赤川次郎のレビュー一覧
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ネタバレリリアン・J・ブラウンのシャム猫ココのCat Whoシリーズを読んでから
三毛猫ホームズシリーズを読んでいます。
本作品の主人公が片山晴美であることは、他の主人公が、
飼い猫の雌の三毛猫ホームズ
晴美を慕う刑事の石津
兄の片山義太郎
という構成から見ても分かる。
晴美の透明感のある性格は、
三姉妹ものの、次女
爽子ものの、爽子
幽霊ものの、夕子
などなど、赤川次郎の主流の作品の不動点であることは自明のことのように感じられる。
三毛猫ホームズは、晴美が操っているのか?
という疑問にたどり着けば、
魔女と使い魔としての猫という関係が見えてくるかもしれない。
リリアンブラウンが女性だから、主人公が男性になっているように、
赤川次郎が男性だから、主人公は女性だと気がつくと、
それまで見えてこなかったものが見えてくるかもしれない。
ps.
アガサクリスティを呼んでから、山村美紗を読んでいる。
アガサクリスティが中近東に傾倒した以上に、
山村美紗が京都に傾倒していることが分かれば、
それまで見えてこなかったものが見えてきているような気がしている。
海外の文学は、日本の文学を理解するための鍵であることが分かった。
どんな鍵も、回す方向を間違えれば、鍵穴を壊すことはできるだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ推理小説の傑作選
さびしがり屋の死体
長き眠りの果てに
死が二人を分かつまで
できごと
三人家族の殺人学
どれも趣向を凝らした話。
「さびしがり屋の死体」は、真犯人が明確にならないまま当事者が別れ別れになる話。
「長き眠りの果てに」は、本当の殺人者は、本人だったという話。
「死が二人を分かつまで」は、夫が殺人者だと分かって警察に突き出すが、夫の帰りを待とうという話。
「できごと」は、高校の修学旅行で起きた事件の犯人は、当初の疑いとは別にあったが、その真犯人を捜したのが最初に疑われたうちの一人。
「三人家族の殺人学」は、殺人者どおしの夫婦の娘が、一番殺人に長けているという話。
どれも短編にふさわしい複雑さで、重さもある暗い話が多い。
いつも明るい話を書いている反動だろう。
暗い話をときどき書くことにより、明るい話も書けるように均衡を保っている作者の努力か、投げやりさを感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤川次郎は軽文学(light novel)なので、後に残ることは意識していない。
読んでいるときに楽しければよい。
満員電車の苦痛が回避できたり、
長時間通勤の苦痛から逃避できればよい。
家に帰って,「ああよかった」ということ以外は望んでいない。
読者に嫌な思いが残らないようにということを気にかけている。
10冊に1つは、あれ?と思うことがあるかもしれないが、
読み進んでいくと忘れてしまう。
そこが軽文学の、生活の糧としての価値だと思う。
赤川次郎は軽文学の優(優秀の優)だと思う。
幽霊なんたらは、その原点だろう。
4話あり、
幸い住むと、ポチが鳴く
白鳥の歌を聞くとき
幽霊記念日
裏の畑でミケが鳴く -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤川次郎は、勤め人から作家になったため、作品の視点が文学者ではなく、普通の人だと感じる。
そのため、文学として通過する地点ではなく、
生活の中で役立てる作品群だと感じています。
万能の姉がだらしない弟を甘やかす話だと読めます。
危ない裏社会と、表社会の関わりと読めます。
どんな人間にも、弱みか人間性があると読めます。
読める視点を組み合わせて、生活の中で、ものを考えるときに、応用するための作品として読んでいます。
いろいろな種類の部品を組み合わせて、1つの作品にしている製造業として読むこともできます。
通過するのではもったいない。
やくざの抗争に巻き込まれないことが大事。