感情タグBEST3
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ピアノ・コンクールで一等賞をとった女の子が、演奏会を前にして行方不明!しかし彼女には失踪する前にも謎の行動が存在した。音楽の都ウィーンにやってきた観光気分なホームズたち一行は、またもやトラブルに巻き込まれる。しかし嫌なことばかりではない?片山に嬉しい熱烈プレゼントを携え、あの子が待望の再登場!さらに外国人のキーマンも登場して片山はさらに難題に巻き込まれる。三毛猫ホームズ第13弾。
三毛猫ホームズの歌劇場
今回舞台は音楽の都ウィーン。登場人物もピアノ達者で自己主張の強いちょっと危ない女の子やその指導者、再登場のあの女の子、さらに外国人の女の子などなどとにかく女性陣の濃さが個人的に目立ちました。いつも通りに片山は女性陣に押されまくりです、特にあの子とあの子。そして片山が抱える事件も謎の日本人女性失踪事件ともうひとつ片山自身が巻き込まれることから生まれた殺人事件の2つとこちらも濃いw
個人的に今回最後のシーンが非常に気になります。助かったのかどうか・・・。片山はいつも女性陣に好かれる点が特徴、そして女性恐怖症が特徴ですが、なぜか今回は年齢もあるのかさほどその症状がある人に出ません。しかしそれでもうまくいかなかったかもしれない最後のシーンがなんともいえないですね・・・。
何故このような最後になるかといいますと、殺人事件の犯人が非常に絡んでいます。さらにこの犯人の行動に日本人行方不明事件も絡んでいるのですが、この事件にも一癖ありまして、それが結局最後のシーンにつながっている印象があります。うーーん、なんで最後にあの子があのような形にならねばいけないのか?そこは個人的に無念ですね。きっとホームズもそう思っていると思います。
また、再登場のあの人の熱烈プレゼントは相変わらずこれ受け入れて女性恐怖症?って思いますねw。もっと拒否反応するだろう?とw
うーーん、片山には謎が多いですね。
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ピアノ・コンクールで一等賞をとった女の子が、演奏会を前にして行方不明!観光気分で、音楽の都ウィーンにやってきたホームズたち一行は、またもやトラブルに巻き込まれた。その女の子、不思議なことに覆面をしてコンクールに出場したという。やがて、柄にもなく片山刑事らがオペラを観ている最中、劇場内でついに殺人事件が発生。演奏会の日が近づき大混乱の中、この難題を解決するのは?観光おあずけ、それでも元気な三人と一匹の贈る超人気シリーズ、優雅でにぎやかに第13弾。
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ピアノ・コンクールで一等賞をとった女性は偽名だったらしい。
ウィーンのコンサートに来たはずなのに入国の記録がない。
元恋人もウィーンに来る。
二等になった女性もウィーンに来る。
なぜか、晴美と兄の刑事もウィーンにいる。
壮大な音楽にまつわる物語が始まる。
いつものように、からみあうように複雑な人間関係。
説明不足気味の結末は、三毛猫ホームズと晴美の前向きさに免じて,ご愛嬌だろう。
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読書録「三毛猫ホームズの歌劇場」3
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P136より引用
“栗原が目を丸くする。ーーまりが事情を説明すると、栗原の顔
が紅潮して来た。そして、目がギラギラと輝き、口から火を吐
きーーーというのはもちろんオーバーだが、別人の如く、一回り
大きくなったようだ。”
目次から抜粋引用
“ああ、そはかの人か
暴風雨
冷たい手を
今夜の祈りは……”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第13弾。
かなりの無理をして開かれたピアノコンクール、有名ピアニス
トの弟子の優勝で決まると思われていたのだが…。
上記の引用は、誘拐事件が起こった時の、主人公の上司の反応。
刑事が、事件が起こってイキイキするというのはいかがなものか
と思います。仕事に熱心であるのは素晴らしいのですが、自分で
仕事を作るようにならないで欲しいものですね。
舞台は日本を飛び出して海外へ、著者も取材のために旅行をし
たのかもしれませんね。
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(ストーリー)
ひょんなことからオーストリーに休暇に行けることになった片山きょうだい。ホームズも一緒にインペリアル・ホテルに泊まることになったのだが、そこで懐かしい桜井マリと出会う。そして、彼女と旧交を温めているうちに、なぜかまたも殺人事件が勃発する。オーストリーの警察に任せるよりも、自分で片付けたくなった片山は、へっぽこぶりを発揮しつつも、今日もホームズと一緒に殺人犯を見つけようとするが、誘拐されてしまう。
(感想)
社会の底辺にいるリザって子どもが、なんともかわいそうで……。最後まで救われないというか、気の毒な終わり方をしてしまって、赤川次郎らしくないなと思いました。
それと、親子の情と教師としての責務の間で迷う女の心が重要な位置を占めていて、
「やっぱり愛憎モノが得意なのか」
と思っておりました。
今回はマリちゃん、あまり活躍しませんでしたが、一つ大人になった感じがします。
このシリーズは、どこで読んでもわかるので好きなのですが、ちゃんと年代順に読んだらそれ以上に楽しめるのもいいですね、すごく読者サービスがいきとどいてます。
オペラが主題なのに、まったくそれを楽しむ間がなかったというところも、吾川次郎らしくて面白かったです。