赤川次郎のレビュー一覧

  • 三姉妹探偵団(11) 死が小径をやってくる

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    2つの御見合いで話がはじまる。
    三姉妹のはちゃめちゃな生活描写が続く。

    赤川次郎には姉妹があったのだろうか。
    配偶者からいろいろ聞いているのだろうか。
    飲み屋でネタを仕入れるのだろうか。

    どこからどうしたら心理描写,掛け合いが生まれてくるのだろう。
    連作に疲れを知らない著者の力に脱帽。

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    2011年08月11日
  • ホーム・スイートホーム

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    標題には「スイート(甘い)」という単語が入っているのに、
    話題は全く甘くない。

    家族の危機に面しているが、次女は冷静で透明感がある。
    赤川次郎が書いたのでなければ、とても怖くて最後まで読めそうにない。

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    2011年08月11日
  • 怪奇博物館

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    赤川次郎の少年時代の経験に、よほど暗い事があるのか、
    しばしば赤川次郎の怪奇ものは読むのが怖くなることがあります。

    最初の「狼男 町を行く」は、
    ほかの殺人事件ものとさほど変わりがないような、
    一部推理も入って,標準的な赤川次郎作品だと感じました。

    怪奇ものを描けるから,根明なものも描けるのだということが分かりました。

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    2011年08月11日
  • 僕らの課外授業

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    半分以上までが「僕らの課外授業」です。残りの3分の1で、短編が3つあります。

    短編の方は、Vコース,高三コース,中一コースに掲載した軽小説(ライトノベル)風の作品です。

    幽霊話かと思われるやや恐怖小説のにおいがしますが、
    怖いのは社会か、それとも思い込んだ個人かという感じでしょうか。

    赤川次郎らしい透明感のある登場人物が救いになります。

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    2011年08月11日
  • 天使に似た人

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    天使のマリと悪魔のポチの物語。
    双子が死んだ。ひとりは天国へ,ひとりは地獄へ行く予定が,
    二人とも生き返った。

    一人は殺人鬼,一人はその殺人を止めさせようとした。

    お金持ちのおぼっちゃんのコンビニ通い。
    孤児院の存続問題。
    いろいろな人間模様が行き交う

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    2011年08月11日
  • 幽霊指揮者(コンダクター)

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    夕子と恋人の宇野警部の物語、短編集5作。

    幽霊指揮者
    私の秘密はあなたの秘密
    幽霊放浪記
    仮面の心中
    影のある男

    時には、夕子が主人公のように活躍し、
    時には、宇野刑事が活躍する。

    こんな恋人だと幸せだろうなと想う。
    女性上位が平和の根源だろう。

    指揮者の話はやや物悲しい。

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    2011年08月11日
  • 三毛猫ホームズの〈卒業〉

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    三毛猫ホームズシリーズは一度読破しましたが、しばらく読んでいないので、再度読むと新鮮な点と、なるほどと思う点がありました。
    卒業
    衣装戸棚
    招待状
    幽霊船
    噂話
    の5作品を収集しています。

    女男,親子などの関係の機微を、
    会話を通じて表しているということが、
    西上心太さんの解説を読んで再認識しました。

    卒業は映画の卒業を真似ようとした登場人物の意図と、
    著者の意図とが重なって見えてきます。

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    2011年08月11日
  • 駈け落ちは死体とともに

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    不思議なものがたりを集めた短編集。
    交換日記
    善の研究
    霊魂との約束
    二つの顔
    命のダイヤル
    遠い日の草原
    壁際の花
    駈け落ちは死体とともに
    物悲しいものが多いのは、標題作の印象によるのかもしれない。

    作品の類型はいったい何種類あるのだろう。
    定型的でないところが赤川次郎流なのだろうか。

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    2011年08月11日
  • プリンセスはご・入・学(南条姉妹シリーズ)

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    お嬢さんはついに小学校へ入学。
    母親は父母会の会長に。

    入学記念の宴会から、とてもすごい展開が始まる。

    どたばた喜劇の本領発揮。
    赤川次郎の傑作。
    南条姉妹の活躍は続く。

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    2011年08月10日
  • こちら、団地探偵局 PART2

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    子どものある専業主婦の並子と,子供がいない専業主婦の政子が,団地で久しぶりに合う。
    2人は学生時代の友人で,並子は小規模な何でも屋のような探偵を副業にしているという。

    ホームズの並子に対して,ワトソン役を政子が始める。

    次々に持ち込まれる難題を,並子があざやかに方向性を示し,
    政子を子守りやら,調査やらにこきつかう。

    ここまでがPart1での話。本書はPart2である。その他の事件を集めたもの。

    痛快探偵物語。
    できれば,もっと続編を出して欲しい。

    ところで,赤川次郎の情報源はどこにあるのだろう。

    よく女流作家の場合には,結婚や出産が経歴に記載がある。
    男性作家の経歴に,結婚や子供の情報がないのは解せない。
    そこに情報源があるはずなのに。

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    2011年08月10日
  • ふしぎな名画座

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    赤川次郎の作品は,映画の脚本のようだと思っていました。
    赤川次郎の映画好きが,親の仕事との関係であることを,赤川次郎の手記で知りました。
    なるほどと思いました。

    本短編集は,映画を題材にした,赤川次郎の本領発揮というものです。

    引用している映画を見ながらよむのも一興でしょう。
    逢い引き
    天使の詩
    非常の町
    コレクター
    どらきゅら
    もしも
    13日の金曜日
    間違えられた男
    ローマの休日

    そして,大林さんの解説の中に出て来る
    「ふたり」

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    2011年08月10日
  • 幽霊社員

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    宇野警部と永井夕子の凸凹連結。

    週休四日の男
    幽霊社員
    行きずりの人
    我輩は忠実なり
    の4作品。

    週休四日の男は,不思議な男の物語。
    休みが4日ではなく,月水金の内縁の妻と火木土の内縁の妻にそれぞれ2日づつのお勤めの週4回のお勤め。

    短編だけに話が急展開なのが残念。

    長編に書き直して欲しい。

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    2011年08月10日
  • 我が愛しのファウスト

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    架空の人物に生まれ変わる。
    秘書は黒猫のような切れる女性。
    元妻と,契約相手の社長の娘との3人の女性に囲まれて仕事をこなしていく。

    事件を担当した刑事の物語だけで1冊の本になりそうです。

    登場人物ごとの話にして5種類だしてもいいかもしれません。

    解説もいれると629ページあります。
    分厚くて,ほかの文庫の3倍くらい会っても,
    それでも値段は2倍しない。

    長時間の旅行のときにお勧め。

    赤川次郎さんの許可さええられれば,視点を変えた作品を5つ書き上げる自信はあるのですが,

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    2011年08月10日
  • 過熟の実

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    読んでいて、赤川次郎作品に、いくつかの分類が可能かもしれないと感じました。

    1 透明感ある登場人物を中心に、あまり人を傷つけることない、面白い話。
    2 人、社会の裏を書く事により、人を傷つけるかもしれないが、登場人物の描写によって、乗り越える話。
    3 どたばたといろいろな事が起こり、結果としてどこかへ落ち着く話。
    4 数人の主人公とその取り巻きの人間関係が中心の話。

    これ以外にもいろいろな分類が可能かもしれません。

    本書を読みながら、分類しながら読むと、面白いことが分かりました。

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    2011年08月10日
  • 家族カタログ

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    さまざまな家族にまつわる短編集です。

    1つの家族の,親族関係ではないところがいま一歩かも。

    受験生,国際スパイ,悪女,大泥棒など,抱腹絶倒の物語の数々。

    通勤電車で読むのによいかも。

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    2011年08月10日
  • ネガティヴ

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    80%本格長編小説になりそうなお話でした。

    作品の世界と現実の世界が入れ替わりそうになる。

    「魔法の声」「魔法の文字」と雰囲気が似ている。

    残念なのは,結末が中途半端で、

    「裏の世界」がどうして生まれたのか、
    誰が裏の世界からきたのか,
    どうやっておわったのか。

    分からないところが多過ぎる。
    半分以上が未解決で終わっている。

    remakeしたい。

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    2011年08月10日
  • 悲歌(エレジー)

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    16歳の少女晃子と鏡の中の少年“アキラ”の関係はわからないままで終わる。

    家政婦の倉橋さと子も活躍する。

    誰が悪者で,誰が善人かという区別はわからなくなる。

    次々と起こる殺人事件。

    病院で会ったもう一人の「アキラ」がエピローグにでてこなかったのが悲しい。

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    2011年08月10日
  • 怪盗の有給休暇

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    ネタバレ

    泥棒「黒猫」と ダイヤ「月のしずく」。
    有給休暇とは,泥棒なのだから,ダイヤを盗もうとするはずなのだが,
    盗もうとしない状況を表しているのだろうか。

    登場人物の華やかさと,和子という秘書の方の万能さに驚きます。

    1枚目は久野原僚。
    2枚目は田中和子。

    一番透明感があるのは和子だろう。
    赤川次郎のあこがれがわかる。

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    2011年08月10日
  • 虹に向って走れ

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    ネタバレ

    赤川次郎作品には,
    映画にしやすいもの,
    連作で毎回楽しみなもの
    読み切りで,それ以上は恐くてしりたくないもの
    などさまざまです。

    本作品は,映画が題材だが,映画にしてもいいのではと思いました。

    聰子を主人公だと考えられるだけでなく
    付き人の啓子もすごい,
    まして警官の畠中も。
    3人を主人公にしても大丈夫。

    ぜひ映画を撮ってみたい。
    撮影現場で殺人事件だけはお断りだが。

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    2011年08月10日
  • 死者は空中を歩く

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    ネタバレ

    犯罪者が4人でてきて、どうなっているのか興味深く読み進みました。

    誰が、いったい殺人をし、誰が殺されるのか、最後の最後までわかりませんでした。

    父親と娘の間の隙間は、なかなか埋まりません。
    娘の結婚相手も、どうも素性がわからないままです。
    お手伝いさんの素性もわかりません。

    わからないづくしで、人が死んでいくようです。

    徳間文庫には,著者の後書きがありました。

    「犯人,トリックが分かっていて,なおかつ一気に読まされてしまうような作品こそ本当の傑作だといえるだろう」
    トの事。
    「かく言う僕も「あとがき」先読み主義者(?)なので,先に種明かしをされて頭に来る気持ちは大変よくわかるのだが,ちょっとひねくれた見方をすれば」
    という文章が前にくっついている。

    赤川次郎作品は,あとがきや解説は後回しに読んでいるし,あまり種明かしは無い。

    本書では,途中ででてきた主人公の夫の親の登場で,一気に犯人はと思ったのだが,
    だいどんでんがえしにあった気がする。

    推理小説としては一級品だと思う。
    最後に子供でもうまれてくれれば,幸せ終わり(happy end)だったのだが。

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    2011年08月10日