あらすじ
女子大生四人組を薬で眠らせ、暴行する凶悪事件が発生。四人組は自らの薬物使用を隠蔽するため、同じ大学の男子学生に全ての罪を着せ、自殺に追い込んでしまう。数年後、別々の道を歩み始めた四人に、奇妙な手紙やFAXが……。差出人は、死んだ男だった。葬ったはずの男が甦り、復讐を始めたのか? 闇の中の亡霊が迫り来る戦慄のミステリー!
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Posted by ブクログ
面白い!!オリジナル作品です。
テーマは何と云うか「因果応報」
奪ったモノは奪い返される。
そんな感じがします。
良くも悪くも主人公のひとり「美香」は逞しい。
「肩ごしの恋人」のるり子を彷彿させる強さがある。
なので、おいおいこの女(怒)と思いながらも、どこかで「頑張れ」と思ってしまうから不思議。
「自分の幸せ」を何より一番に考え、これを守る為なら見つからなければ殺人だってする!と云う思考は凄い。
そしてそれを後悔せずに「にっこり笑って」
「ありがとう、あなたのおかげで私は今幸せよ」
と、云える美香。
最後にはまたさらなる試練が美香を待ちますが、怯むことなく挑む美香。
そんな女性を嫌みっぽくならずに書いてくれる赤川先生万歳!
Posted by ブクログ
最初の設定が、やや無理がある。
何もしていない人を、犯罪者として取り上げるとしても、
マスメディアがこんなに容易に操られるものだろうか。
たしかに、1社が暴走すれば、他社も追従するが、それはテレビだけで、
他の媒体は逆にそれに疑問をいだかないだろうか。
それはそれとして、両親を自殺に追い込んだマスメディアに対する報復が亡いのが,社会派でない赤川次郎流なのだろう。
自殺に追い込んだ4人とりわけ首謀者が,痛みを感じずに何年も過ごしても,
その後に起きるさまざまな事件から,結果として因果応報になる。
後の展開は、最初の展開にくらべれば、さもありなんと、いろいろ推測しながら読むことができる。
学生時代の性格と、社会へ出てからの変わり用を、効果的に演出しているところが、
映画好きの本領発揮だろう。映画での作品が期待できる。
Posted by ブクログ
久しぶりの赤川次郎さんの本。
妻が赤川次郎さんが好きで、家の本棚にあったので
読みはじめた。
どんどんどんどん、読み進められる本だった。
自分勝手な考え、自分さえ良ければ人の不幸を考えない。
親の権力にかじりついてるけど、そんなことも分からない。
でも、そんな中、良心を持つ人がいる。
ゾクゾクと怖い、そして、引き込まれる話だった。
ほんと、面白い。
以上です