赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ三姉妹もので、意外に長女が大活躍するものが多いことに気がつきました。
本書でも、舞台俳優として活躍します。
前向きな態度、意思の硬さなど、長女らしいところがでています。
事件は、複雑すぎて、それぞれの糸が、最後にきれいにまとまっていないような感じがしました。
次女は、しっかりしているが、冷血ではないことがわかりました。
三女は、けちな割りに、男性に対しては甘いということがわかりました。
三姉妹についての記述は、不満はありません。
他の登場人物の結末は、読者の想像にまかせるところもあるのでしょうか。
本書だけでなく、三姉妹ものは、後日談でもいいので、多少の補足した記述が欲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ軽読みできる短編集。収録は
路地裏の天才
名優キャット
生きる歓び
眠れ、よい子よ
気まぐれな犯罪者。
路地裏の天才では、河田美智は、抜けられると言や抜けられるけど、抜けられないと言えば抜けられない路地に入っていく。
2度目に読んだとき,はっとすることがあった。軽読みしていたときには気が付かなかった,赤川次郎の背景。
赤川次郎の闇の一部が,薄く,静かに,広がっている。
路地裏の天才 は,やらせだった。主人公の誠実さが光る。
名優キャット は,秘書の一途なところが光,主人公の妖艶なところが煌めく。
生きる歓び は,後悔先にたたず。
眠れ、よい子よ は,腹違いの妹との衝 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初の設定が、やや無理がある。
何もしていない人を、犯罪者として取り上げるとしても、
マスメディアがこんなに容易に操られるものだろうか。
たしかに、1社が暴走すれば、他社も追従するが、それはテレビだけで、
他の媒体は逆にそれに疑問をいだかないだろうか。
それはそれとして、両親を自殺に追い込んだマスメディアに対する報復が亡いのが,社会派でない赤川次郎流なのだろう。
自殺に追い込んだ4人とりわけ首謀者が,痛みを感じずに何年も過ごしても,
その後に起きるさまざまな事件から,結果として因果応報になる。
後の展開は、最初の展開にくらべれば、さもありなんと、いろいろ推測しながら読む -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は日本だが、夢のような過去の闇のトンネルはドイツ。
ドイツ人も何人か登場し、ドイツ語の通訳や翻訳者も出て来る。
赤川次郎にしてはめずらしい社会派の小説。
恐怖小説のようでもあるし、カールの母親を殺した人を探す推理小説でもある。
赤川次郎のべスト100に入れたい作品だ。
会社員と同僚の彼女、近所の高校生とその母親の4人が主人公。
母親の同僚がドイツ人。
高校生が街で会ったドイツの少年。
ドイツの少年を追いかけるもう一人のドイツ人。
ドイツから帰って来た会社員の学生時代の後輩。
この4人が脇役達。
赤川次郎作品の中では、筋がしっかりしている。
もうあなたは読まず -
Posted by ブクログ
ネタバレ栗本薫の作品には,「栗本薫」という登場人物がいる。
赤川次郎の作品に,「赤川次郎」という登場人物がいることを初めて知りました。
三毛猫ホームズはじめ,他の作品の登場人物をふんだんにとりいれて,黄金の作品と言えるかもしれません。
どたばた喜劇感もただよい,満点だと思いました。
話が散漫になっているのに,主人公のいいかげんさが一貫しているところが面白い。
締切がたいへんな編集者の実態をよくあらわしているので,他をいいかげんにしているのだろう。
文学とまでは言わなくても,あと11種類くらいだしてもらえれば,黄金の赤川次郎作品シリーズにできるような気がします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本作品では、結果として多くの殺人事件があったことになります、
三姉妹探偵団の第4巻を読んで、疑問に思ったことがあります。
なくなった人の一人一人の描写が、生い立ちや背景などが駄々草になっていないだろうか。
一人一人、親があり、赤ん坊の頃がある。
もう少し、丁寧にひとりづつの人生を描写してはどうだろう。
死が偶然やってくることはあるかもしれない。
しかし、一人一人の人生には、意味があったことを記録すると、本質に近づけるのではないだろうか。
三姉妹探偵団を読んでいて、少しづつ、違和感が積み重なって来たが、
本作品を読み終えて、それが、人生の描写の不完全さではないかという思いに