赤川次郎のレビュー一覧

  • 真夜中のオーディション

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    売れない女優が、真夜中にオーディションという名目で呼び出され、
    実際に存在する女性または架空の女性の振りを実生活でする。

    本人に依頼されることもあるので、詐欺で訴えられることがないような配慮があるのが憎い。
    危険な目にあうので、緊急避難、スタントだという言い訳も効く。
    実際に、演じている人間が、他の女優のスタントにもなるという、入れ子構造もある。

    赤川次郎の作品を書くときの技がいろいろ盗める作品だ。
    報酬の額は、インフレがあることを想定して書いていないところが赤川次郎らしくてうまい。
    具体的なことを書くと、想像力が働かないし、流行らなくなってからだと陳腐になるから。

    10年、20年売れることを見越した技だ。

    主役とその男友達の透明感のある振舞が、赤川次郎らしさだろう。

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    2011年08月13日
  • 明日を殺さないで

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    西山絢子の夫が兄に殺されたのに,なぜ悲しまないのだろう。
    説明不足なのは,赤川次郎の手法なのだろうか。

    存在感のない人間,存在感のない感情。
    赤川次郎が描写したかったものなのだろうか。

    数多く作品を書くと,一辺倒になるのはうんざりなのかもしれない。
    実験的な作品なのだろうと思いました。

    次々といろいろな性格の主人公を生み出す赤川次郎。
    たまには,休憩もしたいのではないか。

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    2011年08月13日
  • 寝台車の悪魔~新装版~

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    赤川次郎という作家は,つぎつぎにいろいろなシリーズものを作る。
    それがまた売れる秘訣なのだろうか。

    それに比べて,西村京太郎は十津川警部が多い。
    山村美紗も苅守警部が多い。
    栗本薫もサーガが圧倒的。

    他の作家との大きな違いだろう。

    ○○の悪魔ははじめてなので,どきどきはらはらして読みました。
    旅行の最後に事件に巻き込まれた生徒達。

    香子という万能のお嬢さん
    旭子、由利子の3人組。

    ただし、寝台車の悪魔は、その知人の冬子が主人公。

    赤木かん子が解説を書いている。

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    2011年08月13日
  • 沈黙のアイドル

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    いろいろな設定に無理があり、破綻はしているひょうな気がする。話は 赤川次郎らしい、調子のよい展開と、軽妙な会話で、
    どんどん前に進んで行く。 奇想天外な結末まで、赤川次郎のやりたい放題。

    主人公の声優志望の透明感のある少女。
    移籍を希望しながら殺されたという女優。
    殺しの手伝いをさせられる金持ちの秘書。

    日本とスイスを行き来して、 犯罪の上塗りをしていく。

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    2013年04月14日
  • 殺人よ、こんにちは

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    誰が,誰を殺そうが,誰が,誰になにをしようが,
    自分の価値に関係なければ,ひとまず流しておく。

    大人の女性でもできない振る舞いを13歳の少女が。

    父親を亡くし,母親の愛人や父親のできの悪い弟など,利害関係者がうごめく。

    最後は,冷血な13歳の少女の本領発揮か。

    続編は,「殺人よ,さようなら」

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    2011年09月03日
  • 冬の旅人

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    短編集。

    赤川次郎作品で、音楽を題材にしたものに、外れが無い。

    シューベルトの作品から題材を持って来ている。

    まろやかな仕上がり。

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    2011年08月12日
  • 払い戻した恋人

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    お見合いネタから殺人ネタに転換するところが赤川次郎らしい。
    一見突拍子も無いことを組み合わせながら,
    透明感のある女性主人公が活躍する。

    赤川次郎にとっての理想の女性像が描かれている。

    最後はお金を受け取らないのかと思いきや、、、

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    2011年08月12日
  • ロマンティック

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    友人が駆け落ちをしたことがあると知る。
    その相手と再開を試みるが、ねらいと別の方向へと展開していく。

    高校生の休みに泊まりがけででかける。
    透明感のある爽子が、抱えていた問題。

    男性の性格描写は不明朗だが、女性の描写は明朗だ。

    赤川次郎の憧れが書かれているといえるかもしれない。

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    2011年08月12日
  • 壁際族に花束を (上)

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    窓際族は明るい。日差しが入るから。
    壁際族は暗い。日が入らないから。

    壁際族に花束を の壁際族は、明るい人から暗い人まで種類が豊富。
    課長も、壁際を脱出したいと思うが,悪いことまではしたいと思わない。

    最後まで、犯罪ぎりぎりのところで手を止めている。

    娘は本当に明るい。根明とはこういうことなのかと。

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    2011年08月12日
  • あの角を曲がって

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    赤川次郎作品で、解説が「文芸評論家」以外の場合はたいてい当たりだと思います。

    若葉ひろみ の解説は、本書の主人公や、その恋人の配偶者以上の飛び抜けた性格。

    解説を呼んでから、本編を読めば、物語の間延びしたところや、
    暗過ぎるところや、単調な展開などがもしあったとしても、吹き飛んでしまうに違いない。

    作品の質を超えた解説を書こうという、解説者の意思に敬服。
    本編も暗いところ以外は、赤川次郎らしい面白い展開だとは思います。

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    2011年08月12日
  • かけぬける愛

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    赤川次郎の作品は,幸せ終わり(ハッピーエンド)か、結末がはっきりしたものが多い。
    そのため安心して読めるという利点がある。

    かけぬける愛は,どん底に落とされた姉妹のがんばりがすごい。
    結末は余韻が残っており、解説を読むまで、納得がいかなかった。

    標題を信じて、どこまでも,かけぬけるか。

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    2011年08月12日
  • 天使よ盗むなかれ

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    落ちこぼれの天使と悪魔。
    天使は落ちこぼれでも、積極的に悪いことをしようとはしない。
    どじだから、悪い方向に結果が出る可能性があるだけ。

    悪魔は落ちこぼれで、積極的によいこともしてしまう。
    どじだからだけでなく、頼まれると嫌とはいえない良心がある。

    悪魔は、犬の姿。天使は少女の姿。
    お互いに食べるために助け合う。

    ほのぼのとした、赤川次郎らしい作品。

    親娘が再会するが,父親はもう余命いくばく。
    娘の結婚相手に花をもたせようとする。

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    2011年09月12日
  • 花嫁は歌わない

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    主人公が始めて留置場で一晩すごす。
    描写がほとんどないのが悲しい。

    せっかく劇的なところなので,詳しい描写が欲しい。

    赤川次郎は留置場で泊まったことはないのだろうか。
    残念。

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    2011年08月12日
  • 純情可憐殺人事件

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    四字熟語殺人件は、大貫刑事と井上刑事の物語。
    井上の同棲している直子が活躍するところがすごい。
    短編4つ。
    純情可憐
    一致団結
    四方八方
    公私混同
    シリーズとしては、第五弾とのこと。

    犯人だと思いながら読んで行くと、たしかに犯人だったりするし、裏切られることもあるし、飽きない。
    直子と井上の性格が、赤川次郎の理想のようだ。

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    2011年08月12日
  • 危険な相続人 (下)

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    大金持ちのお嬢さんが、社長をしている。
    優秀な秘書がいるからだが、男女関係はややこしい。

    自分で男性を振っておいて、殺そうとする。
    これは、さぞ暗い、怪奇小説になるだろうと予測できた。

    幸い、「上」の範囲では、社長の手による殺人は発覚しなかったが、
    「下」になると、誘拐まで起きる。

    いったい、誰が、いつ、どこで死ぬのかが焦点。
    ちょっと恐いお話です。

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    2011年08月12日
  • 危険な相続人 (上)

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    大金持ちのお嬢さんが、社長をしている。
    優秀な秘書がいるからだが、男女関係はややこしい。

    自分で男性を振っておいて、殺そうとする。
    これは、さぞ暗い、怪奇小説になるだろうと予測できた。

    幸い、「上」の範囲では、社長の手による殺人は発覚しないのだろう。

    ちょっと恐いお話です。

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    2011年08月12日
  • 三毛猫ホームズと愛の花束

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    推理小説というとに、何か暗い印象がありました。
    「名探偵コナン」というアニメが、その既成概念を打ち破ってくれました。
    海外の小説では、「ココとヤムヤム」が登場する「猫が***」シリーズも、
    暗さがないことに気がつきました。

    その後、三毛猫ホームズシリーズを本格的に読み始めたので、軽妙なところが気に入っています。
    人が何人亡くなっても、重苦しく感じさせない描写方法にいところがない。

    三毛猫ホームズの超能力ともいえる行動、
    晴美さんの力強さ、明るさ、前向きなところ、
    片山刑事の何も考えないように見えるところ、
    石津刑事の食べるものしか考えないところ。
    絵画、音楽の話題とともに、女性に関する話題も多い。

    道具だてがそろっています。

    片山刑事は女性恐怖症と三毛猫ホームズの設定で、今回も、結婚にまつわる事件があります。

    三毛猫ホームズの名騎手
    三毛猫ホームズの夜ふかし
    三毛猫ホームズの幽霊城主
    三毛猫ホームズと愛の花束
    の4作品が入っています。

    登場人物に女性が多い、のはなぜだろう。

    追記:
    三毛猫ホームズを全巻読んで、2度目を読んでいます。
    晴美さんと猫のホームズが主人公だということがよくわかりました。

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    2011年08月12日
  • ベビーベッドはずる休み(南条姉妹シリーズ)

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    登場人物に宮部という男性がいる。
    それだからではないだろうが、解説が宮部みゆき。

    赤川次郎の小説の鍵が「孤独」とのこと。
    なるほど、透明感のある登場人物は、孤独な人間には受け入れやすい。
    さすが作家の視点はするどいと思いました。

    本編は、どたばた喜劇(殺人などがあるとしても)として楽しめる。
    あかちゃんのおしっこで爆弾が爆発しないというのは、いかにもわざとらしいが、それも喜劇だから愛嬌なのだろう。

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    2011年08月12日
  • 標的は花嫁衣裳

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    標的は花嫁衣装
    仰げば尊し花嫁の恩
    の2作品。

    塚川亜由美とダックスフントのドンファンの活躍。
    脇役の面々もそれぞれ特色がある。
    友人の聡子
    母親の清美
    警察官の殿永
    恋人の谷山

    毎回登場する話題の人物たちも,変わった人が多い。
    犯罪者ばかりでなく、被害者も変わっている。
    変わった人の標本のようなお話。

    主人公の透明感ある姿勢と、
    会話で展開していく調子が特筆できる。

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    2011年08月12日
  • ぼくが恋した吸血鬼

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    どこからかやってきた吸血鬼。
    吸血鬼の妻に似た娘。その幼なじみ。その彼女。

    殺された人々と、どこからかやってきた吸血鬼が同一人物かどうかが分かりにくかった。
    なぜ殺されたのか、なぜ吸血されたのか。

    謎が多く、最後まで解決しなかったところが不満かも。

    吸血されても吸血鬼にならないというのはどうしてかも分からなかった。

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    2011年08月12日