赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまさか『ふたり』の続編が出るとは!!
『ふたり』は、数ある赤川次郎作品の中で、名作中の名作と言っていい。
“いもうと”の美加の心の中に、死んだはずの姉・千津子の声が聞こえる……。
千津子は美加にアドバイスをして導いてくれる存在となるが、美加が千津子の年齢を超え、千津子の経験しなかった父の浮気という事態に直面して、姉を超えてしまった時、美加の心の中の千津子は消えてしまう……。
思春期の少女の青春と、青春が終わりを告げると同時に喪ってしまったものの大きさを描いた名作である。
それになんと、続きが!
『ふたり』から10年が経過し、本作では、美加にも”いもうと”が生まれ、美加自身が姉の立場になっている。
かつての千津子のように……とはいかなくとも、美加は美加なりに、仕事にもプライベートにも誠心誠意、対応していく。
前作の刊行が80年代?なので、今作は設定上は90年代、のはず。
(文庫版が91年で、単行本の初版は89年だった)
不自然には古くないけど、不自然に新しすぎないちょうどよい塩梅が非常に上手い。
ケータイは普通に使われるけど、SNSは登場しない、とか。
そして、『ふたり』のほろ苦く、それでいて心地よいラストシーンとは異なり、なんと清々しく明るいラストであることか!
エピソード一つひとつは重苦しいものばかりなのに、希望に満ち溢れるラストシーンが気持ちいい。
10年という歳月が、いかに人を変えてしまうのか、それを良くも悪くも見せつけてくれる作品だった。
しかし、美加の周りの男どもはなんであんなクズばかりなのか?
後輩のさつきの恋人・白倉を含め、カッコいいまともな男が一人も出てこないじゃないか……。
『ふたり』を読んだものにとっては、汚れ切った大人になってしまった神永さんの姿はショックである。
美加の恋人は、神永さんじゃなくて哲夫だったはずだけど、その彼は今どうしていることやら。
彼こそは真っ当なアラサー男子に成長していてもらいたい。
そしてこれ、シリーズ化しそうな雰囲気を感じたのは私だけか。 -
ネタバレ 購入済み
推し!
ガチガチの本格ミステリではありませんが、第二話「卒業研究殺人事件」が力作です。人物描写、過去の殺人事件を絡めた展開など、文句なしに面白い。
特に田舎の閉鎖性の恐ろしさ。村を守るため、殺人を隠蔽する。映画化された「ノイズ」のような雰囲気が出ています。
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購入済み
一年ぶりの再会
毎年、勝手に同級生のような気分で逢えるのを待ちわびています。今回も爽香さんは素敵なメンバーたちと、ナイスコミニュケーション!!と思う場面とキャラクターが確立しているので安心しながら物語りに入り込めました。大切な方との別れは寂しさもありますが、素敵な出逢いもありますます爽香さんの人生に厚みが出てきますね。
また、逢える日を楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
まずは、魔法の小瓶さん、お勧めありがとうございます〜!
赤川次郎さん…
食わず嫌いで読んでなかった。あれだけ、作品あって、ドラマ化、映画化、バンバン出してる人が、面白くない訳ないとは思いながら…
眠りを殺す…の意味。
教養のない私は、シェークスピア、マクベスとか名前は知ってるけど、な〜んも知らんし^^;
正当防衛で人殺してもうた(ーー;)
でも、どんな形であれ、人を殺めたら、罪にはならんでも、ずっと思い悩むわな。寝れんようになるか…
主人公の智子は、良心というのがあるのか、眠りを殺してまうけど、周りの人ら…
ぐっすり眠れそうな人ばっかりやん!
こんな中で、これからも過ごして行く主人公が心配や…
ストーリーも、後半見事に回収されて行く感じも良かった。ラストの一言は…コイツ〜お前もぐっすり派か!
『悪い奴ほどよく眠る』(解説より)
赤川次郎さんも、また読もう!でも、作品あり過ぎて、どれ読むの?って感じ。 -
Posted by ブクログ
15歳の時に初めてこの本に触れて、赤川次郎という天才に出会えたことが、『本を読む』という一生の趣味に出会えた瞬間だったと思います。
赤川次郎さんの作品に対して、そのあまりの読みやすい作風から否定的な意見を耳にすることは多いですが、ここまでシンプルに面白さのみに焦点をあてて、難しいことを削ぎ落とし、短い時間で満足度をあげられる読書体験ができるのは赤川次郎さんならではかと。
特にこの午前0時の忘れものは、刊行された当時に新しいと思った感覚が、今読んでも古臭いとは感じずに生きている感じがして大好きな作品の一つ。
小難しいことを考えて『本を読む』ということを難しいことだと、思ってしまう現代人にこそ、赤川次郎さんの作品を読んでもらいたいです。
読書歴30年近くになりますが…いつの時代も簡単な読書体験を求める人たちは一定数以上いて、ケータイ小説や、ライトノベル、ヤングアダルト、なろう…と読みやすい作品から入って、どんどん読書沼に落ちる人は多いと思うんですが、いつの時代でもそういう作品と文学作品の間にいる【読みやすい小説】の番人、赤川次郎さんはすごいなと改めて思います。