赤川次郎のレビュー一覧

  • 闇が呼んでいる

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    最初の設定が、やや無理がある。
    何もしていない人を、犯罪者として取り上げるとしても、
    マスメディアがこんなに容易に操られるものだろうか。

    たしかに、1社が暴走すれば、他社も追従するが、それはテレビだけで、
    他の媒体は逆にそれに疑問をいだかないだろうか。

    それはそれとして、両親を自殺に追い込んだマスメディアに対する報復が亡いのが,社会派でない赤川次郎流なのだろう。

    自殺に追い込んだ4人とりわけ首謀者が,痛みを感じずに何年も過ごしても,
    その後に起きるさまざまな事件から,結果として因果応報になる。

    後の展開は、最初の展開にくらべれば、さもありなんと、いろいろ推測しながら読むことができる。

    学生時代の性格と、社会へ出てからの変わり用を、効果的に演出しているところが、
    映画好きの本領発揮だろう。映画での作品が期待できる。

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    2011年08月09日
  • 黒い壁

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    舞台は日本だが、夢のような過去の闇のトンネルはドイツ。
    ドイツ人も何人か登場し、ドイツ語の通訳や翻訳者も出て来る。

    赤川次郎にしてはめずらしい社会派の小説。
    恐怖小説のようでもあるし、カールの母親を殺した人を探す推理小説でもある。

    赤川次郎のべスト100に入れたい作品だ。

    会社員と同僚の彼女、近所の高校生とその母親の4人が主人公。
    母親の同僚がドイツ人。
    高校生が街で会ったドイツの少年。
    ドイツの少年を追いかけるもう一人のドイツ人。
    ドイツから帰って来た会社員の学生時代の後輩。
    この4人が脇役達。

    赤川次郎作品の中では、筋がしっかりしている。
    もうあなたは読まずにはいられない。

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    2011年08月09日
  • 待ちわびた花嫁

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    現金強奪事件。10年待った花嫁。
    共犯者たちの取った行動とは。
    利息がついていたとは。
    30年目の花嫁
    娘が結婚するのを機に分かれようとする母。
    娘は結婚式をしていない母に30年目のウェディングドレスを着させようとする。
    家族の間の行き違いは、周辺の騒動で収束する。

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    2011年08月09日
  • 帰るには遠すぎて

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    何年も単身赴任なんて、惨い。
    それでも3人の女性に慕われるなんて、うらやましいやら、哀しいやら。

    波瀾万丈の東京行き。
    最後が、ばたばたと終わってしまったのは残念。

    小説推理への連載とのこと。
    単行本にするときに、もう少し手を入れて欲しかった。

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    2011年08月09日
  • 幽霊温泉

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    夕子とその恋人の宇野警部の5つの短編を納めている。
    自由をこの手に
    生きるべきか、死すべきか
    幽霊温泉
    聖者が街へやって来る
    見えない鉄格子
    オール読物の平成13年、14年に掲載したもの。

    いつもより宇野警部がモテるような気がしました。
    夕子さんの活躍よりも、宇野警部の活躍が光っているような気がしました。

    登場人物も疲れた人が多い感じですが、
    赤川次郎さんもお疲れのような感じがしました。

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    2011年08月09日
  • 作者消失

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    栗本薫の作品には,「栗本薫」という登場人物がいる。
    赤川次郎の作品に,「赤川次郎」という登場人物がいることを初めて知りました。

    三毛猫ホームズはじめ,他の作品の登場人物をふんだんにとりいれて,黄金の作品と言えるかもしれません。
    どたばた喜劇感もただよい,満点だと思いました。

    話が散漫になっているのに,主人公のいいかげんさが一貫しているところが面白い。
    締切がたいへんな編集者の実態をよくあらわしているので,他をいいかげんにしているのだろう。

    文学とまでは言わなくても,あと11種類くらいだしてもらえれば,黄金の赤川次郎作品シリーズにできるような気がします。

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    2011年08月09日
  • 南十字星

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    日本とドイツを股に掛けた犯罪が,南十字星という喫茶店のまわりで起こる。

    本当の南十字星を見ることはない。

    フランクフルトとミュンヘンというドイツならではの都市。
    ドイツ博物館という観光名所も出て来る。

    最後の幸せはどこにあるのだろう。

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    2011年08月09日
  • 天使と悪魔

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    落ちこぼれの天使と悪魔。
    天使は落ちこぼれでも、積極的に悪いことをしようとはしない。
    どじだから、悪い方向に結果が出る可能性があるだけ。

    悪魔は落ちこぼれで、積極的によいこともしてしまう。
    どじだからだけでなく、頼まれると嫌とはいえない良心がある。

    悪魔は、犬の姿。天使は少女の姿。
    お互いに食べるために助け合う。

    ほのぼのとした、赤川次郎らしい作品。

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    2011年08月09日
  • 三姉妹探偵団(4) 怪奇篇

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    本作品では、結果として多くの殺人事件があったことになります、

    三姉妹探偵団の第4巻を読んで、疑問に思ったことがあります。
    なくなった人の一人一人の描写が、生い立ちや背景などが駄々草になっていないだろうか。

    一人一人、親があり、赤ん坊の頃がある。
    もう少し、丁寧にひとりづつの人生を描写してはどうだろう。

    死が偶然やってくることはあるかもしれない。
    しかし、一人一人の人生には、意味があったことを記録すると、本質に近づけるのではないだろうか。
    三姉妹探偵団を読んでいて、少しづつ、違和感が積み重なって来たが、
    本作品を読み終えて、それが、人生の描写の不完全さではないかという思いに至りました。

    憎悪とか、嫌悪ではありません。
    人生の描写を読者にまかせるという姿勢はあるのかもしれないという感じもするので。

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    2011年08月09日
  • そして、楽隊は行く

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    どこにも「楽隊」は現れない。

    健康食品を売り歩く販売員が殺されるところから始まる。
    販売員が宿泊していた「三姉妹」というペンションが主な舞台となる。
    三姉妹とは八重子・薫・沙江で、長女が切り盛りしている。

    小さな街の人間模様と、街からでかけていた販売員の家族の人間模様が重なり合い、
    共鳴とうなりを興している。

    前に進めるような「楽隊」は、三姉妹のことだろうか。

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    2011年08月08日
  • 花嫁よ、永遠なれ

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    新婚旅行から帰ったとき、駅で夫が殺人犯として逮捕される。
    衝撃の出発点。

    誰かをかばっているのは分かるが、それが誰かがわからない。
    犯人だと思われる人間が、犯人ではない。

    どたばた喜劇の要素も入りながら,
    過酷な運命を呪うような部分も。

    軽快な読み筋の軽小説(ライトノベル)

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    2011年08月08日
  • 変りものの季節

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    3人のやる気のない部下をもった若い女性が嘆くところから始まる。

    会社の決まりきったことをやる能力はなくても,
    自分の専門的な能力を発揮しだす。

    すごい,探偵業でもできそうな班の力。

    急にもてだす亜矢子。
    能力のある上役,
    専務
    社長
    取引先の人。
    社長の娘にまで相談を受ける。

    すべての事件が,結末への収束していく。
    妹まで巻き込んだ,壮大な事件が解決していく。

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    2011年08月08日
  • 幽霊予言者

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    女子学生の永井夕子とその中年の恋人である宇野警部が繰り広げるドタバタ喜劇的殺人事件群。 第15弾。

    悪魔は微笑む
    幽霊予言者
    小さな,小さな眠り
    恋の予感にご用心
    遠くて近い恋人たち
    の5編の短編。

    幽霊ものの短編は,必ず殺人事件があるとは限らないので,どきどきはらはらしながら読んでいる。

    遠くて近い恋人たちは,まさかのどんでんがえしにはあきれたり,おどろいたり,おかしかったり。

    名探偵夕子とその助手宇野という感じのところがほほえましい。

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    2011年08月08日
  • 乳母車の狙撃手

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    未婚の母、元刑事 羽根栄枝、愛娘・珠代生後3か月を切り裂いた,誘拐事件。

    殺人事件,恐喝,強請,なんでもありの犯罪帝国。

    土建業会の裏をみせず、暴力団と政界の裏だけで勝負しようとしている。

    元刑事の活躍が光る。

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    2011年08月08日
  • 友に捧げる哀歌

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    週刊女性への2000年9月からの連載をまとめたものとのこと。
    小説として、とてもよい感じでした。

    主人公、その両親、2人のお友達。その家族。
    いろいろ複雑な事情が見え隠れします。

    学校側は最初から複雑そうで、学園長の代理が女性。
    生徒と学園長代理という2人の女性を中心に物語が回ります。

    学園物の枠にとどまらず、ダムの話や国会議員の話まででてきますが、
    社会派小説にならないところが赤川次郎流なのだと感じました。

    人間の思いの動きを中心に、映画の台本のように展開する。
    赤川次郎の良書100に入る作品だと思いました。

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    2011年08月08日
  • 国境の南

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    「アメリカという国は己れを守るためなら他の国を滅ぼすことも辞さない国」
    というずばり本質を突いたところが優れている。
    どれだけの国が、アメリカの横暴に泣いたことだろう。

    それを、真正面から直球で投げたところがすごい。
    それでいて、最後はさらりと批判めいたことを書かないのが赤川次郎流なのだろう。

    あくまで題材として取り上げただけで、社会派として書いたのではないというような言い訳。
    そこが赤川次郎の可愛さなのだということが分かった。

    正面から取り上げているにの、正面から受け止めてもらえないように書き終える。
    これも処世術なのだと理解しました。

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    2013年04月16日
  • あなたも殺人犯になれる!

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    漫画家養成合宿研修99980円は高いのだろうか,安いのだろうか。
    11人集まったのは10代から40代までの人たち。

    殺人犯が,逃亡しようとして,警察のふりをして合宿所にやってくる。

    いくつかの殺人が行われ,最後には。
    合宿所のまかないの女性の役割は。

    主催者側があまりにも軟弱で,どうなんだろうと思う。

    犯人が何故,殺人を楽しんでいるのかが分からなかった。
    筋書きは面白くてどんどん読めるが,だから何がいいたいのかはわからなかった。

    漫画家志望の人たちは納得するのだろうか。

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    2011年08月08日
  • 名探偵、大集合!

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    本書に収録しているものでは、三毛猫ホームズ と 夫は泥棒、妻は刑事
    は全部読破しました。

    もう一度読んでも苦にならないものと、1度よんだらまあいいかと思うものがあります。

    10年たって読み直すと,いろいろ発見があるのは、自分が成長した為か,老いてぼけてきただけか。

    できれば,2つ以上の主人公を同時に登場させる話を作って欲しいと思います。

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    2011年08月07日
  • 名探偵、大行進!

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    基本的に新作ではない。

    一番好きな,三姉妹探偵団も
    「おとなりも名探偵」に所蔵の短編を収録している。

    三姉妹の活躍で、事件が解決したのでよしとしよう。

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    2011年08月07日
  • 名探偵、大競演!

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    既出のものがたりの寄せ集め。

    どういう主人公がいるかを知るのによい。

    バスガイドの心中無縁仏は、神隠し三人娘のに所蔵のもの。

    MとN探偵局は、悪魔を追い詰めろ所蔵のもの。

    すでに購入している場合には重複するがよいかどうかの判断が必要。

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    2011年08月07日