赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ文庫版刊行が2006年、連載は約20年前の作品だが、まさに今の日本人が感じている恐怖が描かれているようであった。
赤川次郎には珍しい、ディストピア小説だが、ウクライナ侵攻が進む2022年現在読むと、明日は我が身感がヤバい。
読みながら、SNSで公開しちゃえばいいじゃん、とか、YouTubeに動画上げちゃえばいいじゃん、と思っていたけど、20年前まだそんな世の中じゃないよ。。。
(mixiとYouTubeはあったかな)
解説を読むと、小泉政権下で著者が感じた不安をメッセージとして発信するために書かれたようだ。
幸いなことに、本作で描かれた状況にまではなっていないが、徐々にその方向に向かっている -
購入済み
読みやすくて面白い
昔読んだ本を読み返したくて、購入しました。
やっぱり赤川次郎さんの作品は後味すっきりな作品ばかりだし、この本は短編集みたいになってて1話が短いのもあって読みやすかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさか『ふたり』の続編が出るとは!!
『ふたり』は、数ある赤川次郎作品の中で、名作中の名作と言っていい。
“いもうと”の美加の心の中に、死んだはずの姉・千津子の声が聞こえる……。
千津子は美加にアドバイスをして導いてくれる存在となるが、美加が千津子の年齢を超え、千津子の経験しなかった父の浮気という事態に直面して、姉を超えてしまった時、美加の心の中の千津子は消えてしまう……。
思春期の少女の青春と、青春が終わりを告げると同時に喪ってしまったものの大きさを描いた名作である。
それになんと、続きが!
『ふたり』から10年が経過し、本作では、美加にも”いもうと”が生まれ、美加自身が姉の立場にな -
ネタバレ 購入済み
推し!
ガチガチの本格ミステリではありませんが、第二話「卒業研究殺人事件」が力作です。人物描写、過去の殺人事件を絡めた展開など、文句なしに面白い。
特に田舎の閉鎖性の恐ろしさ。村を守るため、殺人を隠蔽する。映画化された「ノイズ」のような雰囲気が出ています。
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購入済み
一年ぶりの再会
毎年、勝手に同級生のような気分で逢えるのを待ちわびています。今回も爽香さんは素敵なメンバーたちと、ナイスコミニュケーション!!と思う場面とキャラクターが確立しているので安心しながら物語りに入り込めました。大切な方との別れは寂しさもありますが、素敵な出逢いもありますます爽香さんの人生に厚みが出てきますね。
また、逢える日を楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
まずは、魔法の小瓶さん、お勧めありがとうございます〜!
赤川次郎さん…
食わず嫌いで読んでなかった。あれだけ、作品あって、ドラマ化、映画化、バンバン出してる人が、面白くない訳ないとは思いながら…
眠りを殺す…の意味。
教養のない私は、シェークスピア、マクベスとか名前は知ってるけど、な〜んも知らんし^^;
正当防衛で人殺してもうた(ーー;)
でも、どんな形であれ、人を殺めたら、罪にはならんでも、ずっと思い悩むわな。寝れんようになるか…
主人公の智子は、良心というのがあるのか、眠りを殺してまうけど、周りの人ら…
ぐっすり眠れそうな人ばっかりやん!
こんな中で、これからも過ごして行く主人公が心配 -
Posted by ブクログ
15歳の時に初めてこの本に触れて、赤川次郎という天才に出会えたことが、『本を読む』という一生の趣味に出会えた瞬間だったと思います。
赤川次郎さんの作品に対して、そのあまりの読みやすい作風から否定的な意見を耳にすることは多いですが、ここまでシンプルに面白さのみに焦点をあてて、難しいことを削ぎ落とし、短い時間で満足度をあげられる読書体験ができるのは赤川次郎さんならではかと。
特にこの午前0時の忘れものは、刊行された当時に新しいと思った感覚が、今読んでも古臭いとは感じずに生きている感じがして大好きな作品の一つ。
小難しいことを考えて『本を読む』ということを難しいことだと、思ってしまう現代人にこ