,探偵業でもできそうな班の力。

    急にもてだす亜矢子。
    能力のある上役,
    専務
    社長
    取引先の人。
    社長の娘にまで相談を受ける。

    すべての事件が,結末への収束していく。
    妹まで巻き込んだ,壮大な事件が解決していく。

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    2011年08月08日
  • 幽霊予言者

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    女子学生の永井夕子とその中年の恋人である宇野警部が繰り広げるドタバタ喜劇的殺人事件群。 第15弾。

    悪魔は微笑む
    幽霊予言者
    小さな,小さな眠り
    恋の予感にご用心
    遠くて近い恋人たち
    の5編の短編。

    幽霊ものの短編は,必ず殺人事件があるとは限らないので,どきどきはらはらしながら読んでいる。

    遠くて近い恋人たちは,まさかのどんでんがえしにはあきれたり,おどろいたり,おかしかったり。

    名探偵夕子とその助手宇野という感じのところがほほえましい。

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    2011年08月08日
  • 乳母車の狙撃手

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    未婚の母、元刑事 羽根栄枝、愛娘・珠代生後3か月を切り裂いた,誘拐事件。

    殺人事件,恐喝,強請,なんでもありの犯罪帝国。

    土建業会の裏をみせず、暴力団と政界の裏だけで勝負しようとしている。

    元刑事の活躍が光る。

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    2011年08月08日
  • 友に捧げる哀歌

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    週刊女性への2000年9月からの連載をまとめたものとのこと。
    小説として、とてもよい感じでした。

    主人公、その両親、2人のお友達。その家族。
    いろいろ複雑な事情が見え隠れします。

    学校側は最初から複雑そうで、学園長の代理が女性。
    生徒と学園長代理という2人の女性を中心に物語が回ります。

    学園物の枠にとどまらず、ダムの話や国会議員の話まででてきますが、
    社会派小説にならないところが赤川次郎流なのだと感じました。

    人間の思いの動きを中心に、映画の台本のように展開する。
    赤川次郎の良書100に入る作品だと思いました。

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    2011年08月08日
  • 国境の南

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    「アメリカという国は己れを守るためなら他の国を滅ぼすことも辞さない国」
    というずばり本質を突いたところが優れている。
    どれだけの国が、アメリカの横暴に泣いたことだろう。

    それを、真正面から直球で投げたところがすごい。
    それでいて、最後はさらりと批判めいたことを書かないのが赤川次郎流なのだろう。

    あくまで題材として取り上げただけで、社会派として書いたのではないというような言い訳。
    そこが赤川次郎の可愛さなのだということが分かった。

    正面から取り上げているにの、正面から受け止めてもらえないように書き終える。
    これも処世術なのだと理解しました。

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    2013年04月16日
  • あなたも殺人犯になれる!

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    漫画家養成合宿研修99980円は高いのだろうか,安いのだろうか。
    11人集まったのは10代から40代までの人たち。

    殺人犯が,逃亡しようとして,警察のふりをして合宿所にやってくる。

    いくつかの殺人が行われ,最後には。
    合宿所のまかないの女性の役割は。

    主催者側があまりにも軟弱で,どうなんだろうと思う。

    犯人が何故,殺人を楽しんでいるのかが分からなかった。
    筋書きは面白くてどんどん読めるが,だから何がいいたいのかはわからなかった。

    漫画家志望の人たちは納得するのだろうか。

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    2011年08月08日
  • 名探偵、大集合!

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    本書に収録しているものでは、三毛猫ホームズ と 夫は泥棒、妻は刑事
    は全部読破しました。

    もう一度読んでも苦にならないものと、1度よんだらまあいいかと思うものがあります。

    10年たって読み直すと,いろいろ発見があるのは、自分が成長した為か,老いてぼけてきただけか。

    できれば,2つ以上の主人公を同時に登場させる話を作って欲しいと思います。

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    2011年08月07日
  • 名探偵、大行進!

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    基本的に新作ではない。

    一番好きな,三姉妹探偵団も
    「おとなりも名探偵」に所蔵の短編を収録している。

    三姉妹の活躍で、事件が解決したのでよしとしよう。

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    2011年08月07日
  • 名探偵、大競演!

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    既出のものがたりの寄せ集め。

    どういう主人公がいるかを知るのによい。

    バスガイドの心中無縁仏は、神隠し三人娘のに所蔵のもの。

    MとN探偵局は、悪魔を追い詰めろ所蔵のもの。

    すでに購入している場合には重複するがよいかどうかの判断が必要。

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    2011年08月07日
  • セーラー服と機関銃・その後 ──卒業──

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    セーラー服と機関銃の続編というものの,セーラー服と機関銃より先に読んでしまいました。
    赤川次郎は映画好きのため,作品が映画の台本のようだということが分かりました。

    どんどん映画にしましょう。

    本作品では,少女が何人も亡くなっているのは悲しいし,
    赤川次郎の理想の女性像が浮かび上がっています。

    透明感のある女性を書く時には,赤川次郎は,映画の原作として逸品だと思います。

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    2011年08月07日
  • 友よ

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    紀子、栄江、真由美の3人組。
    中学時代の同級生が,17歳になって,助け合う。

    いくつかの殺人事件が起き,報復も。
    いくつかの誘拐事件が起き,仕返しも。

    紀子の活躍が凄まじい。
    殺人を妨げ,多くの人を救う。

    次々に現れる敵のうち,何人かは感化されていく。

    最後は一緒に戦った「牧野」との将来の約束でもあると幸せ終わりだったかもしれない。

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    2011年08月07日
  • さすらい

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    志穂とその娘真由。
    志穂の父親は海外に逃亡している。

    なぜ国を追われたのか,
    なぜ報道が規制されているのか,
    なぜ子供を育てる施設が認められないのか,
    わからないことが多い。

    作家三宅邦人と,その娘,さらに孫。

    もともとは漁師の死亡が間違って三宅の死亡と報道される。
    その後、いろいろな人が犠牲になっていく。
    人生の機微と,人と人との愛を描いているが,
    根底を流れている思いが、薄いような気がするのはなぜだろう。

    ヨーロッパをさすらっているうちに薄くなってしまったのかもしれない。

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    2011年08月07日
  • おだやかな隣人

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    赤川次郎の作品は、映画級、テレビ劇級、試作品という3つに分類しながら読んでいる。

    映画級とは、きっと2時間か3時間の映画にしたら面白いだろうなという作品。
    テレビ劇級とは、テレビの30分または60分の番組にしたら面白いだろうなという作品。
    試作品とは、映画級、テレビ劇級の作品を作る段階での、あらすじか、部品として使えるもの。

    おだやかな隣人は、テレビ劇級だと思うが、少しわかりにくいところが多い。

    どういう原理で、生きている人に成り代わるのか。
    小川友子の妊娠している子供の父親は誰か。
    最初に登場した田中正男はどうなったのか。

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    2011年08月07日
  • 間奏曲 赤川次郎ショートショート王国

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    失礼を覚悟して言うと、これが赤川次郎の作品かと思うくらい文学的な香りがします。
    赤川次郎が嫌いな人に,赤川次郎の作品だと言わずに勧めるのなら、「間奏曲」を推薦します。

    解説を読んだら、理解できました。

    ファンクラブの会報に掲載した短文。
    ファンクラブの会員が出した標題を,作品にするという恐ろしい企画。

    すごい。ファンを大事にする作者の努力が伺える。

    一番最後の作品は,赤川次郎の優しさと,照れと,正直さ が分かり,「とてもよくできました」という太鼓判を押したいと思いました。

    「間奏曲」に出会えてよかったと思いました。

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    2011年08月07日
  • 教室の正義 闇からの声

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    社会派小説5編。
    終夜運転:広島の爆弾投下の数日前の話と現代とが錯綜する。
    紙の砦:内部告発を封殺する報道の体質。
    教室の正義:正義は人のためであって,架空の決まり事のためではないという教訓。
    大人の時間:国際社会で認められる人は,日本国内ではいじめにあうという未だになくならない話。
    免罪符:「天使の代理人」という架空の話と現実の事件との関係を問う。

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    2011年08月07日
  • 二重奏

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    人の心の闇を描いた作品かもしれない。
    幽霊と言葉をかわし,これから起きる事件の映像が目に浮かぶ。

    会社を経営する叔母。母の兄弟だったその夫。
    二重奏は,最初は従姉妹と,次は従兄弟の恋人と,そして助けた女の子と,最後に腹違いの娘と。

    実は,叔母との二重奏がここから始まるのかもしれない。

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    2011年08月12日