あらすじ
人質を取り、ビルに立てこもった殺人犯に指名され、現場へ駆けつけたOLの矢田部真美。犯人の白木和也は高校の同級生で、人質の広田悠子は白木の恋人だった。二人はなぜ人質事件を起こしたのか? 真相が明かされる前に、白木は警察に射殺されてしまう。真美は事件の調査に動き出すが、行く先々には何者かによる妨害工作が待っていた。
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Posted by ブクログ
次郎さんの作品は、中学生の頃から読み続けています。
いつの間にか主人公と目線が同化し、ストーリーの中にいるかのように思わせるのが得意な次郎さん。
今までたくさんの作品を読んできましたが、「目ざめれば、真夜中」はその中でもミステリーとしてのおもしろさが凝縮された作品であると思います。
心地のいいテンポでストーリーが展開し、そこに魅力ある登場人物が花を添えます。
誰しもが共感しうるような人物や、“自分もこうだったら”と思うほど力強く生きる人物など、様々です。
そんなキャラクターが織りなす物語だからこそ、ページをめくる手が止まらない、一気読みも辞さない作品です。
Posted by ブクログ
警察の腐敗と各企業の癒着,マスメディアの偏り,
一見社会派のように見える内容が、
主人公の家族をめぐる家族問題と二重写しになっている。
それぞれの家の課題と、組織の課題の両方に押しつぶされそうになる人たち。
一握りの女性が立ち上がる。
透明感ある主人公とそのまわりの協力者たち。
後半はいくつかのどんでん返しがあるものの、淡々と終局にむかっていくのだろうか。
Posted by ブクログ
赤川先生の作品を読むことがストレス解消になりつつあります。頭の中でちゃんと役者さんで脳内再生できちゃうから不思議だ!
主人公がひょんな事から陰謀にまきこまれていくんだけど、その陰謀は身近なところにあった。
主人公の女性の苦労っぷりと、物語がすすむにつれ良い意味でヤケになっていく感じが楽しかったし好感がもてた。芯の強い白木さん、策士な初枝さん、どうしょもないけどほっとけない課長。笑
キャラ設定が分かりやすい。
Posted by ブクログ
四年前じゃ大分あれこれおかしな設定があるが、まあそれはさておき。
先が気になって仕方がない、読みやすい、という点でこの人はトップクラスだなあ。