赤川次郎のレビュー一覧

  • 天使に似た人

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    天使のマリと悪魔のポチの物語。
    双子が死んだ。ひとりは天国へ,ひとりは地獄へ行く予定が,
    二人とも生き返った。

    一人は殺人鬼,一人はその殺人を止めさせようとした。

    お金持ちのおぼっちゃんのコンビニ通い。
    孤児院の存続問題。
    いろいろな人間模様が行き交う

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    2011年08月11日
  • 哀しい殺し屋の歌

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    哀しい殺し屋の歌
     殺し屋だった飲んだくれている杉山に、娘が何年ぶりかに迎えに来た。
     殺し屋同士の戦いに、かたずを飲む。

    パパは放火魔
     デパートで火事があった。放火だということにしようと工作する。
     いろいろややこしい話があり、放火魔の疑いが晴れるか。

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    2011年08月11日
  • 花嫁の時間割

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    3人と同時に婚約し、同じ日に結婚式を上げる。
    常識では考えられない状況を、
    登場人物の性格描写で押し通してしまう。

    主人公の透明感のある性格が、異常事態の現実味を色づけする。

    どんな結末になるか、伏線がすこしある。

    花嫁シリーズでも異色の作品。

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    2011年08月11日
  • 妖怪変化殺人事件

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    最初は本物の妖怪かと思いました.
    本物の妖怪よりも恐いのが人間だという赤川次郎一流のパロディなのだと分かりました.

    主人公の娘が、赤川次郎らしい性格なのかもしれません.
    もし、よかったら、本物の妖怪で続編を書いていただけるとうれしいかもしれません.

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    2013年05月05日
  • 紙細工の花嫁

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    紙細工の花嫁」は、やや恐ろしい話にも読める。
    それが面白い話として楽しめるのは、主人公の性格によるものだろう。

    「めざめた花嫁」は15年前の花嫁の白骨死体から始まる。
    結末はあっけないが、やや不満が残る。
    家庭教師は続いたのだろうか。

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    2011年08月11日
  • 告別

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    恐怖感が涌くものは、それほどありません。
    恐怖小説が嫌いな方でも読めそうです。

    軽恐怖小説(ライトホラー)とてもいえばいいでしょうか。
    短編7話で、すぐに次を読めば,怖くない。

    人間味あふれる、ほのぼのとした作品もあります。

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    2011年08月11日
  • ホーム・スイートホーム

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    標題には「スイート(甘い)」という単語が入っているのに、
    話題は全く甘くない。

    家族の危機に面しているが、次女は冷静で透明感がある。
    赤川次郎が書いたのでなければ、とても怖くて最後まで読めそうにない。

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    2011年08月11日
  • 死者は空中を歩く

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    犯罪者が4人でてきて、どうなっているのか興味深く読み進みました。

    誰が、いったい殺人をし、誰が殺されるのか、最後の最後までわかりませんでした。

    父親と娘の間の隙間は、なかなか埋まりません。
    娘の結婚相手も、どうも素性がわからないままです。
    お手伝いさんの素性もわかりません。

    わからないづくしで、人が死んでいくようです。

    徳間文庫には,著者の後書きがありました。

    「犯人,トリックが分かっていて,なおかつ一気に読まされてしまうような作品こそ本当の傑作だといえるだろう」
    トの事。
    「かく言う僕も「あとがき」先読み主義者(?)なので,先に種明かしをされて頭に来る気持ちは大変

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    2011年08月10日
  • こちら、団地探偵局 PART2

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    子どものある専業主婦の並子と,子供がいない専業主婦の政子が,団地で久しぶりに合う。
    2人は学生時代の友人で,並子は小規模な何でも屋のような探偵を副業にしているという。

    ホームズの並子に対して,ワトソン役を政子が始める。

    次々に持ち込まれる難題を,並子があざやかに方向性を示し,
    政子を子守りやら,調査やらにこきつかう。

    ここまでがPart1での話。本書はPart2である。その他の事件を集めたもの。

    痛快探偵物語。
    できれば,もっと続編を出して欲しい。

    ところで,赤川次郎の情報源はどこにあるのだろう。

    よく女流作家の場合には,結婚や出産が経歴に記載がある。
    男性作家

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    2011年08月10日
  • 過熟の実

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    読んでいて、赤川次郎作品に、いくつかの分類が可能かもしれないと感じました。

    1 透明感ある登場人物を中心に、あまり人を傷つけることない、面白い話。
    2 人、社会の裏を書く事により、人を傷つけるかもしれないが、登場人物の描写によって、乗り越える話。
    3 どたばたといろいろな事が起こり、結果としてどこかへ落ち着く話。
    4 数人の主人公とその取り巻きの人間関係が中心の話。

    これ以外にもいろいろな分類が可能かもしれません。

    本書を読みながら、分類しながら読むと、面白いことが分かりました。

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    2011年08月10日
  • 我が愛しのファウスト

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    架空の人物に生まれ変わる。
    秘書は黒猫のような切れる女性。
    元妻と,契約相手の社長の娘との3人の女性に囲まれて仕事をこなしていく。

    事件を担当した刑事の物語だけで1冊の本になりそうです。

    登場人物ごとの話にして5種類だしてもいいかもしれません。

    解説もいれると629ページあります。
    分厚くて,ほかの文庫の3倍くらい会っても,
    それでも値段は2倍しない。

    長時間の旅行のときにお勧め。

    赤川次郎さんの許可さええられれば,視点を変えた作品を5つ書き上げる自信はあるのですが,

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    2011年08月10日
  • 禁じられた過去

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    書評に「夜」「ネガティブ」「禁じられた過去」の3つをベスト3と書いている。

    確かに、複雑度は高く、文学作品として評価できると感じた。
    推理小説の愛好家からも評価できるものだと思われる。

    いろいろな殺人事件があるが、主人公の人間味は最後まで保っている。
    赤川次郎その人が主人公なのだろう。

    しかし、書評が1つもないのはなぜだろう。
    あまり知られていないのだろうか。

    自分でも、三毛猫ホームズ、三姉妹、爽子などのシリーズ物をどうしても優先して読んで来た。
    だからなのだろうか。

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    2011年08月10日
  • ふしぎな名画座

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    赤川次郎の作品は,映画の脚本のようだと思っていました。
    赤川次郎の映画好きが,親の仕事との関係であることを,赤川次郎の手記で知りました。
    なるほどと思いました。

    本短編集は,映画を題材にした,赤川次郎の本領発揮というものです。

    引用している映画を見ながらよむのも一興でしょう。
    逢い引き
    天使の詩
    非常の町
    コレクター
    どらきゅら
    もしも
    13日の金曜日
    間違えられた男
    ローマの休日

    そして,大林さんの解説の中に出て来る
    「ふたり」

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    2011年08月10日
  • MとN探偵局 夜に向って撃て

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    赤川次郎の代表作と呼んでもよいと思った。

    女子高生のMと
    中年やくざのNが
    真犯人,殺人者を追いつめる。

    こんな痛快な物語が赤川作品にあったとは。

    申訳ないが、三毛猫ホームズものより数段面白いと思った。

    第二弾だが,第一弾と同じように、スリルとサスペンスを楽しめた。

    アガサクリスティのNかMか
    映画の
    明日に向かって撃て
    の両方にかけた作品だが,
    単独で面白いと思った。

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    2011年08月10日
  • 虹に向って走れ

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    赤川次郎作品には,
    映画にしやすいもの,
    連作で毎回楽しみなもの
    読み切りで,それ以上は恐くてしりたくないもの
    などさまざまです。

    本作品は,映画が題材だが,映画にしてもいいのではと思いました。

    聰子を主人公だと考えられるだけでなく
    付き人の啓子もすごい,
    まして警官の畠中も。
    3人を主人公にしても大丈夫。

    ぜひ映画を撮ってみたい。
    撮影現場で殺人事件だけはお断りだが。

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    2011年08月10日
  • ネガティヴ

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    80%本格長編小説になりそうなお話でした。

    作品の世界と現実の世界が入れ替わりそうになる。

    「魔法の声」「魔法の文字」と雰囲気が似ている。

    残念なのは,結末が中途半端で、

    「裏の世界」がどうして生まれたのか、
    誰が裏の世界からきたのか,
    どうやっておわったのか。

    分からないところが多過ぎる。
    半分以上が未解決で終わっている。

    remakeしたい。

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    2011年08月10日
  • 三姉妹探偵団(14) 心地よい悪夢

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    相変わらず事件に巻き込まれる三姉妹。

    一番下の妹の大事件。
    珠美のストーカー大学生が自殺した、その本当の原因が何だったのか。

    話の展開は興味深く、いろいろ練り上げられています。
    本当の原因と、事件の展開との構成がなんとなく違和感がありました。

    推理小説は、読者がいろいろ想像で補うものなのかもしれません。
    決して心地よい悪夢ではありません。

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    2011年08月10日
  • 怪盗の有給休暇

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    泥棒「黒猫」と ダイヤ「月のしずく」。
    有給休暇とは,泥棒なのだから,ダイヤを盗もうとするはずなのだが,
    盗もうとしない状況を表しているのだろうか。

    登場人物の華やかさと,和子という秘書の方の万能さに驚きます。

    1枚目は久野原僚。
    2枚目は田中和子。

    一番透明感があるのは和子だろう。
    赤川次郎のあこがれがわかる。

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    2011年08月10日
  • 幽霊社員

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    宇野警部と永井夕子の凸凹連結。

    週休四日の男
    幽霊社員
    行きずりの人
    我輩は忠実なり
    の4作品。

    週休四日の男は,不思議な男の物語。
    休みが4日ではなく,月水金の内縁の妻と火木土の内縁の妻にそれぞれ2日づつのお勤めの週4回のお勤め。

    短編だけに話が急展開なのが残念。

    長編に書き直して欲しい。

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    2011年08月10日
  • 影に恋して

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    代理出席した宴会では壁の花。
    それでも声をかけてもらい、送ってもらい、といえば、十分だと思える。

    赤川次郎にしては、会話だけでなく、心理描写も丹念に書いている。
    主人公が単に透明感のあるというよりは、やや暗めの性格という設定からだろうか。

    もてもての学生演出家の透明感の方が怖いかもしれない。

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    2011年08月10日