赤川次郎のレビュー一覧

  • 三姉妹探偵団(5) 復讐篇

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    赤川次郎が読み続けられるのは、テレビ番組の水戸黄門と同じかも知れない。
    主人公たちは、人間味があって、死ぬことは無いので安心して読み進められる。

    三姉妹探偵団で長女が活躍するものの一つ。
    三姉妹の性格の違いの中に、人間性が垣間見えるところがよい。

    ps.
    全シリーズでは、次女の活躍が一番多い。
    恋人も登場するのだから当然といえば当然。
    ちゃきちゃきした三女の活躍は、長女のどじなんだけど憎めない活躍と同じくらいかも。

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    2012年05月02日
  • 三姉妹探偵団(8) 人質篇

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    長女の綾子(あやこ),次女の夕里子(ゆりこ)と、その恋人国友刑事、三女の珠美(たまみ)のドタバタ喜劇。
    殺人事件があることもあれば,自殺があることもある。
    強盗あれば,詐欺もある。
    なんでもあれの活劇。

    4人が登場するのがお約束。
    最低限4人が死なないことだけがお約束。
    父親が現れないのはその次のお約束。

    抱腹絶倒間違いない。

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    2011年08月01日
  • 忙しい花嫁

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    初対面でちぐはぐの、主人公と刑事とドンファン。

    ちぐはぐさが、いかにも「花嫁」シリーズらしくてよい。

    なぜドンファンが、実家に帰らなかったのかの説明がないところもよい。

    不完全さの齎す美どでもいおうか。

    母親のあいまいな性格も興味深い。

    これからの無謀な道筋を予感させるような第一弾。

    こんなに不安定な始まりがかつてあっただろうか。

    興味深さから星5つ。

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    2011年08月01日
  • 三姉妹探偵団(7) 駈け落ち篇

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    次々に登場する人物。
    予定の場所に、予定の人がいない。

    長女の綾子がめずらしく活躍する。
    最後の終わり方が少し、突然で、分からないままのことが多かった。

    続編がそのうちでることを期待したい。

    PS。
    全編を通じて読むと、長女の活躍する場合、次女の夕里子の活躍する場合、三女の珠美が活躍する場合といろいろとりあわせていることがわかってくる。

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    2011年08月01日
  • まっしろな窓

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    顔のない十字架
    棚から落ちて来た天使
    うつむいた人形
    などと,「ミステリー劇場」という分類になっている。

    団地と旧住民の間の軋轢
    フリーライタと雑誌
    昔の同級生
    いくつかの要素を,限られた人間関係の中に埋め込んでいる。

    人が亡くなったことの責任をどうするのか。
    最後は,あっけなく終わって行く。

    なにか違う。
    なにかおかしい。
    何か物足りない。

    それが現代社会なのかもしれない。
    団地における家族と近所づきあいの実態なのかもしれない。

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    2011年09月04日
  • 三姉妹探偵団(20) 三姉妹、ふしぎな旅日記

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    現代のミュンヘンの時計台で始まる。
    時計台の鐘と仕掛け時計は見たことがあるので懐かしかった。

    ミュンヘンでの事件の後、日本へ帰ってきてから続きが始まる。
    その事件の最中に、三姉妹が、過去のドイツに時間(空間)移動する。

    第二次大戦中のドイツ。
    実際に、当時どうだったか、描写の妥当性はわからない。

    今回は、次女がほとんど出ずっぱりで、姉と妹はやや役割が少ない。

    登場人物一覧がないので少し記載すると
    八木原
    ハンナ
    ルドルフ
    荒木貞夫
    有本
    ソフィア
    リーゼ
    マリアンネ
    クラウス教授
    シュタイン
    ハンス
    アンナ
    フランツ
    マリア・クライン
    ヒトラー
    ペーター神父
    ノーベルト
    ヤン
    三姉妹と国友。

    ps.
    ドイツの歴史を詳しく知らないので、なぜミュンヘンを舞台にしたかはわからなかった。

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    2011年08月01日
  • 三姉妹探偵団(3) 珠美・初恋篇

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    警告しても従わずに拳銃に手を伸ばした少年を射殺した刑事。
    少年の父親は、刑事の恋人である夕里子の姉妹に刺客を送る。

    綾子は天然で、刺客を味方にしてしまう。
    珠美は毒殺されかかるが奇跡的に助かる。

    最後は直接対決だが、あえなく終わる。
    途中までは、はらはらどきどきした。

    著者も、三姉妹の誰かが死ぬことも考えたとのこと。

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    2011年08月01日
  • 三姉妹探偵団(19) 月もおぼろに三姉妹

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    三姉妹探偵団は、三人のぼけと突っ込みのほか、人間味あふれる刑事が主役格。

    今回は、企業の中年の男性と、芸能界で活躍している少女の人間性が輝いている。

    また、男性の息子と娘が、三姉妹とそれぞれ同じ学校に通っていて、
    気心を交わすところが、味噌なのだろう。

    犯罪が前面に出るのではなく、人間性を前面に出そうという努力が滲んでいる。

    三姉妹ものではBEST3。

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    2011年08月01日
  • 眠れない町

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    主人公は自由業の作家兼編集者。締め切り間際は眠れない日(徹夜)が続く。
    しかし、普通の会社員が、眠れなかったり、不可思議な死亡事故、殺人、自殺があいつぐ。

    後にどんな人たちがいるのか、大掛かりな陰謀があるのか。
    わからないまま二転三転する。

    終盤に入って、なぜか安全になるという設定がわからないが、
    最後はやはり事件は続いていた。

    本当の首謀者たちが出てこないまま事件は終わる。

    解説の藤水名子の書きぶりも面白い。

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    2011年08月01日
  • 真夜中のための組曲

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    なかには幽霊が出てくるホラー小説もある。

    殺人事件もあれば、悲しい物語もある。

    赤川次郎の幅の広さを知ることができる。

    普段は、割と明るい性格の主人公が多いが、
    短編集には暗い性格の主人公もいる。

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    2011年08月01日
  • 静かな町の夕暮に

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    母娘の2人くらしの雑貨屋がある小さな町に、
    映画の撮影がある。

    地元の女子校生3人が抜擢され、せりふのある役に。
    撮影が終わって、そのうちの一人が殺される。

    母親は映画にでた俳優と結婚するという。
    娘が誰の子か、はじめからピンときていたが、母と俳優のどちらかが犯罪に手を染めているかどうかが焦点に。

    手に汗握る展開に、息をつくひまもない。

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    2011年08月01日
  • 東西南北殺人事件

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    警察官の大貫と井上の二人組。
    いいかげんな先輩と,生真面目な新人。

    生真面目とはいうものの,警察官にしては,ざっくばらんなところもある。
    本当に、ただ生真面目なだけではやっていけないことが推測できる。

    女性の登場するのは,被害者や犯罪者やその関係者だけなのがちょっと寂しい。
    そのあたりが,三毛猫ホームズシリーズよりも人気がいまいちのところかも。

    赤川次郎作品は,透明感のある女性の主人公が必須かも。
    それでも楽しさは、大満足。

    栗本薫が解説を書いているので星6つにしたいが,指定できないのが残念。

    ps.
    赤川次郎を読むようになったのは,栗本薫が赤川次郎の作品の解説を書いているのを見てからです。
    栗本薫が好敵手として意識しているのを知ってから,全作品読破しようと思いました。

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    2011年08月01日
  • 明日を殺さないで

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    西山絢子の夫が兄に殺されたのに,なぜ悲しまないのだろう。
    説明不足なのは,赤川次郎の手法なのだろうか。

    存在感のない人間,存在感のない感情。
    赤川次郎が描写したかったものなのだろうか。

    数多く作品を書くと,一辺倒になるのはうんざりなのかもしれない。
    実験的な作品なのだろうと思いました。

    次々といろいろな性格の主人公を生み出す赤川次郎。
    たまには,休憩もしたいのではないか。

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    2011年08月01日
  • 三毛猫ホームズのフーガ

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    三毛猫ホームズは、しばしばご都合主義で荒唐無稽な展開です。
    人物の描写が薄いのは、悲惨な事件を軽く読めるようにする工夫です。
    片山刑事をはじめとした登場人物の悲しみ、苦しみ、憎しみが伝わると、読み終わった後で泣いてしまわないようにという配慮です。

    三毛猫シリーズは、お気に入りの度合いで3種類に分類できます。

    1 ちょっと話題についていけないもの。
    2 筋書きが読めてしまって、3回読んだら4度目は読む気にならないもの。
    3 何度読んでも、また翌年は読んでしまうもの。

    フーガは、2に分類しています。

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    2011年08月01日
  • 泥棒に追い風

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    ネタバレ

    泥棒に入ろうとした家で,老人に100万円を渡される。
    渡した老人は、その日に殺されたらしい。

    老人の娘の秘書として採用され、危ない仕事が続く。

    読み始めは気が付きませんでした。
    刑事真弓とその夫の泥棒淳一の物語だと。

    主役が泥棒に入った男の目線でかなり書かれており,この方が読みやすいと思いました。
    常に主役が他人なら、面白い連続物になるような気がしました。

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    2011年08月01日
  • 自選恐怖小説集 滅びの庭

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    恐怖小説5つ。

    滅びの庭:精神に来る
    家庭教師:とても恐い
    砂に書いた名前:これからが恐い
    シンバルの鳴る夜:悲しい
    知らない私:結末がおそろしい

    眠られなくなるほどでないところが赤川次郎風。

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    2011年08月01日
  • 女優志願殺人事件

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    四文字熟語殺人事件の4つが入った短編集です。
    女優志願殺人事件
    卒業研究殺人事件
    乱筆乱文殺人事件
    疑心暗鬼殺人事件 
    直子の恋人の井上刑事とその上司の大貫警部。
    3人が織りなす、どたばた喜劇。

    殺人事件で喜劇を書けるのは、赤川次郎をおいてないだろうと思います。

    逆転の発想だけど、嫌みが無い。

    女優志願で、井上が出演してしまうところがすごいし、次回作がどうなるのかが期待が持てます。

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    2011年08月01日
  • 萌黄色のハンカチーフ~杉原爽香三十五歳の春~

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    雑誌に連載をしながら,1年で文庫にするという、おどろくべき企画物。
    すっかり杉原爽香のファンになってしまいました。

    作品としても,警察の裏に大きな力が存在していることを暗示したり,
    怪しげな投資話など、殺人とは別の意味で恐ろしい話が飛び交います。

    毎年,1歳づつ、年を取って行く登場人物は,著者の年輪を感じさせます。
    いろいろな赤川本の解説を読んでいると,赤川次郎も年を重ねているからこそ書けるものがあるということを知りました。

    適度に時代性を取り入れているところが、赤川次郎のすごさが身にしみる。

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    2011年08月01日
  • 桜色のハーフコート~杉原爽香三十四歳の秋~

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    シリーズの中でも,事件性の高い話が集まっている。
    ホームレス
    家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)
    学校の荒廃
    などなど、複数の事件が重なっている。

    杉原爽香の活躍は続く。

    最後が、大円団で,ハッピイエンドなところがやや余韻が足りないかもしれない。

    連載と文庫という決まった枠がややじゃまな気もしました。
    最後は、もう少し,丁寧な描写があってもよかったかもしれない。

    読者の想像にまかせるというのも文学だとは思いますが。

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    2011年08月01日
  • 天使のごとく軽やかに

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    天使:マリ と 悪魔:ポチ の第五集。

    決して軽い話ばかりではない。

    努力しても報われないドジな天使の物語。
    努力は普段はしないが、いざというときに助けてくれる悪魔の残念無念。

    ほんわかした関係が、弥次喜多道中のような雰囲気を醸し出す。

    読んでいて飽きない。

    連続心中事件はやや黒い。

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    2011年08月01日