赤川次郎のレビュー一覧

  • 二階の沈黙

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    恐怖小説のようであり、推理小説のようであり、焦点が絞れていない。
    子供を助けてくれた勤め人。
    なぜ仕事を辞めたのか。

    再就職して次々事件を仕掛けるのはなぜか。
    結局失敗して亡くなるのであれば、どうなのか。

    雑誌への連載だったのか、
    話が飛んで行く。

    最後は赤川次郎らしいまとめに落ち着く。
    どこでどう切り替わったのかよくわからない。

    読み込みが甘いのか、
    読者層が違うのか。

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    2011年08月09日
  • くちづけ(下)

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    ネタバレ

    地方新聞20社に連載した長編小説。上下とも300ページ以上ある。

    17歳の少女を主人公に,父親,母親,祖父との4人暮らし。
    それぞれの男女関係を中心に展開していく。

    物語は,ややありえない話が多いものの,
    いろいろあると,そういうものかとも思える。

    主人公の幼なじみ,友達の兄,近所の大学生,やくざの兄さん。
    4人の男性が主人公を好いていて,取り巻いている。

    最後は大円団。

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    2011年08月09日
  • 涙のような雨が降る

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    大金持ちの孫になりすました少女。
    罪を犯した少女だが,
    おばあちゃん,ともだちとのやりとりの中で,才能と感性が磨かれて行く。
    人として成長していく様を,きもちよく見守ることができれば良いが,
    友達の父親の自殺など,さまざまな事件に巻き込まれて行く。

    お金持ちの家系の争いの中,本物の川中歩美が最後に登場するかどうかが筋道の絶好調。

    映画にしたら面白そうな題材だと思いました。

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    2011年08月09日
  • 十字路

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    菅浩江の解説がよい。
    地方から東京へ出て来た人の思いが、よく表現されているとのこと。

    事件の発端の地方での話は、すこし現実味がなく、残念な感じ。

    東京での展開は、奇想天外で、天涯孤独になった人がいないのに、
    やや不思議感がある。

    全体としては、小説の質が高い方だし、未解決の問題もそれほど多くはない。

    解説がよい本は、内容もよい。
    よい解説を書く人の本は面白い。

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    2011年08月09日
  • 三毛猫ホームズの大改装(リニューアル)

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    雑誌と集合住宅の大改装を題材に、複雑な殺人事件を扱っている。
    現代社会の課題と、人間性を主題にしている。

    深刻な問題を、三毛猫ホームズという飼い猫と、晴美さんという片山刑事の妹の存在が、軽い雰囲気で題材を洗い流している。

    課題を真剣に考えることもできる。
    軽い読み物として読み流すこともできるかもしれない。

    ps.
    作者の意図は、読みきれていない。

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    2011年08月09日
  • 天使と悪魔

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    落ちこぼれの天使と悪魔。
    天使は落ちこぼれでも、積極的に悪いことをしようとはしない。
    どじだから、悪い方向に結果が出る可能性があるだけ。

    悪魔は落ちこぼれで、積極的によいこともしてしまう。
    どじだからだけでなく、頼まれると嫌とはいえない良心がある。

    悪魔は、犬の姿。天使は少女の姿。
    お互いに食べるために助け合う。

    ほのぼのとした、赤川次郎らしい作品。

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    2011年08月09日
  • 三姉妹探偵団(16) 三姉妹、呪いの道行

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    長女の綾子(あやこ),次女の夕里子(ゆりこ)と、その恋人国友刑事、三女の珠美(たまみ)のドタバタ喜劇だけどやや怖めの話。
    殺人,自殺, 強盗,詐欺の4大事件のうち何が怒るか予断を許さない。
    なんでもあれの活劇。

    4人が登場するのがお約束。
    最低限4人が死なないことだけがお約束。
    父親が現れないのはその次のお約束。

    抱腹絶倒間違いない。

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    2011年08月09日
  • こちら、団地探偵局

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    子どものある専業主婦の並子と,子供がいない専業主婦の政子が,団地で久しぶりに合う。
    2人は学生時代の友人で,並子は小規模な何でも屋のような探偵を副業にしているという。

    ホームズの並子に対して,ワトソン役を政子が始める。

    次々に持ち込まれる難題を,並子があざやかに方向性を示し,
    政子を子守りやら,調査やらにこきつかう。

    痛快探偵物語。

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    2011年08月09日
  • 闇に消えた花嫁

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    女子大生・亜由美と愛犬ドン・ファン、友人の聡子、刑事の殿永、恋人の谷山助教授。5人のどたばた喜劇。

    立ち止まった花嫁は、いれずみをした少女といれずみをした先生の関係がクライマックス。

    闇に消えた花嫁は、最初に消えたのは花婿の方という、多少のわかりにくい標題。

    いずれもどたばた殺人事件で、人がなくなったことへの重みがやや薄いのが難点かも。

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    2011年08月09日
  • おとなりも名探偵

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    5組の名探偵が登場する。
    「三毛猫ホームズの殺人協奏曲」
    「天使の寄り道」
    「晴れ姿三姉妹」
    「幽霊親睦会」
    「マザコン刑事の大晦日」
    赤川次郎愛好者ならやみつきになりそうな組み合わせ。

    できれば、10分冊くらいにしてもらえると嬉しい。

    赤川次郎作品には、団地探偵団、四文字熟語殺人事件など、ほかにも刑事、探偵は大勢いる。

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    2011年08月09日
  • 逃げこんだ花嫁

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    女子大生探偵,亜由美とその飼い犬ドンファンと友人聡子が活躍する。

    2つの作品とも,中学生が登場する。

    逃げ込んだ花嫁では,13歳の結婚させられそうな女の子。

    花嫁学校の始業式では,14歳で校長にさっせられてしまう女の子。

    どちらの話も突飛な設定が,女子大生探偵という突飛さと合わさって,よい味を出している。

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    2011年08月09日
  • 大変身! ママの七つの顔

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    ちょっとした人助けのつもりが、逆恨みされる。
    人助けしたのに、殺人をしたと疑われる。

    それでも子供可愛さに、生き続ける母親力。
    さすがというしかない。

    何度も銃弾の下をかいくぐるのは、物語だからであって、
    現実なら2度は死んでいるだろう。

    最後に大立ち回りのあげく、離婚はするものの、新しい人生が始まる。

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    2011年08月09日
  • くちづけ(上)

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    地方新聞20社に連載した長編小説。上下とも300ページ以上ある。

    17歳の少女を主人公に,父親,母親,祖父との4人暮らし。
    それぞれの男女関係を中心に展開していく。

    物語は,ややありえない話が多いものの,
    いろいろあると,そういうものかとも思える。

    殺人事件がなぜか発覚しない。

    後編の下へと続く。

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    2011年08月09日
  • おやすみ、夢なき子

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    赤川次郎の暗い長編小説

    推理小説というよりは、「夢をみない」という現象を探る,社会派に近い作品。
    家族問題を抱えた大人,性癖は直らない。

    自分の子供ができたときに、初めて大人になるという。
    赤川次郎自体を、映し出したような作品で、重みも深みもある。

    現代の子供の中にも歪んだ映像が映し出されているかも。

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    2011年08月09日
  • 屋根裏の少女

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    父,母,姉,弟の4人家族。
    中古の家を改装して住む事に。

    家についている幽霊。
    ピアノをひくという。

    物語の展開は,4人ともに違うが,弟以外はやや悲惨。

    弟の彼女だけ,いい人で,インチキくさい。
    幽霊がピアノを弾く理由もはっきりしない。

    この2点が明確であれば,よい作品に分類できる。

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    2011年08月09日
  • 〈縁切り荘〉の花嫁

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    「花嫁と女神の微笑」では,大学の先生と若い女性の2つの組合わせの話が展開し,若い女性の元彼との宝くじにまつわる話がからみつく。

    「縁切り荘の花嫁」は,未婚の女性が住む縁切り荘から結婚する女性が出る話で,関係者が複雑にからんでいて,よくわからない。

    それでも,赤川次郎作品は進んで行く。

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    2011年08月09日
  • 清く正しく、殺人者

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    女性の強さが光る作品。

    夫を逃がすために、夫のかっこうをした妻。
    その心意気に打たれて、残った娘をつれて引退した殺人者。

    めぐりめぐって、娘の世代になり、
    何人もの女性が、元殺人者のために動く。

    赤川次郎の理想の女性像が映し出される作品。
    そんなに恵まれたいのだろうか。

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    2011年08月09日
  • 本日もセンチメンタル

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    ネタバレ

    高校生の男女2人を襲う,おそろしい暴力団の抗争の話。
    詩織の父は、詩人で、詩織も感受性が高い(センチメンタル)。

    学園ものかと思いきや,ディズニーランドから離れ小島まで話が飛ぶ。

    小さな子供を抱えた,幼い母親の行方は?

    基本的に亡くなるのは悪者系が多いのがちょっとだけ安心。

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    2011年08月09日
  • ゴールド・マイク

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    2人組の一人のあすかだけが芸能界で暗躍する事務所に採用される。
    なんども佳美との友情の危機が訪れるが、そこを助けるのが男友達の高林。

    あすかの物語でもあるし、佳美と高林の物語でもある。
    主人公たちの透明感ある性格描写は、赤川次郎らしい。

    大人の暗い社会に、若者の息吹が流れる。

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    2011年08月09日
  • 赤いこうもり傘

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    フェンシングとバイオリンが得意な少女。
    父から貰った赤いかさを、フェンシングのように操る。

    バイオリンを持った青年との出会い,
    コンサートの練習,
    イギリス人。

    謎を含みながら,奇想天外な結末へと進む。

    映画の台本に似合いそうな筋書き。
    ぜひ、実演を期待したい。

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    2011年08月09日