赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
杉原爽香は、病院で居合わせた余命いくばくもない老人・汐見忠士から、米川由衣という女性への遺言を託されてしまう。
汐見は20年ほど前、児童養護施設の所長を勤めており、由衣はその施設に預けられた児童の一人だった。
あまりにも漠然とした〝依頼〟に、途方にくれる爽香。
一方、家にも学校にも居場所のない高校一年の笹井友美は、以前家庭教師だった篠原純代と街中で再会。
誘われるまま、純代と行動を共にするが……。
そんな中、爽香は、新幹線のホームで偶然に井出温子の落とした〝包み〟を拾う。
これから駆け落ちすると、あっけらかんと話す温子だったが、その後、車内で殺されて発見されてしまう
。子どもを取り巻く〝闇〟を描く、人気シリーズ第三十七弾!
令和8年1月11日~13日 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに、懐かしい感覚で読めた小説です
主人公へ共感しながら、悪人への憎悪、ズルい奴への不快感、犯罪者への恐怖、浮つく恋心と、若かりし頃に、小説が一番に面白いんだって気持ちで本を読んでいた頃を思い出しました
たぶん読者の中で、千人に一人の「ふたり」を読んでいない者ですが、小説として、読み飽きずに最後まで読めました
プロの作家として、読める作品にするための、話の間や、予期しない展開、演出される状況は、すべて昔ながらの良さを感じました、それは懐かしい醤油ラーメンのようで、お家で食べるときにはハムがのっていた決まりきった良さでした 食べ慣れた味わいに、鮮度は関係なく、書店に併設されたCDショップの片隅のカセットテープや、いまも書店の一角を占める時代小説のような、変わらないものの良さを感じました
新しい読書の楽しみ方を発見した小説にもなりました
作者が書く事情や作者の背景へ想いをはせて、出版されるまでの物語の物語を想像しました
おそらく出版社へ「ふたり」の続きを期待する投書が、平成のおわり頃から届きだしたのかなぁとか思いました
もっと具体的に、作者さんが顔を出したパーティーとかで、赤ら顔の年配の方に、「ふたり」のあの子たちどうなったのと、アルコール混じりの吐息と共に聞かれることもあったのではないかと想像しました
だからテーマとして現実を見せる作品だったというよりも、生きて、その先を問われ続けても、いつか死ぬだけじゃん、という諦念があるのかなぁと思いました
それは新たに生まれる命によって成り替わられ、進展していく良さでもあるという作品だと思いました
とはいえ、「ふたり」も読んでいない人間の独りよがりな感想でした 文章の上手さと物語の運びの軽やかさに、書き続けた作家の腕を感じました -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。